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未来の「歯とお口の健康」のために今、できる矯正


今回は、お子さまの“未来の歯とお口の健康”をサポートする「マイオブレース矯正」のご紹介です。

~保護者様に多い「お子さまの歯並びのお悩み」~

「子どもの歯並びが悪い気がするけど、矯正は大人になってからでイイかな?」
「歯並びが乱れているのって、子どもの健康に影響するのかしら?」

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歯並びの乱れは歯やお口、全身の健康に悪影響をおよぼします。「大人になってから」「どうせ永久歯に生え変わるから」という理由でお子さまの歯並びの乱れを放置しているとさまざまなデメリットが発生するため、注意が必要です。

お子さまの歯並びの乱れは子どもの時期に適切な矯正(1期矯正:マイオブレース矯正)を行うことであごの健全な発育および歯並びの改善につながります。歯並びが整うことによって歯磨きがすみずみまで行き届くようになり、歯とお口の中を清潔に保ちやすくなるメリットもあります。


■お子さまに多い歯並びの乱れ方(不正咬合の種類)


◎すきっ歯、出っ歯、受け口、ガタガタ歯が多いです

お子さまに多い歯並びの乱れ方は以下の4つです。この内、すきっ歯は重度でなければただちに矯正しなくても大丈夫なケースもあります。

出っ歯や受け口、叢生は噛みにくい、発音しにくいなどの問題が出やすいため、症状の程度に関わらずなるべく早めに矯正を始めることをおすすめします。

・すきっ歯(空隙歯列、正中離開)

歯と歯のあいだが離れている歯並びです。上の真ん中の前歯(中切歯)に2mm程度のすき間が空くケース(正中離開)もあります。

・出っ歯(上顎前突)

上の前歯が前に傾いたり前に突き出ている歯並びです。お子さまに指しゃぶりや舌癖(前歯のあいだに舌を出すなどのクセ)があると出っ歯になりやすいです。

・受け口(下顎前突、反対咬合)

下の前歯が前に傾いたり前に突き出ている歯並びです。お子さまに指しゃぶりや舌癖、口呼吸のクセがあると受け口になることがあります。生まれつき(遺伝的要素)のケースもあります。

・ガタガタ歯(叢生、乱ぐい歯)

歯がガタガタ、デコボコした歯並びです。歯が重なって生えていたり、歯の向きが一定ではない状態を叢生、乱ぐい歯と呼びます。
最近はあごが小さい子どもが多く、あごが小さいことできちんと歯が生えるスペースが足りなくなり叢生になるケースが多いです。

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上記以外にも

・開咬(上下の前歯が噛み合わない)
・過蓋咬合(上の前歯が下の前歯に深く覆いかぶさっている)
・交叉咬合(上の歯より下の歯が前に出て部分的に噛み合わせが反対になっている)
・切端咬合(上下の前歯の先端同士がぶつかっている)

などの歯並びの乱れが起きるケースもあります。


■歯並びの乱れが原因で起こるデメリット


歯並びの乱れは見た目が悪くなるばかりではありません。お子さまに限らず、歯並びが乱れていると歯やお口、ひいては全身にまでさまざまな悪影響をおよぼします。

[歯並びの乱れが原因で起こるデメリット]

①すみずみまでしっかり歯を磨けない(むし歯・歯周病になるリスクが高まる)
②噛み合わせが乱れる(顎関節症や全身のゆがみの原因になる)
③食べ物を噛みにくくなる(そしゃくが不十分になり胃腸に負担がかかりやすくなる)
④見た目が悪い(コンプレックスの原因になる)
⑤発音しにくくなる(滑舌に影響が出る)


①すみずみまでしっかり歯を磨けない(むし歯・歯周病になるリスクが高まる)

歯並びが乱れていると歯ブラシが歯のすみずみまで届きません。歯ブラシが行き届かないため磨き残しが増えてしまい、むし歯・歯周病になるリスクが高まります。


②噛み合わせが乱れる(顎関節症や全身のゆがみの原因になる)

歯並びが乱れると噛み合わせも乱れます。噛み合わせの乱れによって噛む力がアンバランスになると顎関節症をひきおこす原因になります。あごの関節の乱れから、首や肩、全身の骨格がゆがんでしまうケースもあります。


③食べ物を噛みにくくなる(そしゃくが不十分になり胃腸に負担がかかりやすくなる)

歯並びの乱れにより噛み合わせが乱れると食べ物をしっかり噛みにくくなります。そしゃくが不十分になるため、胃腸などの消化器系器官にかかる負担が増えます。


④見た目が悪い(コンプレックスの原因になる)

歯並びが乱れると口元の見た目が悪くなります。歯並びの見た目が気になり、人前で大きく口を開けて笑えなくなったり、会話するときに手で口元を隠してしまうなど、歯並びの乱れがコンプレックスの原因になる場合もあります。


⑤発音しにくくなる(滑舌に影響が出る)

歯並びが乱れていると歯のすき間から空気が漏れたり舌の動く範囲が制限され、発音しにくくなることがあります。発音の支障により滑舌にも影響が出てしまい、相手の方に「はっきりしゃべれない人」という印象を与えてしまう可能性があります。


■年齢別:小児矯正の内容


当院では、お子さまの年齢に合わせて以下の小児矯正を行います。

・1期治療(マイオブレース矯正、床矯正:4歳~12歳)(咬合誘導)・・・取り外し式のマウスピースを使ってお口の筋肉トレーニングおよび日中1時間+夜間就寝中のマウスピース装着を行い、お子さまのあごの正しい成長をうながします。

お子さまのあごや歯並びの状態によっては取り外し式の拡大装置を使ってあごの骨格を広げる床矯正(しょうきょうせい)を行う場合もあります。

・2期治療(通常の矯正治療:13歳以上)・・・
矯正装置(ワイヤー、マウスピース)を使い、歯を動かして歯並びを整えます。


■「今しかできない」小児矯正の大切さ


お子さまの歯並びの乱れを改善するには、あごが未成熟でやわらかい時期(7、8歳ごろまで)にできるだけ早めに矯正を行うことが大切です。

永久歯の犬歯が生え始める9歳~10歳以降になると上あごの成長がほぼ終わりあごの骨格が固まってしまうため、あごの骨の成長を利用して歯並びを整えるマイオブレース矯正(咬合誘導)はむずかしくなります。


◎マイオブレース矯正はお子さまの未来の「歯とお口の健康」につながります

お子さまが小さなうちに「今しかできない矯正(1期治療=マイオブレース矯正、床矯正)」を受けさせてあげることで歯並びやあご、お顔立ちの見た目の改善につながります。マイオブレース矯正でお口の筋肉トレーニングを行うことにより、お子さまが成長して大人になった後も一生にわたって正しいお口の使い方が身につく効果を期待できます。


◎マイオブレース矯正のメリット

マイオブレース矯正では取り外し可能なマウスピースを使い、お子さまのあごの正しい発育をうながします。

あごが健全に発育することで生え変わりの際に永久歯がきちんと並ぶスペースが確保され、将来の美しい歯並びにつながります。マイオブレース矯正によりお口の筋肉バランスが正常化することでお子さまに「正しく食べる」「正しく飲む」「正しく呼吸する(鼻呼吸)」が身につく効果を期待できます。歯並びとお口周りの筋肉バランスが整うことにより、全身の健康アップにも役立ちます。

[マイオブレース矯正のメリット]

1.お子さまに「正しく食べる」「正しく飲む」「正しく呼吸する(鼻呼吸)」習慣が身につく効果を期待できる
2.あごが健全に発育することで将来の綺麗な歯並びにつながる
3.あごが適切に発育することでバランスの良いお顔立ちにつながる
4.食べ物をしっかり噛めるようになり、胃腸にかかる負担を減らせる
5.食べ物をしっかり噛めるようになり、栄養吸収の効率が上がる
6.お口周りの筋肉が正常化し、あごや身体のゆがみを予防しやすくなる
7.歯並びが整い、発音しやすくなる
8.歯並びとあごの見た目が整うことで口元に自信が持てる

◎マイオブレース矯正で「しっかり磨ける歯並び」へ

 

マイオブレース矯正で歯並びが整うと歯ブラシが歯のすみずみまで届き、歯をしっかり磨けるようになります。行き届いたブラッシングにより磨き残しが少なくなるためお口の中を清潔に保ちやすくなり、むし歯・歯周病にかかるリスクを減らせます。

 

■マイオブレース矯正の特徴


[マイオブレース矯正の特徴]

①歯を抜かずに矯正を行えます
②メタルブラケット装置をつけません
③歯の後戻りが起きにくいです

 

①歯を抜かずに矯正を行えます

 

マイオブレース矯正は歯を抜きません。マウスピースを使い、指しゃぶりや舌癖、口呼吸など、お子さまの歯並びを乱れさせる悪いクセや誤ったお口の使い方の根本的な改善にアプローチします。

 

②メタルブラケット装置をつけません

 

マイオブレース矯正はメタルブラケット装置をつけません。取り外し可能なマウスピースを使って1日2分×2セットのお口の筋肉トレーニングを行うほか、日中1~2時間程度および就寝中にマウスピースをつけていただきます。マウスピースは透明な青色の素材で作られており従来のメタルブラケット装置のようにギラギラ目立たないため、小さな年齢のお子さまでも矯正治療を続けやすいです。

 

③歯の後戻りが起きにくいです

 

通常の矯正治療と異なり、マイオブレース矯正は取り外し式のマウスピースを使ってお子さまのあごの正しい発育をうながします。マイオブレース矯正や床矯正(※1)(※2)によってあごの骨格そのものが適切に広がるため、スペース不足が原因の後戻り(矯正で治した歯並びが元の位置にもどってしまうこと)が起きにくいです。歯がきちんと並ぶスペースを確保することにより、万が一、後戻りが起きた場合も修正治療にかける期間を短縮できます。

 

(※)お子さまの歯並びやあごの骨の状態によっては
拡大装置を使ってあごの骨を広げる床矯正を行う場合があります。
(※)床矯正は保護者様のご同意を得た上で治療を進めていきます。

 

【将来を見据えた矯正・歯科治療でお子さまの歯とお口の健康をサポートします】

 

歯並びの乱れは見た目の悪さだけではなく、むし歯・歯周病にかかるリスクの増加や噛み合わせの乱れによる全身への悪影響など、さまざまなデメリットを起こす原因になります。

歯並びが乱れている、または、歯並びの乱れが起きるかどうか不安な場合には、お子さまが小さい年齢のうちに歯並びを乱れさせる原因の根本的な改善を目指す「マイオブレース矯正」をお受けいただくことをおすすめします。

当院のマイオブレース矯正についてはこちらをご参照ください。ブログ記事でも詳しくご説明しています。

おしむら歯科では、10年、20年、さらにそれ以上先の将来を見据えた矯正・歯科治療でお子さまの歯とお口の健康をサポートします。

お子さまの歯並びの乱れやお口のことでお悩みがある方はお気軽にご相談ください。矯正カウンセリングは無料で承っております。

 

おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
院長
押村 侑希

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