
歯並びの乱れ・顎の成長異常を起こす大きな原因になる、口呼吸。
特に、小さな子どもの口呼吸は、子ども自身では、口呼吸を治すのはなかなか、難しいです。
今回は、口呼吸をしているお子さんをお持ちの親御さんに向け、
「口呼吸は自然に治る?」
「子どもの口呼吸、お口をテープでふさげば治る?」
「口呼吸の治し方」
について、お話しします。
目次
■放っておけば、口呼吸は自然に治る?
◎放置しても、口呼吸が自然に治ることはあまりありません
お子さんの口呼吸に対し、親御さんによっては、
「口呼吸は、小さな子どものうちだけでしょ」
「放っておけば成長するにつれてそのうち、自然に口呼吸をやめて鼻呼吸になるのでは」
と考える方もいらっしゃるかもしれません。
口呼吸が自然に治るかについてですが、放置しても口呼吸が自然に治ることはあまりありません。小さな子どもの頃に口呼吸の習慣がある方は、大人になってもスムーズに鼻呼吸を行えず、口呼吸が習慣づいてしまうケースも。
なぜ、口呼吸は自然に治ることがあまりないのでしょうか?
次の項では、市販製品で見かける「口呼吸防止テープ」にふれながら、「口呼吸が自然に治ることはほぼない」理由について、ご説明します。
■子どもの口呼吸、お口をテープでふさげば治る?
◎「口呼吸防止テープ」なるアイテムを見かけることも
いつ頃からか、ドラッグストアやネット通販では、「寝ているときなどに口をテープでとめて鼻呼吸促す」など、「口呼吸防止テープ」「鼻呼吸促進テープ」を見かけるようになりました。
◎口呼吸の習慣を根本的に治すのは難しいことが多いです
{口呼吸をやめ、鼻呼吸を習慣づけるには「顎・のど周りの筋肉&顎の骨格」の発達(健全な成長)がカギ}
結論から、お答えします。
市販の口呼吸防止テープなどをお口に貼っても、口呼吸を根本的に治すのは難しいことが多いです。
口呼吸防止テープは、テープを貼っているときはお口を開けられないため、そのときだけは強制的に口呼吸をやめられます。しかし、お口をテープでふさいでも、口呼吸の原因になっている
-
顎・のど周りの筋肉の弱さ
鼻で呼吸するために重要な筋肉
-
顎の骨格の異常
自然にお口を閉じるために重要な顎の骨格(&顎の骨格に伴う正常な歯並び)
-
舌の位置の異常
低位舌(ていいぜつ):下顎の歯列の中に舌が落ち込み、舌の付け根が下がって気道が狭まりやすくなっている状態
上記のような因子は、お口をテープでふさぐだけでは根本的には改善しにくいのです。
{お口をテープでふさぐ方法は注意点も}
お子さんの鼻が詰まっている場合、寝ているときにお口でテープをふさぐと、呼吸をスムーズに行えなくなるおそれがあります。呼吸をスムーズに行えないと、十分に体内に酸素を取り込めず、低酸素症をひき起こす可能性があります。
■口呼吸をやめ、鼻呼吸を習慣づけるには小さな子どもの頃から「咬合誘導」を行うことが大切です
お伝えしたように、市販の口呼吸防止テープなどを用いても、口呼吸の原因になっている根本的な原因は改善できないこと多いです。
お食事中とお話し中以外は、お口を閉じ、“無意識”に(自然に)鼻呼吸を習慣づけるためには、
-
鼻呼吸をするために必要な顎・のど周りの筋肉を鍛える
-
顎の骨を適切に広げる(顎の骨を健全に成長させる)
-
舌の位置を正常化する(お口を閉じているとき、上の前歯の裏側の歯ぐき(スポット)に常に舌先がふれている状態にする)
ことが重要になります。
◎咬合誘導では、マウスピースの装着やお口の筋トレなどを通じて鼻呼吸に必要な顎・のど周りの筋肉を鍛え、顎の健全な成長をうながします
鼻呼吸をするために必要な上記の1~3の要素を獲得するには、小さな子どもの頃に行う小児矯正「咬合誘導(こうごうゆうどう)」が治療の選択肢として挙げられます。
当院で行っているマイオブレース矯正を含め、小児矯正の咬合誘導では、
-
マウスピースの装着
-
お口の筋トレ
などを通じて鼻呼吸に必要な顎・のど周りの筋肉を鍛え、小さな子どもの顎の健全な成長をうながします。
■お口の筋トレはツラい・痛い? 毎日、お口の筋トレをしなければならないの?
◎マイオブレース矯正のお口の筋トレは、レジャー感覚で楽しみながら行いやすいプログラムで構成されています
おしむら歯科のマイオブレース矯正では、専門のインストラクターがお口の筋トレ「アクティビティ」のやり方をやさしく丁寧にお子さんにお教えします。
マイオブレース矯正のアクティビティ(お口の筋トレ)は、レジャー感覚で楽しみながら行いやすいプログラムで構成されている点が特徴です。ツラすぎる・痛い、などのストレス的な要素は基本的に含みません。
マイオブレースのアクティビティはお子さんが楽しみながら、気軽に行いやすい内容になっています。
◎マイオブレース矯正のアクティビティは毎日、行うことが重要です
マイオブレース矯正のアクティビティ(お口の筋トレ)は毎日、行うことが重要です。
1日おきや、時々しかやらないなど、毎日継続しない場合、アクティビティの効果(顎・のど周り(+全身)の筋肉を鍛える効果)が薄れやすくなります。
マイオブレース矯正では、1日1回、2分2セットのアクティビティをお子さんご自身が行うだけでOK。
どのアクティビティも、レジャー感覚で楽しみながら行いやすい点が特徴です。長時間のツラいお口の筋トレを強制することはありません。ご安心ください。
{最初のうちは、お口周りの筋肉のぎこちなさに伴い、多少のツラさを感じる場合があります}
マイオブレース矯正のアクティビティは、楽しみながら行いやすいプログラムです。ツラすぎる・痛い、などのストレス的な要素は基本的に含みません。
ストレス的な要素は含まないのですが、アクティビティを始めたばかりの最初のうちは、お口周りの筋肉のぎこちなさに伴い、お子さんによっては多少のツラさを感じる場合も。
マイオブレース矯正では、毎日のアクティビティの継続により、お子さんがスムーズにお口の筋トレを行えるようになることを目指します。
【お子さんの口呼吸などの悪い癖、お子さんの歯並びの乱れ・顎の形でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください】
{歯並びの乱れさせる悪い癖の根本的な改善にアプローチしながなら、子どもの顎の健全な成長をうながします}
おしむら歯科では、口呼吸、舌癖(ぜつへき)など、歯並びを乱れさせる悪い癖の根本的な改善にアプローチする「マイオブレース」による小児矯正を行っています。
マイオブレースとは、マウスピース(トレーナー)を用い、お子さんの顎の健全な成長をうながす小児矯正です。
顎の骨が未成熟な5~8歳頃にマイオブレースを行うことでお子さんの悪い癖の改善にアプローチし、顎の健全な成長をうながします。顎が健全に成長すると、生え変わりの際にまっすぐ永久歯が生えやすいです。
まっすぐ生えた永久歯により、将来の綺麗な歯並びを得やすくなります。適切に顎が広がることで、バランスの取れたお顔立ちになる効果も期待できます。
{「バイオブロック矯正」で子どもの顎を適切に広げ、顎の健全な成長を誘導します}
「マイオブレース矯正」と共に、おしむら歯科では、取り外し式の拡大装置で子どもの顎を適切に広げ、顎の健全な成長を誘導する「バイオブロック矯正」も行っています。
—–
-
口呼吸・舌癖などの悪い癖がある
-
子どもの歯並びが乱れている
-
子どもの顎の形が気になる
上記のような、お子さんのお口周りでお悩みの方は当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。
カウンセリングでは、歯科医師がお子さんの歯並びや顎の状態、悪い癖の有無をチェックします。入念にチェックを行った上で、それぞれのお子さんに合った適切な治療方法をご提案いたします。