歯・歯周組織に悪影響をおよぼしやすい、歯ぎしり・食いしばりの癖。

歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は、歯並びが乱れているケースも見受けられます。

歯ぎしり・食いしばりの癖があり、歯科矯正で歯並びを治したいとき、目立ちにくいマウスピース矯正をご希望される方も多いです。

歯ぎしり・食いしばりの癖があっても、マウスピース矯正（インビザラインなど）は受けられるのでしょうか？

■歯ぎしり・食いしばりの癖が歯・歯周組織におよぼす可能性がある悪影響

◎歯・歯周組織に500kg～1トン近くの負荷がかかることも

歯ぎしり・食いしばりの癖があると、歯・歯周組織に500kg～1トン近くの負荷がかかってしまうこともあります。

歯ぎしり・食いしばりが原因で過剰な負荷がかかり、以下のような、歯・歯周組織への悪影響（ダメージ）をおよぼす場合も。

［歯ぎしり・食いしばりによる歯・歯周組織への悪影響］

• 歯の噛み合わせ面が削られる

• 歯が割れる

• 歯がゆさぶられて歯ぐきの歯周ポケットが開く

• 顎の骨が吸収する（歯を支えている顎の骨（歯槽骨）が溶ける）

■歯ぎしり・食いしばりの癖があっても、マウスピース矯正は受けられる？

◎歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は、マウスピース矯正を含め、歯科矯正をスムーズに進められないおそれがあります

歯ぎしり・食いしばりのデメリットは、歯・歯周組織に強い負荷がかかる点です。

歯・歯周組織に強い負荷がかかるため、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は、マウスピース矯正を含め、歯科矯正をスムーズに進められないおそれがあります。

また、歯ぎしり・食いしばりが原因で強い負荷がかかり、マウスピースが変形・破損することも。

｛マウスピースが変形・破損したときはどうするの？｝

マウスピース矯正でマウスピースが変形・破損したときは、新しい物に交換します。歯ぎしり・食いしばりなど、患者さまの原因によってマウスピースを新しい物に交換する際の費用は、自己負担になることが多いです（※）。

（※）矯正のブランドによって負担割合が異なります。

◎歯ぎしり・食いしばりは矯正の歯の動きを妨げるおそれも

マウスピースの変形・破損に加え、歯ぎしり・食いしばりによる強い負荷は、矯正の歯の動きを妨げるおそれがあります。

特に、マウスピース矯正は歯にマウスピースをかぶせる、という性質上、マウスピースの厚みによって奥歯の沈み込み（圧下）が起きやすいです。奥歯の沈み込みが起きやすいマウスピース矯正において、歯ぎしり・食いしばりの癖があると、さらに奥歯が沈み込んでしまうケースも。

■歯ぎしり・食いしばりの癖がある方に歯科矯正を行う場合の注意点

歯・歯周組織に悪影響をおよぼしやすい、歯ぎしり・食いしばり。

歯ぎしり・食いしばりの癖がある方に対しては、以下のような点に注意し、工夫して矯正を進めることが重要です。

①ブラケット矯正を行うor 2種類の矯正方法を併用する

マウスピースを歯にかぶせるマウスピース矯正ではなく、歯の側面に装置をつけるブラケット矯正という選択肢も。歯の噛み合わせ面には装置をつけないブラケット矯正で治療を進めることで、歯ぎしり・食いしばりによる装置への影響（歯の噛み合わせ面の装置への影響）を低減できます。

歯ぎしり・食いしばりの癖がそれほど強くない・頻度が少ない場合は、ブラケット矯正とマウスピース矯正、2種類の矯正方法を併用して矯正を進めるやり方も。

②ストレスを溜めないようにする

ストレスは、歯ぎしり・食いしばりをひき起こす大きな原因の一つです。

歯ぎしり・食いしばりの癖がある方の歯の矯正治療においては、以下のような点に留意し、ストレスを溜めないようにすることが重要になります。できるだけストレスを溜めないようにして、歯ぎしり・食いしばりの頻度・負荷を減らすことが、矯正への悪影響の低減につながります。

［ストレスを溜めないためのポイント］

• 物事をあまり深く考えすぎない

• 仕事とプライベートは分ける

• 1日7時間以上、睡眠を取る

• 自分なりのストレス発散方法を見つける（お酒やギャンブルはかえってストレスを生じやすいです）

【歯ぎしり・食いしばりの癖がある方の歯科矯正は、当院までご相談ください】

おしむら歯科では、日本矯正歯科学会の矯正認定医、および、日本顎咬合学会の噛み合わせ認定医による矯正治療を行っています。

歯ぎしり・食いしばりの癖がある方の歯科矯正は、当院までご相談ください。矯正の相談費は無料です。

カウンセリングでは歯科医師が癖・お口の状態を確認し、お一人おひとりに合った矯正治療・対処方法をご提案させていただきます。