歯並びが悪いといびきをかきやすい? いびきを治すための歯科矯正って? 歯並びといびきの意外な関係を解説!|マウスピース矯正(インビザライン)|名古屋市中川区のおしむら歯科

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歯並びが悪いといびきをかきやすい? いびきを治すための歯科矯正って? 歯並びといびきの意外な関係を解説!


「歯並びが悪いと、いびきをかくことがある」


ご自身では気づきにくく、ご家族など、周りの方から指摘されることも多い、いびき。

皆様は、「歯並びといびき」の関係をご存知でしょうか。


「歯並びといびき? いびきは気道の狭まりが原因だから、関係ないんじゃないの?」


たしかに、一見すると歯並びといびきは関係なさそうですよね。

関係なさそうに見えますが、実は、歯並び(顎の形)といびきには深い関係が。

今回は、「歯並びといびき(顎の形と睡眠)の深い関係」のお話です。


■歯並びが悪い(下顎が小さい、下顎がひっこんでいる)といびきをかきやすい理由


◎歯並びが悪い(ガタガタ歯:叢生)方は下顎が小さく、舌の付け根が気道に落ち込んでいびきをかいているケースがあります

歯並びといびきには、実は深い関係があります。


歯並びが悪い(特にガタガタ歯:叢生(そうせい))の方は、下顎が小さいことが原因で歯がまっすぐ生えるスペースが足りておらず、歯並びが乱れている場合が多いです。


歯並びが悪い(ガタガタ歯など)+下顎が小さいと、下顎の後方へのひっこみによって舌の付け根が気道に落ちやすくなります。歯並びが悪く下顎が小さい方は、舌の付け根が気道に落ち込み、いびきをかきやすい傾向があるのです。


■顎の成長異常・歯並びの乱れを起こす主な原因「小さな子どもの頃の悪い癖・悪い習慣」とは?


◎口呼吸・舌癖・変な食べ方or飲み方など、小さな子どもの頃の悪い癖・悪い習慣は、顎の成長異常・歯並びの乱れをひき起こす大きな原因です

下顎が小さい方は歯並びが悪いことが多く、いびきをかきやすい傾向が見られます。


近年は、大人になっても下顎が小さい方が少なくありません。大人になっても下顎が発達せず、いわゆる「口ゴボ」「アデノイド顔貌」「顎なし顔」のお顔立ちになる場合も。


下顎が小さいまま大人になるなど、顎の成長異常は口腔内のスペースが不足しがち。下顎が小さい=口腔内のスペースの不足により、歯の生え変わりの際に永久歯がまっすぐ生えにくくなります(顎の成長異常=歯並びの乱れの原因)


歯並びを乱れさせる原因、顎の成長異常。


小さな子どもの頃に以下のような悪い癖・悪い習慣があると、顎の成長異常・歯並びの乱れが起きやすいです。


[顎の成長異常・歯並びの乱れをひき起こす大きな原因になる、小さな子どもの頃の悪い癖・悪い習慣]


  • 口呼吸

  • 舌癖(ぜつへき:上下の前歯のあいだに舌を出す、上下の前歯で舌先を噛むなどの舌を使った悪い癖)

  • 変な食べ方(前歯or奥歯のみで噛む、左右どちらか片側の歯でばかり噛む、など)

  • 変な飲み方(顎をしゃくるように飲む、頬の筋肉で押し込むように飲む、など)

  • 指しゃぶり(4歳以降の指しゃぶり)

  • 爪を噛む

  • 頬杖

  • 猫背

  • うつぶせ寝


◎肥満、アルコールなど、顎の成長異常・歯並びの乱れ以外の原因でいびきをかいている場合もあります

顎の小ささ(下顎が小さすぎるなどの顎の成長異常)・歯並びの乱れは、いびきと深く関係しています。


ただし、いびきは顎の小ささ・歯並びの乱れのみが原因ではありません。

肥満、アルコール、喫煙、疲労、鼻づまりなどの原因により、いびきをひき起こすこともあります。のどや鼻の構造(舌やのどちんこの大きさ)がいびきの原因になる場合も。


■マウスピース矯正(インビザラインなど)で歯並びの乱れを改善すれば、いびきを解消できる?


◎歯の矯正で歯並びの乱れを改善し、噛み合わせを正常化することでいびきの症状を軽減できる可能性も

いびきの原因になり得る、顎の小ささ(下顎が小さすぎるなどの顎の成長異常)。


歯科医院などの医療機関にて、顎の小ささ(顎の骨格の異常)を改善する方法としては、主に、以下の3種類の治療が挙げられます。

 

[顎の小ささを改善するために行う、歯科医院or口腔外科・形成外科での治療の種類]


小児矯正「咬合誘導」(顎の健全な成長をうながす矯正治療)


時期:3~12歳頃

※望ましい治療時期は8歳頃まで)

※15歳頃まで、咬合誘導を行える可能性もあります)


外科的矯正(口腔外科・形成外科で行う顎の骨切り手術など)


時期:主に成人以降

※大人の方が手術の対象

※大人の方は顎の骨格がほぼ固まっているため)


通常の矯正(マウスピース矯正やブラケット矯正などの、通常の歯の矯正治療)(※)


時期:12歳頃~成人


(※)先天性の無歯症など、重度の障害や重度の不正咬合でどうし
ても治療が必要な場合を除き、おしむら歯科では、原則として、
お子さんへの通常の矯正(Ⅱ期治療)は行っておりません。


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上記のうち、望ましいのは、小さな子どもの時期である8歳頃までに「マイオブレース矯正「バイオブロック矯正」などの咬合誘導(こうごうゆうどう)を受けることです。


顎の骨が未成熟でやわらかい8歳頃までの時期に咬合誘導による小児矯正を受けることで、顎の健全な成長にアプローチできます(下顎が小さいまま大人になるなどの、顎の成長異常を防ぎやすくなる)。


望ましいのは8歳頃までの咬合誘導ですが、9歳頃を過ぎた後は、顎の骨が固まり始めます。9歳頃~大人になると顎の骨がほぼ、固まるため、顎の骨格を治すには、外科的な手術(顎の骨切り手術など)が必要になるケースも。


{顎の骨格異常が原因ではない歯並びの乱れは、外科的矯正をせず、歯の矯正でいびきの改善につなげられる可能性も}


下顎が小さい・下顎が後方にひっこんでいるなど、顎の骨格そのものを改善するには、外科的矯正(顎の骨切り手術)が必要になることがあります。


一方、顎の骨格異常が原因ではない歯並びの乱れは、


  • マウスピース矯正(インビザライン、クイックラインなど)

  • ブラケット矯正


などの、歯の矯正によるアプローチも。歯の矯正を行い、噛み合わせを整えることで顎が正常な位置に近づき、いびきの改善につなげられる可能性もあります。


[顎の骨格異常が原因ではない歯並びの乱れに対し、歯の矯正のみでいびきの改善につながるケースのメカニズム]


  1. 歯の矯正(マウスピース矯正orブラケット矯正)で噛み合わせを整える

  2. 噛み合わせが整うことで顎の位置が正常化(下顎がわずかに前に出る)し、気道への舌の付け根の落ち込みが低減される

  3. 気道への舌の付け根の落ち込みの低減により、いびきの改善につなげられる可能性がある


【歯並びの乱れ、顎の骨格異常でお悩みの方はお気軽にご相談ください】


歯並びが乱れている方は、下顎の小ささ・下顎の後方へのひっこみが原因でいびきをかいている場合も。


いびきの原因は様々ですが、歯並びの乱れ・顎の骨格異常があると、いびきをかきやすくなる傾向が見られます。


今回は、「歯並びといびき(顎の形と睡眠)の深い関係」について、お話をさせていただきました。


おしむら歯科では、日本矯正歯科学会の矯正認定医、および、日本顎咬合学会の噛み合わせ認定医による歯科治療を行っています。


歯並びの乱れ、顎の骨格異常(顎が小さすぎる、お顔がゆがんでいる、受け口など)でお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。矯正の相談費は無料です。


カウンセリングでは、日本矯正歯科学会の矯正認定医、および、日本顎咬合学会の噛み合わせ認定医が現在のお悩みやご希望(理想の歯並び、通院のペースなど)をお伺いします。じっくりとお話をお伺いした上で、お一人おひとりの患者さまに適した矯正方法を丁寧にわかりやすく、ご説明させていただきます。

おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
歯科医師
押村 侑希

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