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食欲が落ちる?赤ちゃんの歯が生え始めるサイン



「子どもに最初の歯が生えてきたけど、食欲がないみたい…」

「せっかく歯が生えてきたのにお乳や離乳食を欲しがらないなんて、病気かしら…」


赤ちゃんの食欲不振、心配ですね。

上記ようなご経験をされたお母さんも多いかと思います。


赤ちゃんによっては、生後6ヶ月頃、最初の乳歯が生えてくるときに食欲が落ちてしまう場合があります。


赤ちゃんは驚くべきスピードでグングン成長していきます。


はじめての笑顔、はじめての寝返り、はじめてのハイハイなど、成長にともない、赤ちゃんの時期にはさまざまなサインが現れます。乳歯の生え始めに「食欲が落ちる」サインが現れることも。


今回は「食欲が落ちる?赤ちゃんの歯が生え始めるサイン」についてのお話です。


■赤ちゃんに最初の歯が生えるとき、食欲が落ちることがあるのはなぜ?


◎生後6ヶ月頃に最初の乳歯が生えるとき、痛みや不快感が原因で赤ちゃんの食欲が落ちることがあります

時期に個人差はありますが、赤ちゃんが生後6ヶ月頃になると、最初の乳歯が下の2本の前歯に生えてきます。下の2本の前歯が生えた後は、上の前歯2本が生え、その後、3歳頃までのあいだにすべての乳歯が生え揃います。


生後6ヶ月頃に最初の乳歯が生えるときは、歯ぐきが炎症を起こして腫れる場合があります。


歯ぐきの炎症による痛みや、これまでお口の中になかった歯が生えてくることで赤ちゃんが不快感を感じることも。


上記の理由から、乳歯が生えることによって起きる歯ぐきの痛み・不快感が原因でお乳や離乳食をあまり飲まなく・食べなくなるなど、一時的に赤ちゃんの食欲が落ちる場合があります。


◎最初の乳歯が生えるときの赤ちゃんの食欲低下は一時的な現象です

最初の乳歯が生えてくるときに赤ちゃんの食欲が落ちるのは一時的な現象です。


一時的な現象のため、大きな心配はいりません。最初の乳歯である下の前歯が2本生えてからしばらく経つと赤ちゃんも歯の感覚に慣れ、またお乳や離乳食を飲む・食べるようになります。


■赤ちゃんに歯が生え始める頃に見られるサイン


◎ふだんから赤ちゃんの様子をチェックしておきましょう

最初の乳歯が生え始めるときの赤ちゃんの食欲低下は一時的な現象です。


一時的な現象のため、大きな心配はいりません。


大きな心配はいりませんが、あらかじめ、お母さんが赤ちゃんに乳歯が生え始める頃に見られるサインを知っておくことで、慌てず、安心して赤ちゃんを見守りやすくなります。


以下は赤ちゃんの最初の乳歯が生え始める頃に見られる代表的なサインです。ふだんから赤ちゃんの様子をチェックし、以下のようなサインがあるか確認しておくとよいでしょう。


①食欲が落ちる


最初の乳歯が生え始める頃は、歯ぐきの炎症による痛みや不快感が原因で赤ちゃんの食欲が一時的に落ちることがあります。


②何でも噛む・かじる


乳歯が生えてくることで歯ぐきやあごの骨に違和感やむずむずを感じるため、赤ちゃんが何でも噛みたがる・かじりたがることがあります。


③よだれが多くなる


赤ちゃんに乳歯が生え始める頃はよだれの量が多くなることがあります。よだれが多くなるあまり、赤ちゃんが下痢をしてしまうケースも。


よだれの量が多くなることでの赤ちゃんの下痢は一時的なものであり、ほとんどの場合、徐々によだれの量や下痢の症状は落ち着いてきます。


ただし、よだれの量が減った後も赤ちゃんの下痢が続いたり、うんちに血や膿のような物が混じっているときは何らかの病気や異常が起きている可能性があります。すぐに医療機関で診察を受けてください。


④お口の周りに湿疹ができる


よだれの量が増えるのにともない、乳歯が生え始める頃は赤ちゃんのお口の周りによだれによる湿疹ができることがあります。


赤ちゃんがよだれを垂らしているときは、お母さんや保護者様がこまめにお口の周りを拭いてあげましょう。


⑤お口の中に手や指、おもちゃなどを入れる


歯ぐきの不快感やむずむずにより、乳歯が生え始める頃に赤ちゃんがお口の中に手や指、おもちゃなどを入れてしまうことがあります。


⑥泣いたり、ぐずったりがさらに増える


赤ちゃんが泣いたり、ぐずったりするのは当たり前です(赤ちゃんのお仕事です)。当たり前のことですが、乳歯が生え始める頃に歯ぐきの痛みや不快感により、赤ちゃんがさらに泣いたり、ぐずったりすることがあります。


赤ちゃんの乳歯が生え始める頃、泣いたり、ぐずったりが増えている場合はお母さんがだっこしてあげたり、スキンシップを取ってなぐさめてあげましょう。お母さんがそばに居てスキンシップを取ることで赤ちゃんが安心でき、歯ぐきの痛みや不快感の軽減につながります。


⑦耳をひっ張る


乳歯が生え始める頃、赤ちゃんによっては、歯ぐきの痛みや不快感を減らそうして耳をひっ張る場合もあります。


⑧寝つきが悪くなる


乳歯が生え始める頃には、歯ぐきの痛みや不快感により赤ちゃんの寝つきが悪くなることがあります。


赤ちゃんの寝つきが悪いときは、お乳や離乳食をあげる、部屋の照明を暗くする、室温を適切に保つなどして、赤ちゃんが眠りやすい環境を整えてあげてください。


⑨熱が出る


生後6ヶ月頃、最初の乳歯が生え始める時期には赤ちゃんに熱が出ることがあります。


生後6ヶ月頃の赤ちゃんの熱は一般的に「知恵熱」と呼ばれます(※)。


(※)知恵熱(ちえねつ)・・・生後6ヶ月(6~9ヶ月)頃、

赤ちゃんに熱が出る現象。ヒトヘルペスウイルスによる突

発的発疹が知恵熱の主な原因と考えられています。


知恵熱は一時的な現象のため、大きな心配はいりません。


ただし、知恵熱で38度以上の熱が出るケースは少ないです。もし、赤ちゃんに38度以上の熱がある場合は知恵熱以外の病気の可能性があります。すぐに医療機関で診察を受けてください。


【赤ちゃんから始めるベビーデンタルで将来のお口の健康につなげましょう】


最近では0歳で定期検診(ベビーデンタル)にみえる方も多く、乳幼児期からの予防意識が高まっています。


おしむら歯科ではお子さまのむし歯を予防し、お口の健康を守るために以下のさまざまな取り組みを行っています。


・定期検診(検診、歯のクリーニング、フッ素塗布、シーラント)

・歯科衛生士によるブラッシング指導

歯の学校

食育教室


歯の学校は6~12歳のお子さまがご参加対象です。お子さまがご自身で歯と身体の健康を守れるよう、おやつの内容や食べ方、歯のケア方法についてアドバイスいたします。


食育教室は0~3歳のお子さまをお持ちの保護者様がご参加対象です。管理栄養士がお子さまの生活習慣・食習慣に関係する食べ方や食事内容をアドバイスさせていただくほか、歯科衛生士がお子さまの歯のケア方法をアドバイスいたします。食育教室は保育士による託児付きです。小さなお子さまをお持ちの方も安心してご参加いただけます。


定期検診と合わせ、ぜひ、「歯の学校」「食育教室」にご参加ください。


おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
院長
押村 侑希

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