「ウチの子、いつもポカンと口を開けてるのが気になる…」

「「口呼吸は良くない」って聞くけど、具体的に何が良くないの？」

こんにちは。おしむら歯科　院長の押村侑希です。

お子さんをお持ちの親御さんは、子どもの口呼吸が気になる、という方も少なくありません。

今回は、気になる方も多い「口呼吸」のデメリット・改善方法について、ご説明します。

■口呼吸のデメリット　口呼吸をしていると、どんな悪影響が起きやすいの？顔立ちが変わる？

①健全に顎が成長せず、アデノイド顔貌・顎無し顔・ゴリラ顔（口ゴボ）になりやすい

口呼吸の習慣があると、本来、鼻呼吸で鍛えられるはずの、のど・顎周りの筋肉を鍛えにくくなります。

のど・顎周りの筋肉が鍛えられないと、健全に顎が成長せず、顎が小さいまま大人になりやすいです。

顎が小さいまま成長し、アデノイド顔貌・顎無し顔・ゴリラ顔（口ゴボ）になるなど、口呼吸が原因でお顔立ちに悪影響が出ることも。

②顎が成長せず、歯並びが乱れやすい

口呼吸が原因で顎が小さいままだと、6～12歳頃の歯の生え変わりの時期に、永久歯がまっすぐ生えてくるための口腔内のスペースが不足しがちになります。

上記の理由により、口呼吸をしている子どもは、顎の小ささが原因で変な方向に永久歯が生えてくるケースが多いです。歯並びが乱れやすいため、将来的に矯正治療が必要になるケースもあります。

③低位舌になりやすい

口呼吸は常にお口を開けているため、舌の筋肉が鍛えられず、下顎の歯列の中に舌が落ち込む「低位舌（ていいぜつ）」になりやすいです。

低位舌になると落ち込んだ舌によって下顎の歯列が外側に押されてしまい、受け口などの歯並びの乱れ、顎の成長異常が起きることがあります。

歯並びの乱れ、顎の成長異常のリスクの増加のほか、低位舌の方は舌が気道をふさいでしまい、鼻呼吸をしづらくなっているケースが多いです。

④むし歯・歯周病、風邪などの病気にかかりやすくなる

口呼吸は常にお口を開けているため、口腔内やのどが乾燥しやすいです。

口腔内が乾燥しがちになると、唾液の分泌が減って食べかすや汚れを落とす自浄作用が薄れてしまい、むし歯・歯周病が進行しやすくなります。

お口の病気の進行リスクに加え、口呼吸は乾燥が原因でのどの免疫機能が低下しやすいです。免疫機能の低下により、口呼吸をしている方は風邪・インフルエンザなどの感染症にかかりやすい傾向が見られます。

⑤姿勢が悪くなりやすい

お口周り・顎周りと全身の筋肉・骨格は密接に関係しています。

口呼吸をしていると、自然と前方に顎が突き出してしまい、猫背になりやすいです。

⑥脳への酸素供給が減り、記憶力・学習力が低下しやすい

鼻呼吸と比べて、口呼吸は体内に取り込む酸素の量が増えます。取り込む酸素の量は増えますが、酸素が増えることで赤血球との結合が強くなり過ぎてしまい、口呼吸は脳への酸素供給が減りやすいです（※）。

（※）現時点での推論になります。

上記のメカニズムにより、鼻呼吸と比べて口呼吸は脳への酸素供給が減り、記憶力・学習力が低下しやすくなります。

■口呼吸の治し方は？　口呼吸を改善するための「マイオブレース矯正」のご紹介

◎5～8歳頃までに「マイオブレース」を受けることで、口呼吸を含む悪い癖の改善にアプローチできます

口呼吸は、自分では直せないケースが少なくありません。口呼吸は習慣化すると大人でも改善が難しく、自己管理能力が低い子どもはなおさら、自分自身では口呼吸を直せないことが多いです。

自分では直しにくい、口呼吸。

口呼吸に対しては、歯科医院で行う小児矯正「咬合誘導」が改善のための選択肢として挙げられます。

｛おしむら歯科で行っている「マイオブレース」とは？｝

おしむら歯科では、5～8歳頃までの小さなお子さんを対象にした小児矯正（咬合誘導）「マイオブレース」を行っています。

マイオブレースとは、小さな子どもの未成熟でやわらかい顎の健全な成長をうながす小児矯正です。

マイオブレース矯正では、以下の2つを行い、小さな子どもの顎の健全な成長をうながし、正しいお口の使い方の獲得を目指します。

［マイオブレースで行う2つのこと］

• アクティビティ

お口周りの筋肉トレーニング（MFT：口腔筋機能療法）です。1日1回、2分2セットのアクティビティをお子さんご自身で行っていただきます。

• トレーナーの装着

日中1～2時間程度＋就寝中にマウスピース（トレーナー）を装着していただきます。

［マイオブレース矯正が目指す「正しいお口の使い方」］

• お口を閉じて鼻で呼吸する
• お食事と会話中以外はお口を閉じる

• お口を閉じているときは正しい位置に舌を置く（常に、上の前歯の裏側の歯茎（スポット）に舌先がふれるようにする）

• 正しく飲む（のどの筋肉のみを使い、ごっくんと飲む）
• 正しく噛む（全体の歯を使い、しっかり噛む）

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アクティビティとトレーナーの装着を通じて顎の骨格を適切に成長させることで、将来の綺麗な歯並びにつなげる点が、マイオブレース（咬合誘導）の特徴です。顎の骨格の適切な成長により、バランスの取れたお顔立ちになる効果も期待できます。

【お子さんの歯並びの乱れや顎の症状でお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください】

おしむら歯科では、口呼吸、舌癖（ぜつへき）など、歯並びを乱れさせる悪い癖の根本的改善にアプローチする「マイオブレース」による小児矯正を行っています。

マイオブレースとは、マウスピース（トレーナー）を用い、お子さんの顎の健全な成長をうながす小児矯正です。

顎の骨が未成熟な5～8歳頃にマイオブレースを行うことでお子さんの悪い癖の改善にアプローチし、顎の健全な成長をうながします。

顎が健全に成長すると生え変わりの際にまっすぐ永久歯が生えやすくなり、将来の綺麗な歯並び、および、バランスの取れたお顔立ちにつながります。

• 子どもの歯並びが乱れている
• 子どもの顎の形が気になる
• 口呼吸、舌癖などの悪い癖がある

上記のような、お子さんのお口周りのことでお困りの方は当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。

カウンセリングでは歯科医師が歯並びや顎の状態、悪い癖の有無をチェックし、それぞれのお子さんに合った適切な治療方法をご提案いたします。