「大人と比べて、未成年は矯正が早く終わりやすいって聞くけど、ホント?」
「小さな子どもの矯正は期間が短いの?」
上記は、歯の矯正にまつわる、噂です。
矯正をご検討中、矯正期間が気になる方も多いかと思います。
気になる、矯正期間。はたして、上記の噂は本当なのでしょうか?
今回は、「年齢で、矯正の期間に差があるの?」について、ご説明します。
目次
■年齢で、矯正の期間に差があるの?
◎未成年の方は歯が動きやすいと言われていますが、大きな差はありません
小学生以下のお子さん、中学生、高校生、大学生の方や大人の方など、矯正を受ける方の年齢は様々です。
年齢は様々ですが、噂どおり、年齢の違いによって矯正の期間に差があるのでしょうか?
答えは「差はほとんどありません」です。
噂やネット上のサイトなどでは、「未成年の方は歯が動きやすく、矯正期間を早めやすい(短縮しやすい)」といった情報も。しかし、未成年だからと言って、必ずしも、矯正期間が早まる訳ではありません。
◎歯の動きやすさ(矯正をスピーディーに進められるか)は個人差があります
矯正期間を早めるためには、矯正をスピーディーに進めることが大切です。
歯が動きやすい方は、矯正をスピーディーに進めやすく、矯正期間を短縮しやすい傾向が見られます。
とは言うものの、歯の動きやすさは個人差があります。未成年の方でも歯が動きにくい場合もあれば、歯が動きやすい大人の方は矯正をスピーディーに進めやすいケースも。
◎未成年の方・大人の方、共に、矯正にかかる期間はほぼ同じです
歯の動きやすさ(矯正をスピーディーに進められるか)は個人差があります。
個人差があるため、未成年の方・大人の方、共に、矯正にかかる期間はほぼ同じです。
[矯正治療にかかる平均の期間(※)]
- 全体矯正
1年~2年半程度
- 部分矯正
3ヶ月~1年程度
(※)目安の期間です。上記以下・以上の矯正期間がかかる場合もあります。
■8歳ごろまでに行う「マイオブレース矯正」は矯正期間が短い傾向が見られます
◎顎が未成熟でやわらかいため、小さな子どもに行うマイオブレース矯正は矯正期間を短縮できる可能性があります
基本的に、未成年の方と大人の方で、矯正期間に大きな差はありません。ただし、8歳ごろまでの小さな子どもに行う小児矯正(咬合誘導)の「マイオブレース矯正」は、矯正期間を短縮できる可能性があります。
8歳ごろまでの小さな子どもは、顎が未成熟でやわらかいです。顎が未成熟でやわらかいため、8歳ごろまでにマイオブレース矯正を受けることで、矯正の効果(顎の健全な成長&永久歯がまっすぐ生えやすくなる)を得やすくなります。
上記の理由により、8歳ごろまでの顎が未成熟でやわらかい子どもを対象にしたマイオブレース矯正は、平均で1~2年程度で矯正を終わらせやすい傾向が見られます(※)。
(※)目安の期間です。上記以下・以上の矯正期間がかかる場合もあります。
【矯正を成功に導くには、焦らずに一歩一歩進むことが大切】
長い期間がかかる、歯の矯正。少しでも、矯正期間を短くしたいお気持ちは、とてもよくわかります。
矯正期間を短くしたいお気持ちは本当によくわかるのですが、焦っても、矯正期間は短くなりません。
歯の矯正を行うときは、期間を短くしようとするよりも、まずは、「理想の歯並びを得る」という目標に向かって一歩一歩、着実に進むことが大切です。
長い矯正期間中には、ストレスを感じたり、矯正をやめたくなる場面もあるかと思います。もし、矯正中にやめたくなったときは、歯科医師までお気軽にご相談ください。
お話の内容は、どんなことでもかまいません。
お話・お悩みを真摯にお伺いし、矯正を続けるために、歯科医師・スタッフが全力でサポートさせていただきます。