「毎日ちゃんと歯磨きしているのに口臭がする…」
「歯並びの悪さと口臭って関係あるのかな?」
こんにちは。おしむら歯科 院長の押村侑希です。
気をつけているのになぜかお口が臭い、そんな症状でお困りの方は少なくありません。口臭はさまざまな原因によって起こります。食べ物(ニンニクなど)以外にも、内臓の不調、そして「歯並びの乱れ」によって口臭が発生することも。
今回は「歯並びと口臭の関係」についてお話しします。
■歯並びの乱れは口臭をひきおこす原因になります
歯並びの乱れは、口臭の原因になります。
「え?なんで歯並びの乱れが口臭につながるの?」と不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
歯並びの乱れが口臭をひきおこすのは、以下のような理由によるものです。
[歯並びの乱れが口臭をひきおこす理由]
①すみずみまで歯磨きできず、磨き残しがでる
②磨き残しによってむし歯や歯周病になりやすい
③歯並びの乱れやあごの骨格異常により、口呼吸をしている
④歯並びの乱れによって十分に食べ物をそしゃくできず、胃腸に負担がかかっている
①すみずみまで歯磨きできず、磨き残しがでる
歯並びが乱れていると歯ブラシが歯のすみずみまで届きにくいです。しっかりと歯磨きを行き渡らせなくなり、歯垢や食べカスなどの磨き残しがでて口臭(納豆・チーズのような発酵臭やお肉が腐ったような腐敗臭)が発生します。歯垢が石灰化して硬くなった歯石も表面に歯垢が溜まりやすく、口臭の原因になります。
②磨き残しによってむし歯や歯周病になりやすい
歯並びが乱れていてしっかり歯磨きができないと、歯に付着した歯垢(プラーク)を十分に取り除けません。磨き残した歯垢の中にひそむむし歯菌や歯周病菌などの細菌が増殖してしまい、むし歯や歯周病になりやすいです。
むし歯になると歯のエナメル質や象牙質、歯の神経が腐敗して口臭(生ごみのような臭い)が発生することがあります。
重度の歯周病になると歯ぐきから膿がでて強烈な口臭(卵や玉ねぎが腐ったような臭い)が発生します。
③歯並びの乱れやあごの骨格異常により、口呼吸をしている
・歯並びの乱れ(出っ歯、受け口、開咬など)
・あごの骨格異常(アデノイド顔貌(あご無し顔)、上下顎前突(口ゴボ、ゴリラ顔)など)
上記のような歯並びの乱れやあごの骨格異常がある方はきちんとお口を閉じられないケースが多く、口呼吸になりがちです。
口呼吸は常にお口を開けているためお口の中が乾燥します。お口の中が乾燥すると唾液の分泌が減って自浄作用が薄れてしまい、口内の細菌が繁殖して口臭(お魚の臓物のような臭い)が発生することがあります。
④歯並びの乱れによって十分に食べ物をそしゃくできず、胃腸に負担がかかっている
歯並びが乱れていると十分に食べ物をそしゃく(噛み砕くこと)できなくなり、胃腸などの消化器系器官に負担がかかりやすいです。
消化器系器官に負担がかかることで消化不良が起きたり、胃食道逆流、胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの病気がひきおこされてしまい、内臓の不調によって口臭が発生することがあります。
口臭をひきおこす原因にはほかにも、ニンニクなどの食べ物による口臭や胃腸などの内臓の病気(歯並びの乱れに関係しない内臓疾患を含む)による口臭があります。食べ物による口臭は一時的なため、時間が経てばおさまります。胃腸などの内臓の病気による口臭は原因となっている病気を治すことで臭いの改善につながります。
■矯正治療で口臭の改善にアプローチ
◎歯並びの乱れを治してしっかり歯磨きできる歯へ
口臭を改善するためには、まずはご自身の口臭がどのような原因で発生しているかを突きとめることが重要です。
原因が歯並びの乱れの場合は歯科矯正を行うことで歯並びが整い、すみずみまで歯を磨きやすくなります。すみすみまで歯磨きが行き渡ることで磨き残しが減り、口臭の改善およびむし歯・歯周病の予防につながります。
【歯並びや口臭でお悩みの方はお気軽にご相談ください】
歯並びの乱れは口臭をひきおこす原因の一つです。毎日きちんと歯磨きをしているのに口臭がする方は、歯並びの乱れによりすみずみまで歯を磨けていない可能性があります。
おしむら歯科ではむし歯治療のほか、歯科矯正にも対応した総合歯科診療を行っています。
歯並びや口臭でお悩みの方は当院までお気軽にご相談ください。歯科医師が症状を確認し、それぞれの患者様に適した治療をご提案させていただきます。