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子どもの顎が小さいと歯がきれいに並ばない? 矯正が必要な判断基準を解説

子どもの顎が小さいと歯がきれいに並ばない? 矯正が必要な判断基準を解説

■歯科検診で「顎が小さい」と言われたら?保護者が知っておきたいこと


学校の歯科検診で「顎が小さめですね」と指摘されると、つい不安になるものです。


矯正が必要なのか、いつ動き出せばいいのか——判断に迷う保護者の方へ、治療を検討すべきケースの見分け方と、始めどきの考え方をまとめました。


この記事の要点まとめ


  • 顎が小さくなる原因は遺伝だけでなく、噛む回数の減少・口呼吸・姿勢なども影響する可能性があります
  • 前歯の重なり・乳歯の早期脱落・口呼吸の常態化がある場合は早めの受診を検討する目安です
  • 当院の小児矯正は顎のスペースを確保する治療で、費用目安は33万〜66万円程度です

■子どもの顎が小さくなる原因と歯が並ばなくなるメカニズム


◎遺伝だけではない? 顎の発育を左右する食事・口呼吸・姿勢の影響


顎の大きさには遺伝的な要素も関わりますが、それだけで決まるわけではありません。


近年、子どもの顎が小さい傾向にある背景として注目されているのが「噛む回数の減少」です。やわらかい食事が中心の食生活では、顎の骨に十分な刺激が伝わりにくくなり、顎が十分に育たなくなってしまうのです。


さらに、口呼吸が習慣化すると舌が上顎を内側から押し広げる力が弱まり、歯列のアーチが狭くなりやすいと考えられています。猫背などの姿勢の崩れが下顎の成長に影響を及ぼす可能性も指摘されています。


当院では管理栄養士による食育指導を行っており、噛む力を育てる食事についてのアドバイスも受けられます。毎日の習慣を少し見直すことが、顎の発育を後押しする一歩になるかもしれません。


◎永久歯の大きさと顎のスペース不足が起こす叢生・八重歯の仕組み


乳歯よりひと回り大きな永久歯が生えてくる際、歯がきちんと生えるスペースが足りないと、歯が重なったり列からはみ出したりします。


こうした状態は「叢生(そうせい)」や「八重歯」と呼ばれ、前歯が生え変わる6〜8歳頃から目立ちはじめることが多いです。永久歯の本数が増えるにつれ、スペース不足がより顕著になるケースも珍しくありません。


■矯正が必要なケースと経過観察でよいケースの見分け方


◎早めの受診を検討すべき3つのサイン(前歯の重なり・乳歯の早期脱落・口呼吸の常態化)


おうちでチェックしやすいポイントを3つご紹介します。


①前歯が重なって生えている
上の前歯が2本以上重なっている場合、スペース不足が進んでいるサインと考えられます。


②乳歯が予定より早く抜けた
転倒やむし歯などで乳歯を早くに失うと、隣の歯が倒れ込み、永久歯が生えるスペースが狭くなることがあります。


③ふだんから口が開いている
口呼吸の継続は顎の発育だけでなく、顔つきや姿勢にも影響を及ぼす場合があります。


ひとつでも心当たりがあれば、早めに歯科医院へ相談するのがおすすめです。


当院では院長または副院長による無料相談を実施しており、CTや3Dスキャンを用いた精密検査・診断を受けることができます。


◎「様子を見ましょう」と言われるケースの特徴と注意点


一方で、すべてのお子さんにすぐ矯正が必要というわけではありません。乳歯列に永久歯が生えるすき間が十分残っていて、おおむね順調に生え変わっているなら「経過観察で問題ない」と判断されることもあります。


ただし「様子を見る=何もしなくていい」というわけではない点は押さえておきましょう。


顎の成長は限られた時期に集中して進むため、半年〜1年ごとに歯科医院で状態を確認しておくと、適切なタイミングを逃しにくくなります。


■小児矯正の開始時期・治療の種類・費用の目安


当院の小児矯正は骨がまだ成長途中の6〜10歳頃に行い、顎のスペースを確保することが主な目的です。


この段階で土台をしっかり整えておくと、本格的なブラケット矯正やマウスピース矯正などの負担が軽減される可能性があるため、開始時期の見極めがとても大切です。


◎顎を広げる装置・マウスピース型装置など代表的な治療法と費用相場


代表的な装置には、上顎を広げる「床矯正装置(拡大床)」や、口周りの筋肉バランスを整える「マウスピース型装置(マイオブレース)」などがあります。


当院の費用の目安は33万〜66万円程度ですが、症状や装置の種類によって幅がある点は事前に確認しておきましょう。


当院では基本的に非抜歯の方針をとり、マウスピース型の装置を用いた痛みに配慮した小児矯正を行っています。


お子さまが楽しく通えるような工夫を凝らしているほか、院長は小児矯正に関する講演を全国各地で行うなど専門性の向上に努めています。


費用や治療期間についても無料相談で丁寧にお伝えしていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。


■よくある質問


Q. 顎が小さいかどうか、家庭で判断する方法はありますか?

A. 上の前歯が重なって生えている、乳歯の段階ですき間がほとんどない、といった点は保護者の方でも比較的確認しやすいポイントです。ただし正確な判断にはレントゲンやCTによる検査が欠かせないため、気になった場合は一度歯科医院で相談されることをおすすめします。


Q. 矯正中の痛みが心配です。子どもでも続けられますか?

A. 近年主流のマイオブレースなどの装置は、従来のブラケット矯正と比べて痛みを感じにくい傾向があるとされています。当院でも痛みに配慮した装置を採用しており、お子さんが楽しく通院できるよう工夫を重ねています。


Q. 小児矯正の費用は医療費控除の対象になりますか?

A. お子さんの成長に伴う歯列矯正は、一般的に医療費控除の対象とされています。詳細はお住まいの地域の税務署や税理士にご確認ください。


押村侑希

歯科医師


おしむら歯科・こども矯正歯科クリニック

院長

押村侑希

▶ 監修者プロフィール

経歴
2001年 南山高校女子部卒業
2007年 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
2017年 日本成人矯正歯科学会認定専門医コース修了(2年)
2018年 Dr John flutter(ブリスベン開業)診査診断コース修了
2019年 おしむら歯科・こども矯正歯科クリニック院長就任
2020年 愛知県歯科医師会食育推進委員、ユマニテク歯科衛生士専門学校非常勤講師
2023年 愛知県歯科医師会調査室参与
資格・所属学会
日本顎咬合学会認定医
日本成人矯正学会会員
摂食・嚥下学会会員