金属アレルギーと聞くと指輪やネックレスなどのアクセサリーを連想される方が多いです。
身につける物以外でも、歯科治療で用いる銀歯などが原因になり、金属アレルギーを発症することがあります。お口の中の金属による金属アレルギーは全身に悪影響をおよぼすこともあり、中々やっかいな存在です。
そんな金属アレルギーですが、当院で採用しているマウスピース矯正「インビザライン」は金属アレルギーを起こさない点が特徴です。金属アレルギーの方でもインビザラインであれば安心して矯正治療をお受けいただけます。
今回は「歯科治療が原因で起こる金属アレルギー」および「金属アレルギーの方でも安心なインビザライン矯正」についてご紹介します。
目次
■歯科金属アレルギーとは
◎歯科治療で使う銀歯などの金属が原因で発症します
歯科金属アレルギーとは、歯科治療で用いる銀歯や銀合金、アマルガムなどの金属が原因で発症する全身性の金属アレルギーです。
歯科治療では人工物で歯を補う際、銀歯や銀合金などの金属を使うことがあります。銀歯や銀合金は唾液に溶けやすい性質を持つ金属です。
溶けやすい金属である銀歯や銀合金で補った歯を使い続けることで、唾液中に金属イオンが溶け出します。唾液に溶け出した金属イオンは唾を飲みこむ・飲食を通じて全身に回ってしまい、金属アレルギーをひきおこす可能性があります。
現在は使われていませんが、30年ほど前まで日本の歯科治療で頻繁に使われていたアマルガムも歯科金属アレルギーをひきおこす原因になります。アマルガムは水銀を含むため、水銀中毒になる可能性もある危険な金属です。アマルガムがお口の中にある場合はできるだけ早く取り除く必要があります。
{局所性金属アレルギーとは}
歯科金属アレルギーに対し、局所性金属アレルギーもあります。局所性金属アレルギーは金属製の指輪やネックレスなどの金属が皮膚にふれることにより起きる金属アレルギーです。局所性のため、金属がふれた箇所の皮膚炎など、部分的な症状を発症することがあります。
■歯科金属アレルギーの症状
歯科金属アレルギーになると以下のような症状が出ることがあります。
[歯科金属アレルギーの症状]
・顔や全身の発疹、湿疹
・手や足の裏に膿の袋ができる(掌蹠膿疱症)
・手や足の裏の水ぶくれ(汗疱状湿疹)
・舌のただれ(扁平苔癬)
・口内炎
・口唇炎
・味覚異常
・頭痛・肩こり
・立ちくらみ
など
■インビザラインが金属アレルギーを起こしにくい理由
◎非金属で生体親和性の高いポリウレタン製のマウスピースを使用します
マウスピース矯正「インビザライン」は金属アレルギーを起こしにくい矯正治療です(※)。
インビザラインで用いるマウスピースは生体親和性の高いポリウレタンでできています。ポリウレタンは非金属のため、金属アレルギーを起こしません(※)。
◎環境ホルモンもゼロの安心素材
ポリウレタンなどの化学素材は環境ホルモン(人体のホルモン作用をかく乱する物質)を心配される方もいらっしゃいます。
インビザラインに使われているポリウレタンは人体に悪影響をおよぼす環境ホルモンのビスフェノールA(BPA)をいっさい含みません。矯正中は安心してマウスピースをお使いいただけます。
(※)インビザライン矯正ではアンカースクリューなど、
チタン金属を使用する補助的処置を行うことがあります。
チタンは金属アレルギーを起こしにくい金属ですが、
金属アレルギーが100%起きないことを保証するものではありません。
【金属アレルギーの方の矯正はインビザラインがおすすめです】
金属アレルギーをお持ちの方、金属アレルギーのおそれがある方は非金属のポリウレタン製マウスピースを使うインビザラインであれば安心して矯正治療をお受けいただけます。