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赤ちゃんの「ハイハイ」のメリット 顎の健全な成長・将来の綺麗な歯並びにつながる「ハイハイ」の効果とは


こんにちは。おしむら歯科 院長の押村侑希です。


子どもの歯、そして、一生を通じて健康な歯・歯周組織を保つには、乳幼児の頃からの習慣・取り組みが重要になります。


これまで、ブログでは「かじりとり」など、子どもの顎の成長の促進を中心とした、様々な乳幼児からの取り組みをご紹介させていただきました。


歯の健康の維持には、歯の土台である顎の骨の健全な成長が大切です。

顎の骨の健全な成長をうながす乳幼児の習慣としては、実は赤ちゃんの時期の「ハイハイ」も大切なのです。


■赤ちゃんの「ハイハイ」のメリット(効果) ハイハイは“全身のトレーニング”


1.四つん這いで進むことで、全身の筋肉が鍛えられます

赤ちゃんが四つん這いで進む、ハイハイ。

可愛らしい、赤ちゃんらしい動きですよね。


個人差はありますが、早い子で生後5~6ヶ月頃、遅くとも生後10~11ヶ月頃になるとハイハイが始まります(※)。


(※)目安の時期です。


背中・お腹・首・腰周り・手・足など、ハイハイは全身の筋肉を使う運動です。

赤ちゃんの時期にハイハイをすることで、全身の筋肉が鍛えられます。


2.全身の筋肉が鍛えられることで、顎周りの筋肉・顎の骨格の成長をうながしやすくなります

全身の筋肉を鍛える効果に伴い、赤ちゃんの時期のハイハイには、顎周りの筋肉・顎の骨格の成長をうながす効果もあります。


ハイハイは四つん這いで進むため、自然と、腕・胸・背中・首に力が入ります。首も鍛えられるため、首と密接に関係している顎周りの筋肉・顎の骨格の成長をうながしやすいのです。


顎周りの筋肉・顎の骨格が健全に成長すると、顎が適切に広がり、口腔内にスペースを確保しやすくなります。


口腔内にスペースを得ることで、6~12歳頃の歯の生え変わりの時期にまっすぐ永久歯が生えやすい状態に。将来の綺麗な歯並びにつなげやすくなります。


3.背中の筋肉が鍛えられることで舌の位置の正常化につながり、鼻呼吸を身につけやすくなります(鼻呼吸が身につくと、顎周りの筋肉・顎の骨格の成長がうながされる)

以下のようなメカニズムにより、ハイハイで背中の筋肉が鍛えられると、顎周りの筋肉・顎の骨格の成長がうながされやすくなります。


背中の筋肉が鍛えられ、まっすぐとした姿勢が身につきやすい&お口を閉じやすい(=鼻呼吸を身につけやすくなる)


ハイハイは四つん這いで進む動作です。四つん這いで進むときは、自然と、赤ちゃんが姿勢を維持しようとして背中をまっすぐにします。


背中をまっすぐにする=背中の筋肉が鍛えられると、立ったとき、また、座っている・寝ているときなど、自然と姿勢が良くなり、お口を閉じやすくなります(背中がまっすぐになるとお口を閉じやすい(=鼻呼吸を身につけやすくなる))。


試しに、背中を丸めた猫背の状態(悪い姿勢)でお口を閉じてみてください。背中が丸まっていると、少しお口が閉じにくいかと思います。


猫背など、背中が丸まっており姿勢が悪い子どもは、いつもポカンとお口を開けて口呼吸をしているケースが少なくありません。姿勢と呼吸は深く関係しています。


背中の筋肉が鍛えられ、舌の位置を正常化しやすい


背中の筋肉が鍛えられてお口を閉じる習慣(≒鼻呼吸)が身につくと、自然と、舌の位置が正常化しやすいです。


上の真ん中の前歯の裏側の歯ぐき(スポット)に舌先がふれている状態が、正しい舌の位置とされています。乳幼児期に十分にハイハイを行った赤ちゃんは背中の筋肉が鍛えられ、正しい舌の位置を身につけやすいです。


正しい舌の位置が身につくことで、口呼吸(いつもポカンとお口を開けている)によって生じる「低位舌(ていいぜつ:下顎の歯列の中に舌が落ち込み、気道を狭めたり、歯並びの乱れ・顎の成長異常をひき起こす大きな原因の一つ)」を防ぎやすくなります。


舌の位置が正常化することで低位舌などの悪い要素を除去でき、かつ、顎の健全な成長をうながしやすくなる点がハイハイの大きなメリットの一つです。


背中の筋肉が鍛えられ、鼻呼吸を身につけやすくなる


ハイハイで背中の筋肉が鍛えられると、背筋がまっすぐとした正しい姿勢になり、舌の位置の正常化につながります。正しい姿勢+舌の位置の正常化により、普段の生活で自然と、お口を閉じて鼻呼吸の習慣を身につけやすくなるのです。


鼻呼吸は顎周り・のど周りの筋肉・顎の骨格の成長をうながす、重要な要素です。鼻呼吸の習慣が身につくと、顎の健全な成長をうながしやすくなります。


【赤ちゃんのハイハイを見守り、子どもの全身の筋肉・顎の成長につなげましょう】


赤ちゃんの時期ならではの、可愛らしいハイハイ。


赤ちゃんのハイハイに対して、親御さんによっては、早くやめさせよう(早く立たせよう・歩かせよう)とする方もいらっしゃるかもしれません。


赤ちゃんの時期に十分にハイハイをしておくことで、全身の筋肉が鍛えられ、歯の土台である顎周りの筋肉・顎の骨格の健全な成長がうながされます。


赤ちゃんのハイハイを見守り、子どもの全身の筋肉・顎の成長につなげましょう。

おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
歯科医師
押村 侑希

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