ブログ BLOG

お子さまの歯のお手入れ



こんにちは。おしむら歯科 院長の押村侑希です。

おしむら歯科ではお子さまを対象にした小児歯科の定期検診を行っています。
今回は「お子さまの歯のお手入れの仕方」についてお話をさせていただきます。

■乳歯のケアが大切な理由


◎乳歯はむし歯になりやすく、進行も速いです


乳歯は生後6か月くらい、赤ちゃんのころから生え始め、1歳から3歳ごろまでにはすべての乳歯が生えそろいます。

乳歯は未成熟の歯です。むし歯になりやすく、むし歯にかかると進行スピードも速いです。むし歯にかからないようにするため、子どもの乳歯はしっかりとケアをしなければいけません。

■お子さまの歯のお手入れの仕方


◎子どもの歯のケア「5つの柱」


子どもの歯のケアには大切な「5つの柱」があります。

・毎日の歯磨きをきちんと行うこと
・糖質のコントロール(摂取する砂糖のコントロール)
・「食べ方」「飲み方」の改善(だらだら食べ、だらだら飲みをしない)
・保護者様の仕上げ磨き
・歯科医院で受ける定期検診


上記の5つのケアを行うことで、お子さまがむし歯や歯周病にかかる確率を下げられます。

◎毎日の歯磨きは何歳からスタート?


お子さまの歯磨きは年齢によって磨き方を変えることで、「歯磨きを苦にしない」「歯磨きで歯が綺麗になることを喜べる」効果を期待できます。

<1~2歳>

この時期の子どもはまだ赤ちゃんです。自分では歯を磨けないため、保護者様が毎日、歯を磨いてあげてください。

<2~3歳>

乳歯も生えそろい、この時期になると1人で歯を磨けるようになります。ですが、まだまだ1人では十分な歯磨きができません。まずは食後にうがいをする習慣をつけさせてください。最初のブラッシングは歯磨きの真似(歯磨きっぽいこと)でもかまいません。最初は「歯磨きってこういう風にするんだよ」というカンジでお子さまにやさしくブラッシングの仕方を教えてあげてください。保護者様の仕上げ磨きも必須となります。

<3~5歳>

この時期になると、お子さまもある程度は1人で歯を磨けるようになります。3歳までしていた「歯磨きっぽいこと」から、「本格的な歯磨き」に仲間入りです。もちろん、大人のように歯をしっかりと磨くことはできませんが、「甘い物を食べたら歯を磨く」「食事のあとには歯を磨く」ことをちゃんと教えてあげてください。ご希望の方には、当院でお子さまに歯磨き指導をさせていただきます。保護者様の仕上げ磨きもまだ必要です。

<6~11歳>

小学生になると、子どももだんだん歯磨きの仕方がわかってきます。ひきつづき、「甘い物を食べたら歯を磨く」「食事のあとには歯を磨く」を守り、毎日の歯磨きをしっかり行いましょう。保護者様の仕上げ磨きは9歳前後まで行うのが良いでしょう。9歳以降は子どもが自分自身でしっかり歯を磨ける力を身につけていくことが大切です。

<12歳~>

小学校を卒業し、クラブ活動や塾通いなどで忙しくなり始める時期です。スポーツ飲料の摂取や買い食いなども増え、むし歯や歯周病になる確率も上がります。忙しい中でも毎日の歯磨きをしっかり行うようにしましょう。

◇おしむら歯科では歯科衛生士による歯磨き指導を行っています◇


おしむら歯科では、歯科衛生士による歯磨き指導を行っています。

お子さま、保護者様、どちらの患者様も歯磨き指導をお受けいただけます。歯科衛生士による正しいブラッシング方法を教わることで自己流の磨き方から卒業し、効率的にしっかりと歯の汚れを落とせるようになります。

ご希望の方は受診時に歯科医師または歯科衛生士までご遠慮なくお申し出ください。

■子どもに与える砂糖(お菓子やジュースなど)はどうすれば良いの?

 

◎お子さまに与えるお菓子やジュースは「砂糖の量」と「種類」、「摂り方」が大切です


子どもは甘い物が大好きです。甘い物には砂糖がたくさん含まれており、むし歯にかかる原因になります。

ベストは、砂糖の摂取をできるだけひかえることが望ましいです。ただし、お子さまに甘い物をいっさい与えないのはむずかしいかもしれません。お子さまにお菓子やジュースを与えるときには、以下の点を守って与えるようにしてください。

[砂糖は1日15~20gを目安にしましょう]

お子さまに与える砂糖の摂取量は1日あたり15~20g以内を目安にしてください。角砂糖1個がだいたい5g、スポーツドリンクが1缶350mlあたり約15g前後、炭酸飲料水が1缶350mlあたり35g前後、砂糖が含まれています。

お子さまにお菓子やジュースを与えるときにはパッケージの糖分表記を参考にして、1日の摂取量となる15~20g以内に収めるようにしましょう。

[お菓子の種類を選んで与えるようにしましょう]

お菓子の中でもいちばんむし歯になりやすいのは、お口の中に長くとどまるキャンディーやキャラメルなどのお菓子です。これらのお菓子はなるべく与えないようにしましょう。特にハイチュウやぷっちょなどの歯につくお菓子はとてもむし歯になりやすいため注意が必要です。比較的むし歯になりにくいのはおせんべいやクラッカー、果物です。ゼリーやプリンもお口の中にとどまる時間が短いため、キャンディーなどと比べるとむし歯になりにくいです(※)。

※お口の中にゼリーやプリンをためて食べるクセがあるとむし歯にかかりやすくなります。


[間食の回数を減らし、食事とおやつは決まった時間に摂るようにしましょう]

いつもアメやガムを食べている、哺乳瓶に入った甘いジュースや甘いミルクをいつも飲んでいる、食事と食事のあいだにお菓子やジュースをちょくちょく食べている、これらの「だらだら食べ」の習慣があると歯が常に溶けた状態(脱灰)が続いてしまい、むし歯にかかりやすくなります。

間食はできるだけ減らし、1日3回の食事と1日1回のおやつは決まった時間に摂るようにしましょう。食事と食事の間隔はできれば5~6時間程度空けるのが望ましいです。

[砂糖や果汁の入ったジュースは30分以内に飲み切りましょう]

砂糖や果汁の入ったジュース(100%ジュースも含みます)はだらだら飲まず、30分以内に飲み切るようにしてください。30分以上かけてだらだらと甘い物を飲み続けていると、歯が溶ける脱灰(だっかい)が続いてしまい、むし歯にかかる原因になります。

■おしむら歯科の小児歯科定期検診について


◎毎日の歯磨きに加えて歯科医院の定期検診を受けることが大切です


お子さまがむし歯や歯周病にかからないようにするためには、毎日の歯磨きに加えて歯科医院の定期検診を受けることが大切です。

おしむら歯科では、お子さまを対象にした小児歯科の定期検診を行っています。

定期検診を受けることでむし歯や歯周病の早期発見・早期治療につながります。定期検診には、歯磨きだけでは落としきれない歯の汚れや歯についた歯石をクリーニングで綺麗にする役割もあります。

[フッ素塗布とシーラントについて]

当院ではお子さまのむし歯予防のためのフッ素塗布とシーラントを行っています。

フッ素塗布とは、歯質を強化する作用があるフッ素を歯の表面に塗る処置です。フッ素によって歯質が強化され、むし歯予防に役立ちます。

シーラントとは、むし歯になりやすい歯の噛み合わせ面の溝にレジン(プラスチック樹脂)を詰める処置です。シーラントを行うことで歯の噛み合わせにできるむし歯を防ぎやすくなります。

フッ素塗布・シーラントは原則として自費になりますが、国が規定する条件に合えば保険を適用できます。保険適用の条件については歯科医師または歯科衛生士までおたずねください。

【セルフケア+プロケアでお子さまの歯の健康をお守りします】


お子さまの歯の健康を守るためには、毎日の歯磨き、そして、年齢に合わせた保護者様の仕上げ磨きが基本となります。加えて、歯科医院で定期検診を受けることでむし歯や歯周病の早期発見・早期治療、予防につながります。

おしむら歯科では、歯科医師、歯科衛生士によるプロケアでお子さまの大切な歯の健康をお守りします。お子さまの歯に異常がある、歯並びが乱れている、お子さまが歯が痛いと言っている、このような場合には当院までお気軽にご相談ください。

おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
歯科医師
押村 侑希

⇒院長の経歴はこちら