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子どもの「噛む力」を育てるには? 硬い・歯ごたえがある・弾力があるおやつの上手な採り入れ方


こんにちは。おしむら歯科 院長の押村侑希です。

今回は、子どもに与えたい「噛む力を育てるためのおやつ」をご紹介します。


お子さんをお持ちの親御さんは、お子さんにどのようなおやつを与えていますか?

お子さんが望むままに、砂糖がたっぷり含まれたお菓子・ジュースばかりを与えていませんでしょうか?


■子どもの「噛む力」を育てるために オススメのおやつ おせんべいはOK?


◎硬い物を含め、歯ごたえがある・弾力がある食材も採り入れましょう

子どもの噛む力を育てるには、硬い物を含め、歯ごたえがある・弾力がある以下のようなおやつがオススメです。


[子どもの噛む力を育てるためのおやつの例]


  • 歯ごたえがある生の果物(りんご(1/2個程度)、梨(1/2個程度)など)

  • するめ

  • 生野菜のスティック

  • ナッツ類

  • 小魚(乾物or一夜干しなど:砂糖不使用)

  • おにぎり

  • ゆで卵

  • ホットサンド(一切れ)

  • 野菜・果物チップス(砂糖不使用)

  • おしゃぶりかんころ(乳幼児用の干し芋(さつまいも):生後6ヶ月頃から食べられます)


{おせんべいは砂糖が含まれている物が多いです}


硬い・歯ごたえがある物としては、昔ながらのおやつ、おせんべいも。


硬い・歯ごたえがある点は良いのですが、おせんべいは砂糖が含まれている物が多いです。砂糖が含まれている物が多いため、むし歯予防の観点から、子どものおやつとしておせんべいを与えすぎるのは注意が必要です。


なお、砂糖不使用の塩味のみのおせんべいであれば、子どものおやつとして採り入れても問題ありません。


◎砂糖不使用であれば、キシリトール配合のガム・グミ・タブレットを採り入れるのも良いでしょう

上記のようなおやつは、子どもの噛む力を育てるのに適しています。

とは言うものの、子どもは甘い物が大好き。


子どもが甘い物を欲しがる場合は、砂糖不使用であれば、キシリトール配合のガム・グミ・タブレットを採り入れるのも良いでしょう。


ガム・グミ・タブレットは歯ごたえ・弾力があります。子どもの噛む力を育てるのに役立つことに加え、キシリトールは子どものむし歯予防にも有効です。


■そもそも、ナゼ、小さな子どもの頃から「噛む力」を鍛えることが良いとされているの?


◎小さな子どもの頃から全体の歯を使ってしっかり噛むことで、顎の健全な成長をうながしやすくなります

子どもの噛む力を育てる、と聞き、親御さんによっては「なぜ、小さな子どもの頃から噛む力を育てた方が良いの?」と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。


小さな子どもの頃から噛む力を育てた方が良いのは、子どもの顎の健全な成長をうながすためです。


小さな子どもの頃から全体の歯を使ってしっかり噛むことで、顎の健全な成長をうながしやすくなります。


◎顎が健全に成長すると、歯の生え変わりの際にまっすぐ永久歯が生えやすくなります

歯が植わっている顎の骨は、例えるなら「歯の土台」。


土台=顎の骨が健全に成長すると、口腔内にスペースが生まれます。


顎の健全な成長により、口腔内にスペースが生まれることで、6~12歳頃の歯の生え変わりの時期にまっすぐ永久歯が生えやすくなるのです(=将来、綺麗な歯並びを獲得しやすくなる)。


顎の健全な成長により、口ゴボ・アデノイド顔貌などの「顎の骨格の異常」が起きるリスクを低減。バランスの取れたお顔立ちになる効果も期待できます。


【小さな子どもの頃から噛む力を鍛え、顎の健全な成長をうながしましょう】


顎の健全な成長(+将来の綺麗な歯並び)を期待できる効果に加え、噛む力を鍛えることで、食べ物をしっかり噛み砕けるように。しっかりした咀嚼によって栄養を吸収しやすくなり、全身の健康UPにもつながります。


今回は、「子どもの噛む力を育てるためのオススメのおやつ」をご紹介させていただきました。


お子さんをお持ちの親御さんは、ぜひ、今回ご紹介したおやつをご参考にしていただければ幸いです。


小さな子どもの頃から噛む力を鍛え、顎の健全な成長をうながしましょう。

おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
歯科医師
押村 侑希

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