こんにちは。おしむら歯科 院長の押村侑希です。
今回は、「子どもの歯並びと姿勢の関係」について、お話しします。
以前、ブログでも、歯並びと姿勢の関係性のご説明をさせていただきました。
歯並びと姿勢は、とっても深く関わっています。姿勢が悪いと、歯並びが乱れたり顎の成長不全がひき起こされる可能性も。
目次
■歯並びと姿勢はなぜ、深く関係しているの?
◎歯並びと姿勢は、お互いに影響しあう関係性があります
歯並びと関係が深い、姿勢。
歯並びと姿勢はなぜ、深く関係しているのでしょうか?
その理由は、「噛むこと」と「全身の筋肉・骨格」が連動しているためです。
歯並びや噛み合わせが乱れていると、顎周りの筋肉・骨格のバランスが乱れやすくなります。
顎周りの筋肉・骨格のバランスが乱れると、顎から首、首から肩、肩から背中、背中から骨盤、骨盤から足、というように、全身の筋肉・骨格のバランスが乱れやすくなってしまうのです。
逆も同じで、姿勢が悪いと、顎周りの筋肉・骨格のバランスが乱れやすくなります。顎周りの筋肉・骨格のバランスが乱れると、顎とつながっている歯並び・噛み合わせの乱れや顎の成長不全・成長異常がひき起こされやすいです。
■こんな姿勢、お子さんがしていませんか?
◎お子さんの姿勢をチェックしてみてください
以下は、歯並び・噛み合わせの乱れや顎の成長不全・成長異常をひき起こしやすくなる、悪い姿勢です。中には、親御さんに気をつけていただきたいものもあります。
①~⑤と少し長めになりますが、お子さん(または親御さんご自身)が以下のような姿勢をしていないか、一つずつ、チェックしてみてください。
[歯並び・噛み合わせの乱れや顎の成長不全・成長異常をひき起こしやすくなる、悪い姿勢]
①猫背
猫背でいると、自然と下顎が前に突き出しやすいです。下顎が前に突き出した状態が続くと、歯並び・噛み合わせの乱れや顎の成長不全・成長異常をひき起こしやすくなります。
また、下顎が前に突き出すと、お口がポカンと開きやすく、口呼吸になりやすいです。
子どもの口呼吸は歯並び・噛み合わせの乱れや顎の成長不全・成長異常をひき起こす可能性がある、大きな原因の一つです。
②添い寝して授乳・横向き寝・うつぶせ寝
赤ちゃんのときに添い寝して授乳したり、子どもの横向き寝・うつぶせ寝が習慣化すると、左右どちらか片方の顎の筋肉・骨格に偏った力がかかりやすいです。
顎の筋肉・骨格に偏った力がかかり続けると、歯並び・噛み合わせの乱れや顎の成長不全・成長異常をひき起こしやすくなります。
③足がつかない椅子に座っている
足がつかない椅子は踏ん張りが効かず、猫背になりやすいです。猫背でいると、下顎が前に突き出しやすく、歯並び・噛み合わせの乱れや顎の成長不全・成長異常をひき起こしやすくなります。
④足を組んで座る
座るとき、足を組んでいると、猫背になったり、左右どちらか片方に身体が傾きやすいです。猫背によって下顎が突き出したり、左右に身体が傾くことで全身の筋肉・骨格がゆがみやすくなります。
下顎が突き出す+全身の筋肉・骨格がゆがむと、歯並び・噛み合わせの乱れや顎の成長不全・成長異常をひき起こしやすくなります。
⑤頬杖
頬杖は、左右どちらか片方の顎の筋肉・骨格に偏った力がかかりやすいです。頬杖は、下顎を下から突き上げる力もかかります。
頬杖により、顎の筋肉・骨格に対する偏った力+下顎を下から突き上げる力がかかり続けると、歯並び・噛み合わせの乱れや顎の成長不全・成長異常をひき起こしやすくなります。
【8歳ごろまでの「マイオブレース矯正」でお子さんの姿勢の改善にアプローチ】
おしむら歯科では、子どもの歯並びを乱れさせる原因の根本的改善を目指す「マイオブレース矯正」を行っています。
マイオブレース矯正とは、小さな子どもの時期である5~8歳ごろ限定の小児矯正(咬合誘導)です。
マイオブレース矯正では、アクティビティと呼ばれるお口・全身の筋肉トレーニングを通じてお口周りの筋肉を鍛えると共に、子どもの姿勢の改善にもアプローチします。
- 姿勢が悪い
- 舌癖(ぜつへき)がある(上下の前歯のあいだに舌を出す、前歯で舌を噛むなど)
- 変な飲み方・食べ方をしている(頬の筋肉で押し込むように飲む、前歯だけで噛むなど)
お子さんに上記のような姿勢の悪さ・悪い癖が見られる場合は、当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。
カウンセリングでは歯科医師が歯並びや顎の状態、悪い癖の有無をチェックし、それぞれのお子さんに合った適切な治療方法をご提案いたします。