
昔からある、一般的な矯正方法「ブラケット矯正(ワイヤー矯正)」。
ブラケット矯正では、
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ブラケット(歯に接着する装置)
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ワイヤー(アーチワイヤー、リガチャーワイヤー(結紮線))
などの装置を装着・固定し、強い力(矯正力)をかけて歯を動かしていきます。
強い力をかけられる反面、
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矯正力の強さ
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歯磨きでかかる負荷
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ナッツ類などの硬い物やくっつきやすい食べ物(ガム、キャラメルなど)
(ブラケット矯正中、避けるべきor気をつけるべき食べ物)
などが原因で、ブラケット矯正中にブラケット・ワイヤーが外れてしまうことも。
矯正中、ブラケット・ワイヤーが外れてしまったときは、どうすれば良いのでしょうか?
今回は、「ブラケット矯正中、ブラケット・ワイヤーが外れた(取れた)場合の応急処置・注意点」をご説明します。
目次
■ブラケット矯正中、ブラケット・ワイヤーが外れた場合に行っていただきたいこと
1.歯科医院に連絡し、矯正治療を担当している歯科医師からの指示を仰ぐ
ブラケット矯正中、ブラケット・ワイヤーが外れた場合は、矯正治療を受けている歯科医院に連絡しましょう。
患者さまによっては
「あっ!ブラケット(orワイヤー)が外れた!どうしよう…」
と焦ってしまう・パニック状態になってしまうかもしれませんが、まずは、矯正を受けている歯科医院に連絡することが重要です。
歯科医院に連絡し、矯正治療を担当している歯科医師からの指示を仰いでください。歯科医師の方針や装置の外れ方によりますが、「ご自身で行える応急処置(後述します)」のやり方を教えてくれることがあります。
2.できるだけ早いうちに、歯科医院を受診する
歯科医院に連絡した後は、できるだけ早いうちに、歯科医院を受診しましょう。
歯科医院では、矯正治療を担当している歯科医師が装置をつけ直します。
{装置が外れてしまった場合、再装着の費用は?どっち持ち?}
トータルフィー式・都度払い式など、支払い方式や歯科医院によって異なりますが、通常、装置が外れてしまったときの再装着は無料で行っているところが多いです(※)。
(※)一般例です。歯科医院によっては、装置の
再装着に費用がかかる場合もあります。
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装置が外れたときは、まずは、歯科医院に連絡を。歯科医院に連絡することをご認識いただいた上で、次の項では、受診までの間にご自身で行える(歯科医師が許可した場合)応急処置のやり方をご紹介します。
■(歯科医師が許可した場合)受診までのあいだに行える応急処置のやり方
歯科医師が応急処置を許可した場合は、以下のような方法で、一時的に、装置を元の位置に戻せることがあります。
なお、以下にご紹介する方法はあくまでも応急処置です。ブラケット矯正中、ブラケット・ワイヤーが外れた場合は、できるだけ早いうちに歯科医院を受診しましょう。
1.ブラケットが外れた場合
ブラケットが外れた場合は、ワイヤーの上から矯正用ワックスでブラケットを塗り固めると、一時的でありますが、ブラケットを元の位置に戻せることがあります。
なお、一般的にブラケット矯正では、歯科医院から患者さまに矯正用ワックスをお渡しすることが多いです。もし、歯科医院からの矯正用ワックスのお渡しがない場合は、市販の矯正用ワックスを使ってもかまいません。
矯正用ワックスを使ってもブラケットを元の位置に戻せない場合は、ブラケットが外れたままでOKです。ブラケットが外れたままでもOKですが、できるだけ早いうちに、歯科医院を受診しましょう。
2.ワイヤー(アーチワイヤー or リガチャーワイヤー(結紮線))が外れた場合
ブラケット矯正で用いる基本的なワイヤーとしては、以下の2つのワイヤーがあります。
[ブラケット矯正(ワイヤー矯正)で用いる、基本の2つのワイヤー]
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アーチワイヤー
歯に力をかけ、歯を動かすためのワイヤー。
(メインのワイヤー:ブラケットの中に通し、ぎゅっと歯を締めるワイヤー)
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リガチャーワイヤー
ウイングを介し、ブラケットにアーチワイヤーを固定するための細いワイヤー。
(結紮線(けっさつせん)とも呼ばれます)
アーチワイヤーが外れた場合
アーチワイヤーが外れた場合は、戻せそうであれば、ブラケットにアーチワイヤーを差し込んで戻してみましょう。
差し込んで戻せそうにないときは、矯正用ワックスを使う方法も。ブラケットにワイヤーを塗り固めるよう矯正用ワックスを塗ることで、ワイヤーがぶらぶらと動かないよう、一時的にワイヤーを仮固定します。
矯正用ワックスを使っても仮固定ができない場合は、アーチワイヤーは外れたままでもかまいません。もし、外れたアーチワイヤーの先端が頬や舌の粘膜に当たって痛むときは、
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矯正用ワックスでワイヤーの先端を覆う
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ニッパー・爪切りなどを用い、歯の方向へアーチワイヤーを折り曲げる(※)
ことで粘膜への刺激をやわらげられます。
(※)応急処置を行う前に、必ず歯科医師に
確認するようにしましょう。
リガチャーワイヤー(結紮線)が外れた場合
リガチャーワイヤーが外れた場合は、爪・割り箸の先・つまようじの後ろなどを使い、アーチワイヤーの裏側(内側)にリガチャーワイヤーを押し曲げて入れてみましょう。
なお、上記の方法でリガチャーワイヤーを戻せないときは、無理に戻そうとしないでください。無理にリガチャーワイヤーを戻そうとして強い力をかけると、矯正装置が破損するおそれがあります。
【ブラケット矯正中、装置が外れた場合、まずは、歯科医院に連絡しましょう】
ブラケット矯正(ワイヤー矯正)は強い力をかける&複雑な構造のため、矯正中、ブラケット・ワイヤーなどの装置が外れる・取れることがあります。
ブラケット矯正中、装置が外れた場合は、まずは、矯正治療を受けている歯科医院に連絡することが大切です。
装置が外れた・取れたなど、歯の矯正中は様々な場面において、トラブルやいつもと違うことが起きる可能性があります。トラブルが起きて戸惑い、ご不安を感じることもあるかもしれません。
もし、矯正中、ご不安を感じたり、矯正を続けるモチベーションが低下したときは、ご遠慮なく、歯科医師までご相談ください。最後まで矯正を続けるために、歯科医師・スタッフが全力でサポートをさせていただきます。