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親知らずはいつ抜けばイイの?ベストなタイミングは?



こんにちは。おしむら歯科 院長の押村侑希です。


以前、ブログで「親知らずは早く抜いた方がいい?」のお話をさせていただきました。


記事をお読みいただいた患者様からたくさんのご反響を頂戴したのですが、以下のようなご質問も。


「親知らずはいつ抜けばイイの?」

「親知らずの抜歯のベストタイミングは?」


そこで、今回は「親知らずを抜くタイミング」についてご紹介します。親知らずをいつ抜けば良いか迷っている方は、ぜひ、記事をご参考になさってください。


■親知らずを抜く時期はいつ?


◎抜歯に適した、特定の時期はありません

親知らずの抜歯は、何歳から何歳までに抜いておくべき、などの特定の時期はありません。


親知らずは、生える年齢に個人差があります。18歳で親知らずが生える方がいれば、30歳以上になってから親知らずが生えてくる方も。


生える年齢に差があるため、「何歳から何歳までのあいだに親知らずを抜いた方が良い」などの特定の抜歯期間は存在しません。


そもそも、以下のような親知らずは抜かなくても大きな問題が出ないケースもあります。


[抜かなくても大きな問題が出にくい親知らず]


・まっすぐ生えており、しっかり磨けている親知らず


■親知らずを抜いた方が良いタイミングについて


◎お口のトラブルが起きている・起きそうな場合は、できるだけ早めに親知らずを抜くことをオススメします

親知らずを抜くのに、特定の時期はありません。特定の時期はないのですが、以下に当てはまる場合は、できるだけ早めに親知らずを抜くことをオススメします。


①親知らずの歯が一部だけ、歯ぐきの上に生えている

②斜めに親知らずが生えている

③親知らずが前の奥歯を押している・前の奥歯に当たっている

④親知らずのむし歯をくり返している


上記に当てはまる場合、親知らずを抜かずに放置していると、以下のようなお口のトラブルが起きることがあります。


・むし歯・歯周病

・歯並びの乱れ


■妊娠のご予定がある方は、妊娠前に親知らずを抜いておくことをオススメします


◎原則として、妊娠中は親知らずの抜歯ができないことが多いです

親知らずを抜くのに、特定の時期は存在しません。ただし、妊婦さんは例外です。


前述の「お口のトラブルを起こす可能性がある親知らず」に当てはまり、かつ、妊娠のご予定がある方は、妊娠前に親知らずを抜いておくことをオススメします。


妊娠前に親知らずを抜いた方が良いのは、妊娠中は親知らずの抜歯ができないことが多いためです。


妊娠中は、お母さんのお腹の中で赤ちゃんの身体が作られていきます。妊娠中はお母さん・お腹の中の赤ちゃんにとって大切な期間であり、敏感な時期です。妊娠中は、お母さん・お腹の中の赤ちゃんへの影響を最大限に考慮して、慎重に歯科治療を行う必要があります。


上記の理由により、以下のような、身体に刺激・負担がかかる可能性がある親知らずの抜歯は、妊娠中には行えないことが多いです。


[親知らずの抜歯における刺激・負担]


・麻酔

・歯ぐきの切開(難抜歯の場合)

・歯根の分割(難抜歯の場合)

・抜歯後の抗生剤の服用

・抜歯後の痛み止めの服用


親知らずを抜かずにいると、妊娠中に親知らずのむし歯が悪化し、夜も眠れないほど痛むケースも。しかし、親知らずのむし歯で強烈に痛んでも、妊娠中はお母さん・お腹の中の赤ちゃんへの影響を考慮し、抜歯ができない場合が多いのです。


このため、くり返しになりますが、前述の「お口のトラブルを起こす可能性がある親知らず」に当てはまり、かつ、妊娠のご予定がある方は、妊娠前に親知らずを抜いておくことをオススメします。


{親知らずのトラブルが大きな負担になっている場合は、妊娠中期に親知らずを抜歯するケースもあります}


原則として、妊娠中には親知らずの抜歯は行えません。


通常、妊娠中の抜歯は行えませんが、例外も。


・親知らずのむし歯が悪化して強く痛み、大きなストレスが続いている

・親知らずのむし歯の痛みのせいで、生活や睡眠に支障がでている


上記のように、親知らずのトラブルが大きな負担になっている場合は、比較的安定した時期の妊娠中期(妊娠5~7ヶ月目)であれば、親知らずを抜歯できるケースがあります。


妊娠中期に抜歯をする理由は、親知らずのトラブルによるストレスがあまりに大きいと、お腹の中にいる赤ちゃんに悪影響がおよぶ可能性があるためです。ストレスにより、妊娠中のお母さんの精神面・肉体面にも悪影響がでるおそれもあります。


なお、妊娠中期に行うことがある親知らずの抜歯は、歯ぐきの切開が不要なものに限られます。歯ぐきの切開が必要な親知らずの抜歯(難抜歯)は手術時・手術後の負担が大きいため、原則として妊娠中には行えません。


【親知らずでお悩みの方は当院までご相談ください】


おしむら歯科では、親知らずでお困りの方を対象に、親知らず外来を設けています。


診察では、口腔外科医が患者様の親知らずをチェックし、CTによる精密検査と抜歯のシミュレーションを実施します。CT検査&シミュレーションにより、安全性を高めると共に、お1人お1人のお口の状態に合わせた抜歯を行っています。


・親知らずがむし歯・歯周病になって困っている

・親知らずが生えてきたけど、どうすれば良いかわからない


など、親知らずのお悩みがある方は、当院までお気軽にご相談ください。ご希望の方には、リラックスした状態で親知らずを抜歯可能な静脈内鎮静法もご選択いただけます(※)。


(※)静脈内鎮静法は別途、費用がかかります。


おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
歯科医師
押村 侑希

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