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子どもの口呼吸・舌癖は要注意! 「口腔機能発達不全症」を放置するリスク


こんにちは。おしむら歯科 院長の押村侑希です。


先月のブログにひき続き、今回は、「口腔機能発達不全症を放置するリスク(お口周り・全身への悪影響)」をご説明します。


■子どもの頃の口呼吸・舌癖など、悪い癖・悪い習慣を続けていると…


◎小さな子どもの頃の悪い癖・悪い習慣は、お口周り・全身の成長や機能に悪影響をおよぼしやすいです

  • 呼吸する

  • 噛む(食べる)

  • 飲む

  • 発音する


などの「お口の機能」がきちんと発達していない状態(お口周りの機能障害)を指す、「口腔機能発達不全症(こうくうきのうはったつふぜんしょう)」。


先月のブログでは、口腔機能発達不全症の概容・症状について、ご説明をさせていただきました。


ブログ内にある悪い癖・悪い習慣が見られる場合は、「口腔機能発達不全症」が起きている可能性があります。


次の項は、「口腔機能発達不全症」を治療せず、放置することで生じ得る、お口周り・全身の成長や機能への悪影響のお話です。


■口腔機能発達不全症を放置すると、お口周り・全身の成長や機能に悪影響が生じる可能性があります


◎悪い癖・悪い習慣によって起きた口腔機能発達不全症が、お口周り・全身の成長や機能に悪影響を生じさせる可能性があります

ここで今一度、悪い癖・悪い習慣(上記のような悪い癖・悪い習慣)と口腔機能発達不全症の関係について、おさらいしてみましょう。


[悪い癖・悪い習慣と口腔機能発達不全症の関係]


  1. 子どもが口呼吸・舌癖などの悪い癖・悪い習慣を続けてしまう

  2. 日頃の悪い癖・悪い習慣が原因で、「口腔機能発達不全症」が起きやすくなる

  3. 口腔機能発達不全症が原因で、顎の骨の成長不全・成長異常など、お口周り、および、全身の成長に悪影響が生じやすくなる


上記のように、小さな子どもの頃の悪い癖・悪い習慣は、顎の骨の成長不全・成長異常をひき起こす大きな原因です。


歯科医院での治療を受けず、「いつか治るかな…」と口腔機能発達不全症を放置していると、顎の骨の成長不全・成長異常が起きる可能性があります。


顎の骨の成長不全・成長異常が原因で歯並びが乱れることも多く、全身の健康に悪影響が生じるケースもあります。


以下は、小さな子どもの頃からの悪い癖・悪い習慣がひき起こし得る悪影響です。8つと多いですが、いずれも、


  • お子さんの顎の骨格(お顔立ち)や歯並び

  • お子さんが将来、大人になった後の一生のお口の機能や全身の健康


に深く関係する要素のため、ひとつずつ、ごいっしょに確認していきましょう。


■小さな子どもの頃からの悪い癖・悪い習慣がひき起こし得る悪影響


1.顎の骨の成長不全・成長異常

主な悪影響:


  • 顎が小さいまま大人になる

  • 受け口になる場合がある

  • 口元が前に突き出す(口ゴボ、ゴリラ顔)

  • 下顎が成長せず、「顎無し顔(アデノイド顔貌)」になる


など


2.「歯並び」への悪影響

主な悪影響:


  • 顎の骨が正常に成長せず、永久歯がまっすぐ生えにくくなり、歯並びが乱れやすくなる
    (子どもの頃の悪い癖・悪い習慣は顎の成長不全・成長異常を起こしたり、歯並びを乱れさせる大きな原因の一つです)


3.「呼吸の機能」への悪影響

主な悪影響:


  • スムーズに鼻呼吸を行えず、口呼吸になる
    (口呼吸は顎の成長不全・成長異常を起こしたり、歯並びを乱れさせる大きな原因の一つです)

  • 口呼吸が原因でお口の中が乾燥しがちになり、むし歯・歯周病や風邪・インフルエンザなどにかかりやすくなる

  • 口呼吸が原因で鼻のフィルター機能を活かせず、アレルギーの症状が悪化しやすくなる

  • いびきが習慣化する

  • 口呼吸が原因で鼻呼吸を行えず、集中力・学習能力が低下する

  • 口呼吸が原因で鼻呼吸を行えず、睡眠の質が低下する(日中、うとうとと眠くなる)


など


4.「噛む(食べる)機能」および「胃腸などの消化器系器官」への悪影響

主な悪影響:


  • 受け口や出っ歯、開咬(かいこう)など、歯並びの乱れが原因で食べ物をしっかり噛みにくくなる

  • 食べ物をしっかり噛めず、咀嚼不足によって胃腸などの消化器系器官にかかる負担が増す


など


5.「発音する機能」への悪影響

主な悪影響:


  • 歯並びの乱れや舌の筋肉の未発達が原因で、はっきりと発音しにくくなる
    (歯並びが乱れている方・舌の筋肉が未発達の方は、サ・タ・ナ・ラ行の発音に支障が出やすいです)


6.「全身の骨格・筋肉」への悪影響

主な悪影響:


  • 口呼吸が原因で猫背になるなど、姿勢が悪くなる

  • 姿勢が悪いことが原因で、全身の骨格・筋肉のバランスが乱れやすくなる


など


7.「心理面」への悪影響

主な悪影響:


  • 顎の形の悪さ・歯並びの乱れが原因で、見た目のコンプレックスを抱えてしまう

  • お顔立ち・口元の見た目の悪さが原因で、自信をなくしてしまう

  • 見た目のコンプレックスが原因で、友達付き合い・学校生活・スポーツ・恋愛・将来の仕事など、社会性が求められる場面で消極的になってしまう(自信の喪失による、社会性・社交性への悪影響)


など


8.「大人になった後の口腔機能」への悪影響

主な悪影響:


  • 口呼吸や舌癖など、子どもの頃からの悪い癖・悪い習慣が原因で口腔機能発達不全症が起き、大人になった後も口腔機能が低下した状態が続きやすくなる(大人になっても、スムーズに鼻呼吸を行えないなど)

  • 顎の成長不全・成長異常、顎周り・舌の筋肉の未発達、歯並びの乱れなどが原因で、大人になった後も口腔機能が低下した状態が続きやすくなる(大人の方の口腔機能が低下した状態を「口腔機能低下症」と呼びます)


など


【小さな子どものうち(望ましいのは5~8歳頃)に「マイオブレース矯正」「バイオブロック矯正」を受けることで、お子さんの顎の健全な成長にアプローチできます】


今回は、顎の成長不全・成長異常や歯並びの乱れなど、口腔機能発達不全症を放置すると起こり得る様々な悪影響のご説明をさせていただきました。


口呼吸・舌癖など、成長とともに治るだろうと思われがちですが、上記のようなリスクを抱えています。


もし、お子さんに口呼吸・舌癖などの悪い癖・悪い習慣がある場合は、要注意。

悪い癖・悪い習慣が原因で、顎の成長不全・成長異常が起きたり、歯並びが乱れるなどの悪影響が生じる可能性があります。


– お子さんの歯並びの乱れや顎の形でお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください –


{歯並びの乱れさせる悪い癖の根本的な改善にアプローチしながなら、子どもの顎の健全な成長をうながします}


おしむら歯科では、口呼吸、舌癖(ぜつへき)など、歯並びを乱れさせる悪い癖の根本的な改善にアプローチする「マイオブレース」による小児矯正を行っています。


マイオブレースとは、マウスピース(トレーナー)を用い、お子さんの顎の健全な成長をうながす小児矯正です。


顎の骨が未成熟な5~8歳頃にマイオブレースを行うことでお子さんの悪い癖の改善にアプローチし、顎の健全な成長をうながします。顎が健全に成長すると、生え変わりの際にまっすぐ永久歯が生えやすいです。


まっすぐ生えた永久歯により、将来の綺麗な歯並びを得やすくなります。適切に顎が広がることで、バランスの取れたお顔立ちになる効果も期待できます。


{「バイオブロック矯正」で子どもの顎を適切に広げ、顎の健全な成長を誘導します}


「マイオブレース矯正」と共に、おしむら歯科では、取り外し式の拡大装置で子どもの顎を適切に広げ、顎の健全な成長を誘導する「バイオブロック矯正」も行っています。


—–


  • 子どもの歯並びが乱れている

  • 子どもの顎の形が気になる

  • 口呼吸・舌癖などの悪い癖がある


上記のような、お子さんのお口周りでお困りの方は当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。


カウンセリングでは、歯科医師がお子さんの歯並びや顎の状態、悪い癖の有無をチェックします。入念にチェックを行った上で、それぞれのお子さんに合った適切な治療方法をご提案いたします。

おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
歯科医師
押村 侑希

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