おしむら歯科ブログ BLOG OSHIMURA

歯が痛んだり、歯を失って変な噛み方・栄養バランスが偏った食生活になっていませんか? 全体の歯で噛まないことの悪影響


「むし歯で歯が痛くて… ずっと、片方の歯ばかりで噛んでる…」

「歯を失くしてから、お肉や野菜など、歯ごたえのある物が食べられない… やわらかい麺類やシチュー系が多くなってる…」


突然ですが、皆様には、上記のような心当たりはありませんでしょうか?


むし歯で歯が痛んだり、歯を失った方は、片方の歯のみで噛むなどの変な噛み方・栄養バランスが偏った食生活になりがちです。


変な噛み方を続けていると、噛み合わせや歯並びの乱れが生じやすくなります。変な噛み方が、全身の筋肉・骨格のバランスに悪影響をおよぼすことも。


■変な噛み方・栄養バランスが偏った食生活を続けることによる、お口周りや全身への悪影響について


歯が痛む方や、歯を失ったまま放置している方は、


  • 左右どちらか片方の歯ばかりで噛む

  • あまり噛まずに済む、やわらかい物が中心の食生活になる


など、変な噛み方・栄養バランスが偏った食生活になりがちです。


変な噛み方・栄養バランスが偏った食生活を続けていると、以下のような、お口周りや全身への悪影響が生じやすくなります。


①歯並び・噛み合わせが乱れやすくなる

左右どちらか、または、残っている歯ばかりで噛むなど、変な噛み方を続けていると、アンバランスな負荷により、歯並び・噛み合わせが乱れやすくなります。


歯並び・噛み合わせの乱れに加え、偏った噛み方・あまり噛まない食生活が続くと、噛む刺激が不足してしまい、顎の骨が溶ける(骨が吸収する)ことも少なくありません。


顎の骨が溶けると、歯並び・噛み合わせが大きく乱れるおそれがあります。顎の骨が溶けて顎の骨格がゆがみ、お顔立ちが変わってしまうケースも。


②歯並び・噛み合わせの乱れにより、全身の筋肉・骨格のバランスが乱れやすくなる

歯並び・噛み合わせはお口周り・顎周りだけではなく、顎→首→肩→腕・背中→骨盤→足、というように、全身の筋肉・骨格と深く関係しています。


変な噛み方を続けて歯並び・噛み合わせが乱れると、連動して、全身の筋肉・骨格のバランスも乱れやすいです。全身の筋肉・骨格のバランスの乱れが原因で、首や肩がこったり、腰痛がひき起こされるケースも。


③糖質中心の偏った食生活により、肥満や、糖尿病などの全身の病気が起きやすくなる

歯周病やむし歯などで多くの歯を失い、歯を補わずに放置している方は、あまり噛まずに済む、糖質(炭水化物)中心の偏った食生活になりがちです。


[歯が少ない、全体的に歯の状態が良くない方に見られる、糖質中心の食生活]


  • おかゆ、おじや、やわらかい麺類、プリン・ゼリー、ジュース、お酒など、あまり噛まずに済むやわらかい飲食物


上記のような、糖質中心の食生活はカロリー過多になりやすく、肥満や、糖尿病などの全身の病気が起きやすくなります。


④あまり噛まないことが原因で、胃腸に負担がかかりやすくなる

あまり噛まないと、食べ物をしっかり咀嚼できず、胃腸に負担がかかりやすくなります。


⑤認知症の発症リスクが高まるおそれがある

残っている歯が少なく、全体の歯でしっかり噛んでいない方は、噛む刺激が不足して脳への血流が低下しやすいです。


健康な歯が多く残っている方と比べて、歯が少ない方は、脳への血流低下により、認知症の発症リスクが約2倍、高まるおそれがあることが研究によって報告されています(※)。


(※)神奈川歯科大学大学院 山本龍生教授「歯科から考える
認知症予防への貢献
」(2017年)より引用。


【毎日のセルフケア&歯科医院の定期検診で歯の健康を守りましょう】


歯の健康を保つには、まずは、ご自身で行う、毎日の歯磨き+歯間清掃が基本です。

毎日のセルフケアと併せて、歯科医院での定期検診も欠かせません。


定期的に歯科医院で検診(お口のメンテナンス)を受けることで、むし歯・歯周病などの病気の進行を抑えやすくなり、歯の維持につながります。


大切な歯を守るために、毎日のセルフケアをしっかり行い、歯科医院で定期検診を受けましょう。


{歯を失った場合は、インプラントがおすすめです}


歯周病やむし歯などで歯を失った場合、歯を補う治療はインプラントがおすすめです。


インプラントは、人工歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め入れるため、安定性が高いです。インプラントには、残っている歯を傷つけないメリットもありますので、歯を失ってしまった方は、ぜひご検討ください。


おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
歯科医師
押村 侑希

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