おしむら歯科では、親知らずの抜歯を行っています。
親知らずを抜くと、抜歯窩(ばっしか)という穴ができます。穴は縫って閉じますが、抜歯後1~2週間ほどは、患部が敏感な状態です。
敏感な時期に患部を刺激すると親知らずが抜けた穴がふさがらず、感染症などにかかりやすくなります。親知らずが抜けた穴がふさがらずドライソケットになった場合は、顎の骨が骨髄炎をひき起こすケースも。
今回は、「親知らずの抜歯の流れ」&「親知らずの抜歯後の注意点」について、お話しします。
目次
■親知らずの抜歯の流れ
当院では、以下のような流れで親知らずの抜歯を進めていきます。
①初診・検査
親知らずのお悩みがある方は、お気軽に初診をご予約ください。
初診では、歯科医師が親知らずを含む口腔内の状態を確認・検査します。
{レントゲン、歯科用CTを用いて親知らずの抜歯シミュレーションを行います}
抜歯前には、レントゲン、歯科用CTを用いて患部を撮影し、親知らずの抜歯シミュレーションを行います。
歯科用CTでの患部の撮影により、親知らずの生え方や顎の骨の中を通る血管・神経の位置を詳細に把握可能です。事前に患部を詳細に確認し、歯科医師が親知らずの抜歯シミュレーションを行うことで、抜歯の際に血管・神経を傷つけてしまうリスクを低減しています。
②抜歯当日
抜歯当日はお口の状態を確認後、麻酔注射で患部の痛覚を麻痺させた上で、親知らずの抜歯を行います(※)。
(※)親知らずの抜歯に恐怖心を感じる方には、
ご希望制にて「静脈内鎮静法」を行っています。
抜歯後、ご帰宅の際は、感染症の発症を防ぐための抗生剤(抗生物質)、および、痛み止めを処方いたします。
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上記が、親知らずの抜歯当日の流れです。
次の項では、親知らずの抜歯後の注意点をご説明します。
■親知らずの抜歯後の注意点
①抜歯した当日~1週間はやさしくお口の中をゆすぎましょう
親知らずを抜歯した当日~1週間のあいだは、やさしくお口の中をゆすぎましょう。
ぶくぶくうがい・がらがらうがいをしたり、強い力の水流が患部に当たると、親知らずが抜けた部分のかさぶたがはがれてしまうことがあります。
ゆすぎ方としては、患部にふれないようにそっと水を含み、患部にふれないようにやさしくお口の中をゆすいで、そっと水を吐き出しましょう。
②抜歯した当日~1週間は患部に歯ブラシがふれないように歯を磨きましょう
親知らずを抜歯した当日~1週間のあいだは、患部に歯ブラシがふれないように歯を磨きましょう。
患部に歯ブラシが当たると、親知らずが抜けた部分のかさぶたがはがれてしまうことがあります。
ブラッシングでは通常の歯ブラシに加え、毛先が小さな束になっているワンタフトブラシを使うと、患部にふれずに周辺の歯を磨きやすいです。
③抜歯した当日~3、4日はあまり噛まずに済むやわらかい物・大きなかたまりが入っていない物を中心に食べましょう
親知らずを抜歯した当日~3、4日のあいだは、あまり噛まずに済むやわらかい物・大きなかたまりが入っていない物を中心に食べましょう。
硬い物や弾力のある物(お肉など)・大きなかたまりが入った物を食べると患部に食片が当たり、親知らずが抜けた部分のかさぶたがはがれてしまうことがあります。
特に、抜歯をした当日の食事は注意が必要です。抜歯をした当日の食事はおかゆ、ゼリーなど、ほぼ噛まずに済む物を摂り、できるだけ患部に刺激を与えないようにしましょう。
親知らず抜歯後の食事については、次回のブログで詳しくご説明します。
④抜歯した当日~1週間は激しい運動は控えましょう
親知らずを抜歯した当日~1週間のあいだは、激しい運動は控えましょう。
親知らずを抜いたばかりの敏感な時期に激しい運動をすると血行が良くなり、患部の痛みや腫れが増すおそれがあります。
⑤抜歯した当日~1週間は浴槽に浸かっての入浴は控えましょう
親知らずを抜歯した当日~1週間のあいだは、浴槽(バスタブ)に浸かっての入浴は控えましょう。
親知らずが抜けた穴が敏感な時期に入浴すると血行が良くなり、患部の痛みや腫れが増すおそれがあります。
なお、抜歯した当日からシャワーはOKです。シャワーを浴びるときは、お口の中にお湯・水を含まないように気をつけてください。
⑥抜歯した当日~1週間は飲酒を控えましょう
親知らずを抜歯した当日~1週間のあいだは、飲酒を控えましょう。
飲酒するとアルコールの作用によって血行が良くなり、患部の痛みや腫れが増すおそれがあります。
【親知らずでお悩みの方はお気軽にご相談ください】
おしむら歯科では「親知らず外来」を設置しております。
通常の親知らずの抜歯をはじめとして、歯茎の切開が必要な難抜歯にも対応可能です。
親知らずでお悩みの方は当院までお気軽にご相談ください。