
一般的に、歯並びの乱れ(顎の成長不全・成長異常が原因で生じる歯並びの乱れ)は、小さな子どもの頃の悪い癖(口呼吸、舌癖、誤った噛み方・飲み方など)が原因でひき起こされることが多いです(特に、顎が未成熟でやわらかく、悪い癖の影響を受けやすい8歳頃までは注意が必要)。
ただし、悪い癖で歯並びが乱れるのは、子どもの時期のみではありません。顎の骨格がほぼ固まった大人の方も、様々な原因によって歯並びが乱れるケースもあるのです。
今回は、「大人になった後に歯並びが乱れる主な原因 4つ」について、お話しします。
目次
■大人になった後に歯並びが乱れる主な原因 4つ
1.親知らず
個人差はありますが、一般的に、20歳前後~30歳頃、歯列のいちばん奥に親知らずが生えてきます。
親知らずが斜め・横向きに生えてきた場合、斜め・横向きに生えてきた親知らずが一つ前の奥歯を押すことがあるのです。
親知らず(8番)が前の奥歯(7番)を押し、前の奥歯がさらに前の奥歯(6番)を押し…
という形で、ドミノ倒し的な力がかかって全体の歯並びが乱れてしまうケースがあります。
2.歯を失う(むし歯・歯周病・歯根破折・不慮の事故など)
むし歯・歯周病・歯根破折・不慮の事故などが原因で、不幸にも、歯を失ってしまうことも。
歯を失い、歯科医院で歯を補う治療を受けずに放置していると、失った歯の箇所に隣の歯が倒れ込んでくる場合も。
歯を失ったままにしていると、隣の歯が倒れ込み、倒れ込んだ分、さらに隣の歯が倒れ込み… という形で、ドミノ倒し的に全体の歯並びが乱れてしまうケースがあります。
3.加齢
年齢を重ねると、加齢に伴って歯並びが乱れることがあります。
[加齢によって歯並びが乱れる理由]
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骨密度の低下による顎の骨の吸収
加齢によって骨密度が低下し、顎の骨が吸収することがあります(顎の骨が溶け、顎がやせる)。
顎の骨がやせて顎の形が変わると、顎の骨(歯槽骨)に植わっている歯が移動し、歯並びが乱れることも。
加齢に加え、高齢者の方は骨粗しょう症によって骨密度が低下し、顎の骨が吸収して顎がやせ、歯並びが乱れるケースがあります。
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歯周組織の衰え(歯周病を含む)
加齢に伴う歯茎下がり
加齢によって歯茎の水分(歯茎を含む、身体全体の水分)が減り、歯茎が下がると、歯茎が歯を押さえつける力が弱まり、歯並びが乱れることがあります。
歯根膜のゆるみによる歯の支持性の低下
歯を顎の骨(歯が植わっている歯槽骨)につなぎ留めている歯根膜(しこんまく)の弾力が失われ、歯根膜による歯の支持性が低下し、歯並びが乱れるケースも。
歯周病の進行による歯茎下がり・顎の骨の吸収
中高年の方は歯周病の進行による歯茎下がり・顎の骨の吸収が起き、歯並びが乱れるケースが少なくありません。
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歯の噛み合わせ面の摩耗
加齢に伴って歯の噛み合わせ面のエナメル質が摩耗し、噛み合わせ(≒歯並び)が乱れることがあります。
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唇・舌の筋力の衰え
加齢に伴って唇・舌の筋力が衰え、歯を安定させる力が弱まり、歯並びが乱れることがあります。
4.悪い癖(舌癖、誤った噛み方など)
日常生活において、以下のような悪い癖があると、歯並びが乱れることがあります。
[歯並びを乱れさせやすい悪い癖の例]
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舌癖(ぜつへき:上下の前歯のあいだに舌を出す、上下の前歯で舌先を噛む、など)
舌癖によって歯に力がかかり、歯並びが乱れることがあります。
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唇の癖(下唇・上唇を噛む、など(弄唇癖:ろうしんへき))
唇の癖によって歯に力がかかり、歯並びが乱れることがあります。
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誤った噛み方(片方の歯ばかりで噛む、前歯のみで噛みあまり奥歯を使わない、など)
誤った噛み方をしていると歯にアンバランスな力がかかり、歯並びが乱れることがあります。
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誤った飲み方(飲むときに舌で前歯を押しながら飲み込む、など)
誤った飲み方をしていると歯にアンバランスな力がかかり、歯並びが乱れることがあります。
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頬杖・うつぶせ寝
頬杖・うつぶせ寝の習慣があると顎にアンバランスな力がかかり、顎の骨格がゆがみやすくなります。顎の骨格がゆがむと、噛み合わせ(≒歯並び)が乱れることも。
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歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしり・食いしばりの癖があると歯・歯周組織や顎にアンバランスな力がかかり、噛み合わせ(≒歯並び)が乱れることがあります。
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悪い姿勢(猫背など)
猫背など、悪い姿勢を取る習慣があると顎が前方に突き出て、顎の筋肉・顎の骨格にアンバランスな力がかかりやすいです。顎の筋肉・顎の骨格にアンバランスな力がかかり続けると、顎の骨格がゆがんで噛み合わせ(≒歯並び)が乱れることがあります。
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やわらかい食べ物が中心の食生活(あまり噛まない食生活)
パン、パスタ、ハンバーグ、カレー・シチューなど、やわらかい食べ物が中心の食生活を送っていると、噛む刺激が不足し、歯を支えている顎の骨(歯槽骨)が吸収しやすくなります(顎の骨が溶ける)。顎の骨が吸収すると顎の骨がやせ、歯並びが乱れることがあります。
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上記のような原因が、大人になってから歯並びを乱れさせる主な原因になります。ご自身の癖・習慣に心当たりはありませんでしょうか?
次の項では、大人になってから乱れた歯並び(または、子どもの頃からの歯並びの乱れ)を治すための「歯科矯正」のご紹介です。
■歯並びを治すために 歯科矯正のご紹介
歯並びを治す方法としては、第一に、歯科医院で行う以下のような歯科矯正が挙げられます。
◎マウスピース矯正(インビザラインなど)
透明で目立ちにくいマウスピースを装着し、歯並びを整えていく矯正方法です。
[こんな方にマウスピース矯正が適しています]
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矯正中にあまり、目立ちたくない
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矯正装置を外して、食事を楽しみたい
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矯正装置を外して、歯を磨きたい
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できるだけ、痛みは少ない方がいい
◎ブラケット矯正
昔ながらの、固定式のブラケット&ワイヤーで歯並びを整えていく矯正方法です。
[こんな方にブラケット矯正が適しています]
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重度の歯並びの乱れで悩んでいる
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飲食ごとの矯正装置の脱着はしたくない
【歯並びの乱れでお困りの方は、お気軽にご相談ください】
おしむら歯科では、日本矯正歯科学会の矯正認定医による矯正治療を行っています。
当院は、おしむら歯科オリジナルのマウスピース矯正ブランドである「クイックライン」を中心に、マウスピース矯正「インビザライン」を用いての矯正治療を得意分野としております。
マウスピース矯正に加え、従来のブラケット矯正にも対応可能です。ブラケット矯正は通常の装置のほか、目立ちにくいクリアブラケット・ホワイトワイヤーもご選択いただけます。
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前歯の歯並びの乱れ
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奥歯を含めた全体の歯並びの乱れ
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口ゴボ、受け口などの顎の症状
上記のような、歯並び・お口周りのお困りごとがある方は、まずはお気軽にご相談ください。相談費は無料です。
カウンセリングでは、日本矯正歯科学会の矯正認定医、および、日本顎咬合学会認定医が現在のお悩みやご希望(理想の歯並び、通院のペースなど)をお伺いします。じっくりとお話をお伺いした上で、お一人おひとりの患者さまに適した矯正方法を丁寧にわかりやすく、ご説明させていただきます。