「子どものあごが小さいけど、小顔に見えるからイイかな?」
「ウチの子の歯並びが乱れている気がする」
「矯正は大人になって、自分が必要と思ったときにすれば大丈夫?」
お子さまのあごの骨格、歯並びでお悩みの保護者様は少なくありません。あごの骨格異常や歯並びの乱れは子どもの時期だけではなく、大人になってからも生涯にわたって悪影響をおよぼします。
子どものあごを健全に成長させ、綺麗な歯並びを作るためには、小さな子どものうちにあごの成長をうながしてあげることが大切です。
今回は「小さな子どものうちから小児矯正をするメリット」についてお話をさせていただきます。
目次
■あごがしっかり育たない子どもが増えています
◎あごが育たない不自然な小顔は歯並びが乱れやすいです
最近は“小顔”の人が増えましたね。親御さんもお子さまの顔の大きさを気にされる方が少なくありません。
小顔は顔のパーツのバランスが取れており、機能面で問題がなければ良いのですが、日本人の小顔の方の多くが「あごの成長不全による不自然な小顔」であることが歯科業界・口腔外科業界で問題とされています。
あごがしっかり成長しないと「アデノイド顔貌(あでのいどがんぼう)」と呼ばれる、不自然に下あごがひっこんだお顔立ちになります(いわゆる「口ゴボ」「あご無し顔」)。
見た目だけではなく、アデノイド顔貌の方は歯並びがガタガタ(叢生:そうせい)で食べ物を噛む機能や呼吸方法(口呼吸になる)に問題があるケースが多いです。
アデノイド顔貌の方はあごが小さいため永久歯がきちんと生えるスペースが足りず歯が重なって生えてしまい、歯並びの乱れがひきおこされることがあります。
■子どもの時期の間違ったお口の使い方、悪い癖はあごの成長不全や歯並びの乱れをひきおこす原因に
お子さまのあごの成長をさまたげ、歯並びを乱れさせる主な原因は、子どもの時期の「間違ったお口の使い方」と「日常的に行っている悪い癖」です。
◎変な食べ方・飲み方、口呼吸、指しゃぶりなどの悪い癖をしていませんか
・変な食べ方・飲み方
食べ物をお口に溜めてから飲み込む、前歯だけで食べ物を噛む、片側の歯だけで食べ物を噛む、しゃくるように飲む、などの間違ったお口の使い方はお口周りの筋肉やあごの骨が正常に育ちにくくなり、あごの成長不全をひきおこしやすいです。
・口呼吸
子どもの頃から口呼吸をしていると、正常な呼吸(=鼻呼吸)で鍛えられるはずのお口周りの筋肉やあごの骨が正常に育ちにくく、アデノイド顔貌になりやすいです。
・指しゃぶり、舌癖、頬杖
子どもの時期に指しゃぶり、舌癖(※)、頬杖などの悪い癖をしているとかたよった力がお口周りの筋肉やあごの骨にかかってしまい、あごの成長不全および歯並びの乱れがひきおこされやすくなります。
(※)舌癖(ぜつへき)・・・舌で前歯の裏側を押す、 前歯のあいだに舌をチロチロだす、などの悪い癖。
■小さな子どものうちから行う小児矯正(咬合誘導)のメリット
◎お子さまのあごの成長をうながす「マイオブレース矯正」を行っています
おしむら歯科では、お子さまのあごの健全な成長をうながし、正しいお口の使い方を身につける「マイオブレース矯正(咬合誘導)」を行っています。
マイオブレース矯正は4~12歳のお子さまが対象です(7~8歳頃までに開始するのが望ましいです)。お子さまが小さく、あごの骨が未成熟でやわらかいうちにマイオブレース矯正を行うことによりあごの健全な成長をうながし、舌位置の正常化およびお口の機能の正常化(正しいお口の使い方)を目指します。
あごが正しく成長すると永久歯がきちんと生えてくるスペースが生まれ、将来の綺麗な歯並び、バランスの取れたお顔立ちにつながります。
[マイオブレース矯正のメリット]
1.お子さまに「正しく食べる」「正しく飲む」「正しく呼吸する(鼻呼吸)」習慣が身につく効果を期待できる
2.あごが健全に発育することで将来の綺麗な歯並びにつながる
3.あごが適切に発育することでバランスの良いお顔立ちにつながる
4.食べ物をしっかり噛めるようになり、胃腸にかかる負担を減らせる
5.食べ物をしっかり噛めるようになり、栄養吸収の効率が上がる
6.お口周りの筋肉が正常化し、あごや身体のゆがみを予防しやすくなる
7.歯並びが整い、発音しやすくなる
8.歯並びとあごの見た目が整うことで口元に自信が持てる
マイオブレース矯正についてはこちらの記事で詳しくご説明しています。ぜひご参照ください。
◎お子さまの呼吸方法・悪い癖の改善を目指します
お子さまに口呼吸や、指しゃぶり、舌癖、頬杖などの悪い癖がある場合、マイオブレース矯正を行うことで呼吸方法および癖が改善される効果を期待できます。
マイオブレース矯正では1日2~3分程度のお口の筋肉トレーニング(アクティビティ)をご自宅で行っていただきます。アクティビティを行うことでお子さまに「正しく食べる」「正しく飲む」「正しく呼吸する(鼻呼吸する)」が身につきやすくなります。
【咬合誘導は「子どもの時期限定」の矯正治療です】
小児矯正(咬合誘導)はお子さまのあごが未成熟でやわらかい時期にしか行えません。お子さまが4~8歳の時期にマイオブレース矯正を行いあごの健全な成長をうながしてあげることで将来の綺麗な歯並びにつなげ、舌位置とお口の機能の正常化を目指します。
お子さまの歯並びの乱れやあごの骨格、悪い癖でお悩みの方は当院までお気軽にご相談ください。ご予約はWEB/お電話にてうけたまっております。