ブログ BLOG

年齢別 子どもの歯並びを良くするための習慣


「子どもの歯並びの乱れは、永久歯に生え変わってから、矯正すればイイよね?」

「乳歯のうちに、歯並びのためにできる取り組みはあるの?」


お子さんをお持ちの保護者様は、子どもの歯並びが気になる方も多いかと思います。


子ども時代の歯並び、そして、大人になってからの一生の歯並びは、赤ちゃん~小さな子どもの時期(0~8歳ごろまで)の食習慣や生活習慣に大きく左右されます。


整った歯並び・バランス良く成長した顎になるためには、赤ちゃん~小さな子どもの時期からの、日々の取り組みが大切です。


今回は、お子さんの年齢別に、整った歯並び・バランス良く成長した顎になるための習慣をご紹介します。


■赤ちゃん ~生後~1歳ごろまで~


◎お乳の与え方や、離乳食の食べ方を工夫してみましょう

生後~1歳ごろまでの赤ちゃん期には、以下のようなポイントに気をつけるとよいでしょう。


[のどの筋肉で飲む力を身につける&噛む力・姿勢の改善のための習慣]


①母乳やミルク瓶は「深飲み」をさせる

②母乳やミルク瓶での授乳時には、赤ちゃんの身体をお母さんの身体にぴったり添わせる

③離乳食を食べさせるときは「薄いスプーン」を使う

④具材を大きく切る

⑤赤ちゃんの頭と床が直角になるような姿勢で食べさせる

⑥スプーンで食べ物を与えるだけではなく、赤ちゃん自身の手づかみでも食べさせる


①②を採り入れることで、のどの筋肉でごくごくと飲む力が身につきやすくなります。


③④⑤⑥の離乳食の食べ方や手づかみ食べなど、食べ方の工夫も、「噛む力」や「姿勢」の改善に役立ちます。


■幼児期 ~1~4歳ごろまで~


◎よく噛んで食べる習慣を身につけさせましょう

赤ちゃんから幼児になる1~4歳ごろは、子どもは少しずつ言葉を理解し始めます。


お食事やおやつのときは、お子さんに「よく噛んで食べてね」と話しかけてあげてください。日頃のコミュニケーションにより、お子さんによく噛んで食べる習慣を身につけさせるようにしましょう。


[噛む力を向上するための習慣]


①具材を大きく切る(大きい具材はよく噛まないと食べにくいため)

②パンをそのまま与えるのではなく、トーストしてカリッとさせる

③ごぼうやにんじん、鶏肉などが入った具材たっぷりの炊き込みご飯をバラエティに加える


上記を食習慣に採り入れることで、噛む回数が増え、噛む力の向上につながります。


◎お子さんの口呼吸には注意が必要

よく噛んで食べる習慣に加え、以下の2点も、歯並び・顎の成長に大きく関係してきます。


・鼻で呼吸する

・むし歯を作らない


鼻で呼吸せず、お口をポカンと開けて呼吸する口呼吸は、要注意。


口呼吸は口ばかりで呼吸するため、のど周りの筋肉が十分に鍛えられません。子どもの頃に口呼吸の習慣があるとのど周りの筋肉が十分に鍛えられず、顎の骨格形成に支障がでる可能性があります。


{お子さんご自身での口呼吸の改善は難しいです}


お子さんご自身での口呼吸の改善はなかなか、難しいです。


口呼吸は、保護者様が「口で呼吸せずに、鼻でしなさい」と言っても、すぐには直せないケースが少なくありません。


お子さんご自身での改善が難しい場合は、「マイオブレース矯正」がオススメです。


小さな子どもの時期(5~8歳ごろまで)に行うマイオブレース矯正により、口呼吸を含めた悪い癖の改善にアプローチできます。


おしむら歯科では、5~8歳ごろのお子さんを対象に、マイオブレース矯正を行っています。当院のマイオブレース矯正については、記事の最後でご紹介します。


◎むし歯により、歯並びの乱れや顎の成長異常がひき起こされることがあります

口呼吸のほか、むし歯があると、痛い方の歯列で噛むのを避けてしまいがちです。結果、アンバランスな噛み方になり、歯並びの乱れや顎の成長異常がひき起こされることがあります。


{仕上げ磨きで小さなお子さんのむし歯予防を}


1~4歳ごろの小さなお子さんのむし歯を防ぐためには、保護者様による仕上げ磨きがケアの基本になります。


お子さんご自身ではしっかり歯を磨けない、小さな子どもの時期(8歳ごろまで)には、保護者様の適切な仕上げ磨きが欠かせません。


仕上げ磨きについては、ブログにて詳しくご紹介しています。併せてご参照ください。


■児童期 ~5~10歳ごろまで~


◎将来の綺麗な歯並び・バランスの良い顎の成長のための習慣を実践していきましょう

5~10歳ごろは、お子さんに「自分がどのように見えているか」という美意識が芽生え始める時期です。


ケースによっては、5歳よりも早く(または10歳よりも遅く)、美意識が芽生え始めるお子さんも。


近年、日本の子どもは自分が「イケメン」「かわいい」がどうかを意識するなど、見た目にとても気を使うようになりましたね。


歯科医師としてお子さんに接する中で、子どもの自意識の変化は、歯並びや顎の形にも、目が向けられているように感じます(歯並びを綺麗にしたい・バランスの良い顔立ちになりたい、などのお子さんご自身のご希望)。


5~10歳ごろの時期は、永久歯に生え変わった後の将来の綺麗な歯並び・バランスの良い顎の成長のために、以下のような習慣を実践していきましょう。


[将来の綺麗な歯並び・バランスの良い顎の成長のための習慣]


①正しい舌の位置を意識する(常に、舌先が上の前歯の裏側の歯ぐきにふれるようにする)

②お食事だけではなく、おやつも歯ごたえのある物を採り入れる(おにぎり、おせんべい、野菜スティックなど)

③足の裏全体を床につけ、背筋を伸ばして座る


日々の生活で上記を採り入れることで舌位置の正常化にアプローチでき、子どもの顎の正しい成長を促せます。


顎の正しい成長により顎の骨格が適切に広がると、乳歯から永久歯への生え変わりの際、永久歯がまっすぐ生えやすくなり、将来の綺麗な歯並びにつながります。


■5~8歳ごろの取り組みが、一生の歯並びを大きく左右します


◎整った歯並び・バランス良く成長した顎になるためには、5~8歳ごろの取り組みが重要です

個人差はありますが、9歳ごろになると顎の骨格が固まり始めます。


顎の骨格が固まり始めると、顎の成長を促す小児矯正であるマイオブレース矯正を行うのは難しいです。


お子さんが将来、一生を通じて整った歯並び・バランス良く成長した顎になるためには、顎が未成熟でやわらかい5~8歳ごろの日々の取り組みが重要です。


[お子さんの一生の歯並びを大きく左右する、5~8歳ごろの取り組み]


お子さん&保護者様ご自身で行える日々の取り組み


・悪い癖をしない(口呼吸、舌癖、頬杖、爪を噛むなど、歯並びを乱れさせやすい悪い癖)

・よく噛んで食べる

・鼻で呼吸する

・正しい舌位置を意識する

・正しい姿勢で座る


歯科医院で行う、小さな子どもの時期限定の小児矯正(咬合誘導:こうごうゆうどう)


・マイオブレース矯正を受け、悪い癖を改善すると共に、正しいお口の使い方を身につける


◎整った歯並びになるためには、顎の健全な成長が大切

お子さんをお持ちの保護者様の中には、「子どもの歯並びの矯正は、永久歯に生え変わってから」とお考えになる方が時折、いらっしゃいます。


永久歯に生え変わってからでも、歯科矯正で歯並びを改善することは可能です。


しかし、歯並びを決めるのは、歯そのものだけではありません。


歯に加え、歯並びの良し悪しは、顎の骨格のサイズ(小ささ・大きさ)に大きく左右されます。


乳歯から永久歯に生え変わった後、一生を通じて、整った歯並びになるためには、顎の健全な成長(バランス良く、適切に広がった顎の骨格)が大切です。


上記の、


・お子さん・保護者様による日々の取り組み

・歯科医院で受けるマイオブレース矯正


により、顎がバランス良く成長することで、永久歯がまっすぐ生えやすくなり、将来の綺麗な歯並びにつながります。


【お子さんの歯並びの乱れや顎の症状でお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください】


おしむら歯科では、お子さんの歯並びを乱れさせる悪い癖の根本的改善にアプローチする「マイオブレース」による小児矯正を行っています。


マイオブレースはマウスピース(トレーナー)を用い、お子さんの顎の健全な成長をうながす小児矯正です。


顎が未成熟な子どものうちにマイオブレースを行うことでお子さんの悪い癖の改善にアプローチすると共に、顎の健全な成長をうながします。顎が健全に成長すると生え変わりの際にまっすぐ永久歯が生えやすくなり、将来の綺麗な歯並び、および、バランスの取れたお顔立ちにつながります。


・お子さんの歯並びが乱れている

・顎の形が気になる

・舌癖、口呼吸などの悪い癖がある


上記のような、お子さんのお口周りのことでお困りの方は、当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。


カウンセリングでは歯科医師が歯並びや顎の状態、悪い癖の有無をチェックし、それぞれのお子さんに合った適切な治療方法をご提案いたします。

おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
歯科医師
押村 侑希

⇒院長の経歴はこちら