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お子さまの歯並びが気になったら その①



「子どもの歯並びが気になる…」
「口呼吸や指しゃぶりが治らない…」
「将来、どんな歯並びになるのか不安…」

お子さまのこんな症状、気になりませんでしょうか?

おしむら歯科では、お子さまをお持ちの保護者様を対象にした小児矯正の無料相談を行っています。

今回は、「お子さまのクセを放置すると」「不正咬合のデメリット」についてお話をさせていただきます。お子さまの歯並びでお悩みの方はぜひ記事をお読みください。


■お子さまのクセを放置すると


口呼吸や指しゃぶり、頬づえなど、お子さまの悪いクセを放置すると、歯並びの乱れや顎の骨の発育異常(顎なし顔、ゴリラ顔、口ゴボ)をひきおこすことがあります。

◎口呼吸


口呼吸のクセがあると、舌がいつも下顎に落ちた状態になります。本来、舌の正しい位置は上顎です。口呼吸による間違った舌の位置は下の歯を裏側から押してしまい、受け口などの歯並びの乱れをひきおこす原因になります。


◎口呼吸が原因でアデノイド顔貌になることも

アデノイドとは、鼻の奥にあるリンパ組織です。正式な名前は咽頭扁桃(いんとうへんとう)で、細菌やウイルスの侵入を防ぐ役割をもっています。


アデノイドは2歳ごろから大きくなりはじめ、5~6歳にはピークの大きさになり、その後はじょじょに小さくなります。しかし、口呼吸のクセを放置しているとアデノイドが小さくならず、肥大したままになってしまうことがあります。

肥大したアデノイドは鼻からの空気の循環をさまたげてしまうため、鼻呼吸をしづらくなり、お子さまがさらに口呼吸を続ける原因になります。

お子さまが口呼吸を続けていると、鼻呼吸で鍛えられるはずの顎やのどの周辺の筋肉が鍛えられず、顎の骨格形成に悪影響をおよぼします。顎の骨がきちんと形成されず、顎が未発達のまま成長してしまうのです。その結果、下顎が後ろに引っ込んで口元が前に突き出る「アデノイド顔貌(顎なし顔、ゴリラ顔、口ゴボ)」になることがあります。

◎指しゃぶりや頬づえなどの悪いクセ、舌癖


指しゃぶりや爪を噛む、頬づえなどの悪いクセは歯並びの乱れの原因になります。指しゃぶりや爪を噛むクセがあると前歯が常に前側にひっぱられてしまい、出っ歯、受け口、開咬(かいこう:上下の前歯が噛み合わなくなること)など、歯並びの乱れをひきおこしやすくなります。

頬づえは下方向から常に下顎を押す形となり、交叉咬合(こうさこうごう:下の歯が上の歯よりも外側にでてしまうこと)などの歯並びの乱れの原因になります。

歯の裏側に舌を押し付けたり、前歯のあいだに舌を入れるなどの舌癖(ぜつへき)は歯にアンバランスな力をかけてしまいます。舌癖を続けていると、すきっ歯、出っ歯、受け口、開咬、交叉咬合、叢生(そうせい:ガタガタ、デコボコの歯並び)などの歯並びの乱れをひきおこしやすくなります。


◎姿勢の悪さ


姿勢が悪いと身体や顎の筋肉がゆがんでしまい、交叉咬合などの歯並びの乱れをひきおこしやすくなります。


■歯並びの乱れを放置することのデメリット


歯並びや噛み合わせが乱れていることを不正咬合(ふせいこうごう)と呼びます。

不正咬合は歯の見た目が悪くなるだけではありません。顎関節症や顎の発育異常など、お口の周辺の異常をひきおこしたり、さらには全身の健康にも悪影響をおよぼします。

不正咬合を放置すると以下のようなデメリットが発生しやすくなるため、注意が必要です。


●顎の正しい発育をさまたげる


歯並びが乱れたままの状態で噛み続けていると顎にアンバランスな力がかかり、顎の発育異常や顎のゆがみをひきおこすことがあります。


●むし歯や歯周病にかかりやすくなる


歯並びが乱れていると歯ブラシが歯のすみずみまで届きにくいです。磨き残しが増え、むし歯や歯周病にかかりやすくなります。


●栄養の吸収をさまたげる


歯並びが乱れている子どもは歯全体を使ってしっかり噛めなくなるため、前後または左右どちらか、いつも同じ歯で噛んでいるケースが多いです。歯全体を使わずに同じ歯でばかり噛んでいるとそしゃくが不十分になり、栄養の吸収がさまたげられてしまいます。胃腸にかかる負担も大きくなります。


●発音しづらくなる


歯並びが乱れていると舌や口を正しく動かせず、発音がしにくくなります。発音がしにくいことがコンプレックスにつながるケースもあります。


●コンプレックスをもちやすくなる


歯並びが乱れていると見た目の悪さからコンプレックスをもちやすくなります。特に思春期の子どもは物事を敏感に感じやすいため、歯並びの乱れによるコンプレックスが原因で消極的・引っ込み思案になってしまうこともあります。


●全身の健康に悪影響をおよぼす


歯並びの乱れによって噛む力がアンバランスになり、頸椎や背骨のゆがみをひきおこすことがあります。身体のゆがみによって頭痛や肩こりなどの症状がでることもあります。


【まずは無料矯正相談で疑問や不安をお聞かせください】


悪いクセや歯並びが乱れは、お口のトレーニング(アクティビティ)およびトレーナーの装着によって改善ができます。次回は、当院で取り扱っている「マイオブレース矯正」についてお話しさせていただきます。

お子さまの悪いクセが治らない、歯並びが乱れている、などのお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、当院の無料矯正相談をご利用ください。小児矯正専門の歯科医師が保護者様のお話をおうかがいし、お子さまに適した治療計画・治療方法をご提案させていただきます。


おしむら歯科・こども矯正歯科クリニック
院長
押村 侑希

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