インビザライン、当院独自のマウスピース矯正のクイックラインなど、マウスピース矯正では、取り外し式のマウスピースを用います。
マウスピース矯正中はいつでも自由にマウスピースを取り外し、いつもどおりの食事を楽しむことが可能です。歯もしっかり磨けます。
マウスピースを外していつもどおりの食事を楽しめる反面、マウスピース矯正では、水を除き、矯正中、飲食の度にマウスピースを外さなければなりません。
飲食の度にマウスピースを外すことに加え、歯科矯正では、矯正中には避けていただきたい食べ物も。
今回は、「マウスピース矯正中の食事の注意点」について、ご説明します。
目次
■マウスピース矯正中の食事の注意点
①矯正中は、水を除き、飲食の度にマウスピースを外しましょう
矯正中は、水を除き、飲食の度にマウスピースを外しましょう。
{マウスピースを外さずに飲食をすると、むし歯が進行しやすくなる可能性があります}
矯正中、マウスピースを外さずに飲食するのはやめましょう。
マウスピースを外さずに飲食をすると、飲食物に含まれる糖分が歯とマウスピースのあいだに入り込み、むし歯が進行しやすくなる可能性があります。
野菜や牛乳など、一見すると糖分を含まないように見える物でも、糖質が含まれています。「これは糖分がなさそうだから、大丈夫」と自己判断しないよう、注意が必要です。
砂糖を含んだお菓子やジュースはもちろんのこと、野菜や牛乳、お肉や大豆製品など、食材の種類に関わらず、飲食時にはマウスピースを外しましょう(水を除きます)。
{飴やガム(シュガーレスの物を含みます)など、ちょっとした間食でもマウスピースを外しましょう}
マウスピース矯正中は、飴やガムなど、ちょっとした間食でもマウスピースを外す必要があります。
なお、飴やガムは砂糖を含まないシュガーレスの製品も。砂糖を含まない製品でも、原則として、マウスピースを外しましょう。
マウスピースをつけたまま飴を舐める・ガムを噛むと、マウスピースがずれたり外れることがあります。マウスピースをつけたまま飴を舐める・ガムを噛むことで必要以上の力が歯にかかり、矯正の歯の動きをさまたげるおそれも。
{マウスピースを外さずに飲食をすると、食べかすが挟まって矯正の歯を動きをさまたげるおそれがあります}
矯正中、マウスピースを外さずに飲食をすると、歯とマウスピースの間に食べかすが挟まり、矯正の歯の動きをさまたげるおそれがあります。
歯の動きをさまたげるおそれがある理由は、歯とマウスピースの間に食べかすが挟まると歯とマウスピースが密着しなくなり、効率的に歯を動かしにくくなってしまうためです。
②矯正中は、前歯でかじり取る物や硬すぎる物は噛まないようにしましょう
マウスピース矯正・ブラケット矯正など、矯正方法を問わず、歯の矯正中は、以下のような、前歯でかじり取る物や硬い物は噛まないようにしましょう。
[矯正中、噛まないように注意が必要な食べ物]
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前歯でかじり取る物
骨つきのお肉、芯がついたとうもろこし、など
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硬すぎる物
氷、飴玉、地方名産の硬いお菓子、など
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矯正中の「前歯でかじり取る」動作は、前歯を前にひっぱってしまい、歯並びが乱れるおそれがあります。
前歯でかじり取る動作のほか、硬い物を噛むと、顎の骨の代謝がさまたげられてしまい、矯正の歯の動きに悪影響をおよぼすことも。
なお、骨から外したお肉、芯から外したとうもろこしの粒や、硬い物でも熱や水を加えてやわらかくしているのであれば、噛んで食べてOKです。
【矯正中のルールを守ることが、理想の歯並びに近づく一歩になります】
固定式の矯正装置をつけるブラケット矯正と比べると、取り外し可能なマウスピース矯正は矯正中の食事の制限が少ないです。制限が少ない反面、飲食の度にマウスピースを外す必要があり、マウスピース矯正ならではの“ひと手間”も。
飲食の度にマウスピースを外す、1日20時間以上マウスピースを装着する、など、マウスピース矯正では守るべきルールが存在します。
ルールが存在するため、矯正中、「めんどくさいな…」とストレスを感じてしまう方は少なくありません。いつもと違うことをしなければならない大変さ・矯正をやめたくなるお気持ちは、本当によくわかります。
めんどくさくなる・ストレスを感じるお気持ちは本当によくわかるのですが、矯正中のルールは、すべてが歯を動かすために必要なものです。矯正中のルールを守ることが、理想の歯並びに近づく一歩になります。
何かとストレスを感じる場面も多いですが、理想の歯並びを得るために矯正中のルールを守り、歯科医師・スタッフと共に矯正治療のゴールを目指しましょう。