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キシリトールガム・タブレットはいつ噛む・食べるのが効果的?


こんにちは。おしむら歯科 院長の押村侑希です。


むし歯予防に効果を期待できる、天然の甘味料「キシリトール」。


1月のブログでは、キシリトールがなぜ、むし歯予防に効果を期待できるのかについてお話をさせていただきました。


今回は、キシリトールガム・タブレットの効果を高めやすい、噛む・食べるタイミングをご紹介します。


■キシリトールガム・タブレットの効果を高めやすい摂取タイミング


以下のようなタイミングでキシリトールガム・タブレットを噛む・食べることで、むし歯予防の効果を高めやすくなります。なお、キシリトールガム・タブレットは砂糖を含まない物を選ぶことが重要です。


①食後すぐ

食後すぐにキシリトールガム・タブレットを噛む・食べることで、食べ物に含まれる酸やむし歯菌が出す酸で溶けた歯の再石灰化(脱灰部分の修復)をうながしやすくなります。


歯の再石灰化をうながすことに加え、食後すぐのキシリトールの摂取により、歯に歯垢がつきにくくなる効果も期待できます。


②寝る前(歯磨きをする前&歯磨きをした後)

寝る前にキシリトールガム・タブレットを噛む・食べることで、歯の修復をうながし、歯に歯垢がつきにくくなる効果を期待できます。


なお、砂糖を含まないキシリトールガム・タブレットであれば、寝る前の歯磨きをした後に噛む・食べてもかまいません。


寝る前に噛む・食べてもOKと聞いて、「寝る前に甘い物なんて… 大丈夫なの?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。


驚かれる方もいらっしゃるかと思いますが、前回のブログでお伝えしたように、キシリトールにはむし歯予防の効果を高める作用があります。砂糖を含まないキシリトールガム・タブレットであれば、寝る前の歯磨きをした後に噛む・食べてもOKです。


③スポーツ・勉強中・仕事中など、いつでも

スポーツ・勉強中・仕事中など、いつでも、キシリトールガム・タブレットは噛む・食べてもかまいません。


食後すぐや寝る前がむし歯予防の効果を高めやすいですが、お菓子感覚でいつでも噛める・食べられるのが、キシリトールガム・タブレットのメリットです。


■キシリトールガム・タブレットを活用することで、楽しみながら、毎日のむし歯予防を行いやすくなります


◎食事、歯磨き、スポーツ・勉強など、どんなタイミングでも活用しやすいキシリトール

小さなお子さんは歯磨きをめんどくさがったり、嫌がることが多いです(大人でも、歯磨きをめんどくさく感じてしまうこともありますからね)。


歯磨きをめんどくさがるお子さんには、キシリトール入りで甘い味がする歯磨き粉の使用をオススメします。甘い味がすると、子どもが喜んで歯磨きをしやすいです。


歯磨き粉のほか、食後、スポーツ・勉強など、キシリトールガム・タブレットはどんなタイミングでも活用しやすいです。


食事をめんどくさがるお子さんに「これを食べたら、キシリトールガム・タブレットを噛んで・食べてもイイよ」と言ってあげることで、残さずに食事を食べる効果を期待できます。食後すぐのキシリトールの摂取により、むし歯予防の効果も高めやすくなります。


スポーツ・勉強などの場面においても、キシリトールガム・タブレットはオススメです。甘い味がするキシリトールガム・タブレットを噛んで・食べて甘さを感じることで、スポーツ・勉強に対するストレスを軽減しながら、むし歯予防にアプローチできます。


【キシリトールガム・タブレットを活用し、むし歯予防の効果を高めましょう】


先月にひき続き、今回は「キシリトールガム・タブレットの効果を高めやすい摂取タイミング」について、お話をさせていただきました。


なお、キシリトールは糖アルコールのため、体内に吸収されにくいです。1日に30~40g以上(一般的なキシリトール入りガムの場合、約60~80個)の大量のキシリトールを摂取すると、お腹がゆるくなることがあります。キシリトールガム・タブレットの食べ過ぎにはご注意ください。


小さなお子さんでも気軽にむし歯予防に取り組みやすい、キシリトール。


大切な歯を守るためにも、キシリトールガム・タブレットを活用し、むし歯予防の効果を高めましょう(※)。


(※)むし歯を予防するには、毎日の歯磨き+歯間清掃による

セルフケア&歯科医院で受ける定期検診が大切です。


おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
歯科医師
押村 侑希

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