おしむら歯科ではインビザラインによる矯正治療を行っています。

インビザラインは世界100ヶ国、1,000万人以上が治療を受けている世界シェアトップのマウスピース矯正です。透明なマウスピースで目立ちにくく、矯正中の痛みが少ないなど、インビザラインにはたくさんのメリットがあります。

日本を含め、世界中で高い支持を得ているインビザライン。

インビザラインにはマウスピース矯正を世に広めた、パイオニアならではのユニークな歴史が詰まっています。

今回は「インビザラインの歴史」および「インビザラインならではの特長」についてお話しします。

■インビザラインの歴史

①1990年代中頃

アメリカで2人の大学生がマウスピースで矯正するアイディアを思いつく

（マウスピース矯正　誕生の瞬間）

1990年代中頃、アメリカで2人の大学生（ジア・チシュティー、ケルシー・ワース）がマウスピースを使って矯正をするアイディアを思いつきます（マウスピース矯正　誕生の瞬間）。

｛2人の大学生がマウスピース矯正を思いついたきっかけは？｝

歯科先進国であるアメリカでは子どもに矯正を受けさせる親御さんが少なくありません。ジア、ケルシーの2人も子ども時代にワイヤー矯正を受け、不便さ・つらさを感じた経験がありました。

ワイヤー矯正の不便さ・つらさを感じていた2人は、以前から「どうにかして矯正の不便さ・つらさを軽くできないか」と考えていました。そして、大学生になったとき、2人はほぼ同時に、『プラスチック製のマウスピースで歯を動かす』というマウスピース矯正のアイディアを思いついたのです（※）。

（※）現在、インビザラインではやわらかく薄いポ

リウレタン製のマウスピースを採用しています。

偶然とは言え、2人の大学生が同時期にマウスピース矯正のアイディアを思いついたのは、運命のめぐり合わせのような、奇跡的な出来事だったと表現するほかありません。

②1999年

世界初の実用的なマウスピース矯正「インビザライン」の提供を開始

プラスチック製のマウスピースで歯を動かすことを思いついたジアとケルシー。2人は、その後も精力的にマウスピース矯正の開発を行います。

スタッフを加えて開発を続け、1997年にはインビザライン本社であるアライン・テクノロジー社を設立。そして、2年後の1999年、世界初の実用的なマウスピース矯正「インビザライン」の提供をアメリカにて開始します。

③2000～2010年頃

インビザライン、および、その他のマウスピース矯正ブランドが流行

世界初の実用的なマウスピース矯正の提供を開始した「インビザライン」。

これまでにない「マウスピースによる矯正治療」という物珍しさもあってか、インビザラインはアメリカをはじめとする世界の国々で流行します。

インビザラインの流行を受け、他社もマウスピース矯正ブランドを作り、提供を開始。インビザラインとその他のマウスピース矯正ブランドは世界に広まっていきました。

④2006年

日本国内の歯科医院で正式にインビザラインの提供を開始

世界各国でのインビザラインの普及により、2006年、日本国内の歯科医院で正式にインビザラインの提供が開始されました。

｛当初は性能が高くなかったインビザライン｝

現在は機能性の高さで知られているインビザラインですが、1999年の提供開始から2010年頃までは、インビザラインの性能はあまり高くありませんでした。

性能が高くなかったため、インビザラインで治せるのは軽度～中程度の歯並びの乱れ（主にガタガタ歯（叢生）など）に限られていたのです。

上記の理由から、以前の日本ではインビザラインの性能に疑いを持つ歯科医師も多く、日本国内での正式提供を開始するまでに7年の年月がかかりました。

その後、次の⑤でご紹介するアタッチメントの開発を皮切りに、インビザラインの機能性は飛躍的に向上していきます。

⑤2011年

独自技術「アタッチメント」、および、光学式デジタル口腔内スキャナー「iTero」の提供を開始

2010年頃まではあまり性能が高くなかったインビザライン。しかし、企業努力を続け、独自技術のアタッチメントの開発に成功します。

アタッチメントとは、インビザライン独自の矯正の補助装置です。

アタッチメントを用いたインビザライン矯正では歯の表面にポッチを接着し、ポッチに合わせてマウスピースに溝を作ります。ポッチを溝にはめる形でマウスピースを装着することで歯を動かす力（矯正力）がアップし、以下のような複雑な歯の動きも行えるようになる点がアタッチメントの特長です。

・挺出（ていしゅつ）········ 舌側に歯をひっぱり出す

・圧下（あっか）············· 歯ぐき側に歯を押し下げる

・回転（かいてん）··········· 歯を回転させる

2011年に提供を開始したアタッチメント。革新的な機能を持つアタッチメントは世界中の歯科医師、および、矯正業界に衝撃を与えました。

アタッチメントに加え、この頃には光学式デジタル口腔内スキャナー「iTero（アイテロ）」の提供も開始します。従来のシリコン・石膏による歯型取りの概念をくつがえす、印象材を用いないデジタルスキャナーiTeroの登場により、1分程度の短時間で患者様の歯型を取れるようになりました。

⑥2018年～現在

スマートトラックなど、新技術の開発・提供を開始　進歩を継続

革新的な独自技術「アタッチメント」、および、光学式デジタル口腔内スキャナー「iTero」で飛躍的に機能性を向上させたインビザライン。

その後も、より歯を動かしやすくするマウスピース素材「スマートトラック」を開発し提供を開始するなど、進歩性・機能性の高さから、現在に至るまでインビザラインは世界シェアトップの地位を守り続けています。

■インビザラインならではの特長

特長1．矯正治療のすべての工程をアプリや機械が行う「フルデジタル式マウスピース矯正」

インビザラインはフルデジタル式マウスピース矯正です。インビザラインでは、矯正治療の以下のすべての工程をアプリや機械が行います（※）。

・歯型取り

・矯正シミュレーション（矯正でどのように歯が動いていくかのシミュレーション）

・治療計画の立案

・マウスピースの作製

・治療計画の修正・変更

（※）治療計画の立案・修正・変更には歯科医師も関与します。

インビザラインでは矯正のすべての工程をアプリや機械が行うことで、人の手によって生じるヒューマンエラーを極力、少なくしています。歯科医師や歯科技工士が関与する工程をできるだけ減らし、矯正治療の精度を高めている点がインビザラインの最大の特長です。

特長2．進歩性・機能性の高さ

独自技術「アタッチメント」をはじめとして、インビザラインは現在に至るまで、さまざまな矯正技術の開発を行っています。

長年、マウスピース矯正ブランドにおける世界シェアトップの地位を守り続けているインビザライン。

インビザラインがトップの座を維持できている理由は、世界中の多くの患者様・歯科医師により、インビザラインならではの進歩性・機能性の高さが支持されているためです。

特長3．独自アプリ「クリンチェック」による精密な矯正シミュレーション

インビザラインでは、治療を開始する前に、独自の矯正アプリ「クリンチェック」が矯正シミュレーションを行います。

歯科用CT、光学式デジタル口腔内スキャナーiTeroでお採りした患者様の歯型データを基に、クリンチェックが矯正における歯の動き方や仕上がりの歯並びの見た目をシミュレーションします。

クリンチェックが算出したシミュレーション結果はモニターを通じ、患者様ご自身の目で見てご確認いただけます。

矯正中の歯の動き方を患者様にご確認いただくことで、どのように歯並びが変化していくかをイメージしやすくなります。仕上がりの歯並びの見た目のご確認により、インビザライン矯正を受けるかどうかの判断にも役立ちます（※）。

（※）仕上がりの歯並びの見た目を見て、ご納得できない・イメー

ジと違う場合はインビザライン矯正を受けなくてもOKです。

｛クリンチェックが治療計画の立案・修正・変更を行います｝

矯正のシミュレーションに加え、インビザラインでは、クリンチェックが治療計画の立案・修正・変更を行います（※）。

（※）治療計画の立案・修正・変更には歯科医師も関与します。

クリンチェックは世界100ヶ国、1,000万人以上の症例データに基づき、開発されています。

膨大な症例データを基に開発されたクリンチェックにより、さまざまなケースやトラブルを想定した、臨機応変な矯正シミュレーションを行える点がインビザラインの特長です。

【歯並び・あごの症状でお困りの方はお気軽にご相談ください】

おしむら歯科では日本矯正歯科学会の矯正認定医による矯正治療を行っています。当院はマウスピース矯正「インビザライン」を得意分野としますが、従来のワイヤー矯正にも対応可能です。ワイヤー矯正は通常の装置に加え、目立ちにくいクリアブラケット・ホワイトワイヤーもご選択いただけます。

口ゴボ、受け口など、歯並びの乱れやあごの症状でお困りの方はお気軽にご相談ください。相談費は無料です。

カウンセリングでは日本矯正歯科学会の矯正認定医、および、日本顎咬合学会の噛み合わせ認定医が現在のお悩みやご希望をお伺いし、患者様に適した矯正方法を丁寧にわかりやすくご説明させていただきます。