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姿勢・口呼吸の根本的改善を目指し、将来の綺麗な歯並びへつなげる


お子さまの悪いクセの根本的改善を目指し、将来の綺麗な歯並びにつなげる「マイオブレース矯正」。
マイオブレース矯正には予防矯正ならではのバラエティ豊かなアクティビティがたくさんあります。中でも、バランスボールに乗って全身の筋肉を鍛えるアクティビティは特にユニークなトレーニング方法です。
今回は、マイオブレース矯正で行うバランスボールアクティビティのご紹介、および、姿勢・口呼吸と歯並びの関係についてお話をさせていただきます。


■全身の筋肉を鍛えて姿勢を正すことでお口を閉じやすくなります


◎バランスボールを使い全身の筋肉トレーニングを行います

マイオブレース矯正ではお口の筋肉トレーニング(MFT:口腔筋機能療法)に加え、全身の筋肉を鍛えるアクティビティも合わせて行います。
全身の筋肉を鍛えるアクティビティはバランスボールやトランポリンなど、さまざまなバリエーションがあります
バランスボールのアクティビティでは、お口にテープを貼ってお口を閉じた状態でバランスボールに乗り、ボールから落ちないようにふんばることで全身の筋肉を鍛えます。

「えっ?歯並びを治すのに全身の筋肉をトレーニングするの?」

不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
マイオブレース矯正でアクティビティを行い、全身の筋肉を鍛えるのは理由があります。


マイオブレース矯正で全身のアクティビティを行う理由

治療ステージやお子さまの年齢に合わせ、全身のアクティビティを行うことで身体の軸をまっすぐにする筋肉が鍛えられて姿勢が改善され、お口を閉じやすくなります。
お口を閉じられる習慣が身につくと自然と鼻呼吸になり、口腔機能が正常化(お口周りの筋肉バランスが整う+舌が正しい位置に戻る)してあごの健全な発達につながります。

このような理由から、マイオブレース矯正では全身の筋肉を鍛えるアクティビティを行います。
お口周りの筋肉トレーニングに加え、全身の筋肉トレーニングを行うことで歯並びを乱れさせる姿勢の悪さや口呼吸の改善を目指します


◎エデュケーターがアクティビティを担当します

アクティビティでは、エデュケーターと呼ばれる専門スタッフがお子さまにトレーニング指導を行います。
トレーニングは楽しく、レクリエーション感覚で行われます(大切なポイントはしっかりとアドバイスします)。厳しく指導をするものではありませんのでどうぞご安心ください。


■姿勢・口呼吸と歯並びの関係について


「姿勢」「口呼吸」は歯並びの乱れ(あごの発達不全)と密接に関係しています。


◎姿勢の悪さが口呼吸をひきおこす原因に

姿勢が悪い子は口呼吸をしているケースが多いです。
試しに、あごをひいて姿勢をまっすぐにして立ってみてください。自然と、お口が閉じやすくなりますよね。次に、猫背の姿勢であごを前に突き出してみてください。下あごが落ち、お口がポカンと開いてしまうのを感じていただけるかと思います。
このように、姿勢=首や背骨を支える全身の筋肉の強さ、は口呼吸と密接に関係しています。


◎口呼吸が歯並びの乱れ、あごの発達不全をひきおこす原因に

口呼吸をしている子は歯並びが乱れていたり、未発達で小さいあごを持つケースが多いです。


低位舌による歯並びの乱れ

本来、舌の正しい位置は上あごの真ん中2本の前歯の少し上、歯ぐきの裏側(スポット)に舌先がついており、舌全体が上あごに吸い付いている状態です。
口呼吸を続けていると舌の筋肉が弱まり、常に下あごに舌が落ち込んだ状態になります。これを「低位舌(ていいじた)」と呼びます。
低位舌の子どもは常に下あごの中に舌が落ち込んでいるため舌の圧力で裏側から下の歯が押されてしまい、受け口(下顎前突、反対咬合)などの歯並びの乱れをひきおこしやすくなります。


口呼吸によるあごの発達不全

口呼吸をしていると、本来は鼻呼吸で鍛えられるはずのあご周りの筋肉がしっかりと鍛えられず、あごの筋肉を覆うあごの骨の成長に悪影響をおよぼします。
あごの骨が正常に育たないと下あごが小さいまま成長してしまい、あごが小さくバランスの乱れたお顔立ち(いわゆる「あご無し顔」「口ゴボ(アデノイド顔貌)」)になりやすいです。


あごの発達不全による歯並びの乱れ

あごが小さいと永久歯がきちんとまっすぐ生えてくるスペースが足りなくなります。スペースが不足しているため、生え変わりの際に永久歯が曲がって生えてきたり重なって生えてしまい、ガタガタ歯(叢生:そうせい)などの歯並びの乱れをひきおこしやすくなります。


■歯並びを乱れさせる原因の根本的な改善を目指す「マイオブレース矯正」


◎アクティビティやマウスピース装着を通じて姿勢の改善・正しいお口の使い方・舌位置の正常化を目指します

マイオブレース矯正が目指すこと

・姿勢の改善
・呼吸の仕方の改善(鼻呼吸にする)
・お口の使い方の改善
・あごの健全な成長


姿勢が悪い、口呼吸をしている、舌癖がある、などの悪いクセを改善せずに矯正(ワイヤー矯正、マウスピース矯正)を行った場合、歯並びが後戻りしてしまうケースが少なくありません。
悪いクセやあごの骨格異常(ゆがんだ顎関節に起因する噛み合わせの乱れ)が原因で歯が元の位置に戻ってしまうのです。
マイオブレース矯正は歯並びを乱れさせる原因(悪い姿勢、口呼吸、舌癖など)の根本的な改善を目指します。
当院では原則として、12歳以下のお子さまに対しては矯正装置で力をかけて歯を動かす機械的矯正(ワイヤー矯正、マウスピース矯正)は行いません(※)。機械的矯正はせず、毎日のアクティビティとマウスピース装着を通じてお子さまの悪いクセの改善を目指し、正しいお口の使い方を身につけられるようにします。
正しいお口の使い方(正しい飲み方、噛み方)が身につき舌の位置が正常化することであごの健全な発達がうながされ、あごが適切に広がって将来の綺麗な歯並びにつながります。

(※)重度の歯並びの乱れやあごの骨格が原因の歯並びの乱れは機械的矯正または 外科的矯正(あごの骨切り手術など)が必要になる場合があります。


適用年齢

マイオブレースはお子さまのあごが未成熟でやわらかい時期(3~8歳頃)に矯正を行うのがベストです。9歳以降(12歳まで)でも治療は可能ですが、永久歯の犬歯が生えてくる9歳以降になるとあごの骨格が固まり始めるため、あごの成長を利用した矯正はむずかしくなります。


【おしむら歯科はマイオブレース認定クリニックです】


当院は名古屋市内で最初のマイオブレース認定クリニックです。開院以来、マイオブレース矯正を希望される多くの患者様に市内外からご来院いただいております。

・姿勢が悪い
・口呼吸をしている
・悪いクセ(舌癖、指しゃぶりなど)が治らない
・歯並びが乱れている
・あごが小さい

お子さまに上記のようなクセ・症状がある方はおしむら歯科までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。カウンセリングではお子さまのクセや歯並び、あごの状態を確認し、最適な治療方法をご提案させていただきます。


おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
院長
押村 侑希

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