こんにちは。おしむら歯科 院長の押村侑希です。
前回のブログでは、「マイオブレース矯正の食事における注意点」をご説明させていただきました。
今回は、「マイオブレース矯正中、気をつけるべき食べ物」について、お話しします。
目次
■マイオブレース矯正中、気をつけるべき食べ物はあるの?
◎「絶対に食べてはいけない物」はありません
マイオブレース矯正は取り外し式のトレーナー(マウスピース)を用い、矯正治療を行います。取り外し式のため、矯正中でも、いつもどおりのお食事・おやつを楽しめるのがマイオブレース矯正の特長です。
食べてはいけない物の制限が多いワイヤー矯正と異なり、マイオブレース矯正中に「絶対に食べてはいけない物」はありません。
絶対に食べてはいけない物はありませんが、矯正中・矯正時以外を問わず、以下はあまり食べすぎない・飲み過ぎないようにするのが望ましいです。
[子どものお口周りの健康にあまり好ましくない飲食物]
①砂糖を多く含むお菓子やジュース
②やわらかい食べ物(「おかあさんはやすめ」など)
子ども・大人に関わらず、砂糖を多く含むお菓子やジュースはむし歯をひき起こしやすいです。
やわらかい食べ物である「おかあさんはやすめ」については、次の項でご説明します。
■子どものお口周りの健康にやわらかい食べ物(おかあさんはやすめ)が好ましくない理由
◎やわらかい食べ物はあごの成長不全や歯並びの乱れをひき起こしやすくなります
マイオブレース矯正の第一の目的は、「お子さんの顎の健全な成長をうながす」ことです。マイオブレース矯正では、以下の2つにより、お子さんの顎の骨格を適切に広げることを目的としています。
≪マイオブレース矯正で行うこと≫
1.1日2回、1回数分程度のお口の筋肉トレーニング(アクティビティ)
2.日中1~2時間程度+就寝中のトレーナーの装着
{「おかあさんはやすめ」にご注意}
あごの成長にとっては、以下のような、やわらかい物ばかり食べている生活は好ましくありません。
お········· オムライス
か········· カレーライス
あ········· アイスクリーム
さん······· サンドイッチ
は········· ハンバーグ
や········· 焼きそば
す········· スパゲッティ
め········· 目玉焼き
上記以外にも、お子さんにやわらかい物ばかり食べさせている場合は、要注意です。
やわらかい物ばかり食べているお子さんはそしゃく不足により、噛む刺激が十分に歯・顎に伝わりません。噛む刺激が十分に伝わらないと、顎の成長不全や歯並びの乱れをひき起こしやすくなります。
{「おかあさんはやすめ」を時々、食事に採り入れるのはOK}
お子さんの多くは、上記の「おかあさんはやすめ」が大好きです(大人にとっても、「おかあさんはやすめ」は美味しいです)。
やわらかく、美味しい「おかあさんはやすめ」。
「おかあさんはやすめ」ばかりの食生活は、歯・顎にはあまりよくありません。でも、上記をまったく食べさせないのも、お子さんにはちょっと、かわいそうですよね。
お子さんががっかりしないようにする&たまのごほうび的な食生活を楽しむために、「おかあさんはやすめ」は時々、食事に採り入れるとよいでしょう。
◎硬い物ばかり食べさせるのはオススメできません
「じゃあ、子どもには硬い物を食べさせてればイイの?」
しっかり噛む必要がある硬い物は、お子さんの顎の成長をうながす効果を期待できます。だからと言って、硬い物ばかりをお子さまに食べさせるのは、オススメできません。
硬い物ばかりの食事がオススメできないのは、「とにかく硬い物を」と意識してしまうと、かえって、お子さんに与える食材のバラエティが少なくなってしまう可能性があるためです。
矯正中・矯正時以外を問わず、お子さんに硬い物ばかりを食べさせるのは控えましょう。
お子さんに与える食事の内容は、硬い物も含め、お肉・お魚・野菜・ナッツ類・牛乳・卵など、豊富な食材&噛み応え(弾力、パリパリ・サクサク感)がある物を食事に採り入れましょう。豊富な食材&噛み応えがある物を採り入れることで、お子さんの歯・顎、および、全身の成長につながります。
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今回は、「マイオブレース矯正中、気をつけるべき食べ物」について、お話をさせていただきました。
食べ物に関連し、「子どもの時期に身につけたい正しい食べ方・飲み方」についても、ブログにて詳しくご紹介しています。併せてご参照ください。
【おしむら歯科「食育教室」のご案内】
◎専門の管理栄養士による食育教室を開催しています
おしむら歯科では毎月、第3水曜日の10時30分~12時に、お子さんがいらっしゃる保護者様を対象に「食育教室」を開催しています。食育教室は3部構成です。以下の3点を中心に、お子さんの食事やおやつの内容、食べ方、食事のタイミングなどについてお話しします。
・第1部「遊んで食べる環境づくり」
食事が楽しくなる方法 食事の際の姿勢や環境・時間について 正しいお水の飲み方(大人と子どもが実習します) など
・第2部「乳幼児の食事、おやつについて」
乳幼児のからだとお口の成長について 幼児の食事の量や内容について おやつの内容について 食べにくい食品の工夫 飲み物の砂糖の量や気をつけたいことについて など
・第3部「噛んで食べるようになる方法」
噛むための食事の工夫 かじり食べの重要性 就学前につけておきたい食事のマナー スプーンやお箸の使い方 食べることでわかる歯・舌・唇の機能(大人が実習します) など
◎歯科衛生士によるお口のケアのお話もあります
食育教室では各部とセットで歯科衛生士によるお口のケアのお話もあります。歯磨き指導を中心に、歯磨き粉の選び方やフッ素の上手な使い方など、「それぞれのお子さんに適したケア方法」をアドバイスいたします。
◇食育教室はこんな方におすすめです◇
・出産が初めてで、子育てに不安がある
・孫のために栄養や歯のことを勉強したい
・歯並びの良い子に育てたい
・食育に興味はあるが、何から始めれば良いかわからない
食育教室はお子さんと保護者様が一緒にご参加いただきます。保護者様だけのご参加もOKです。お孫さんをお持ちの祖父母様もご遠慮なくご参加ください。参加費は1回2,500円になります。保育士による託児つきですので、小さなお子さんがいらっしゃる方も安心してご参加いただけます。
食育教室について聞きたいことやわからないことがある方は、お問い合わせフォームまたはお電話にてご遠慮なくお問い合わせください。参加方法や費用など、詳しい内容をお伝えさせていただきます。