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ご挨拶


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ご挨拶

「話しかけやすい・
気軽に相談しやすい」
をモットーに
専門的な歯科医療を
提供することを
心がけています

押村侑希 YUKI OSHIMURA

こんにちは、おしむら歯科こども矯正歯科クリニック2代目院長押村侑希です。
多くの患者様が歯科医院に抱かれている『歯医者は痛くて怖いから行きたくないなあ』を『歯の調子が気になるからとりあえずおしむら歯科に相談に行ってみよう』に。
当院は昭和56年に私の父である押村進前院長が開院した医院です。
当院は、前院長の『何でも気軽に相談していただける歯科医院でありたい』という信条を受け継ぎ、乳幼児からご高齢の患者様に至るまで地域の全ての患者様のお役に立てる歯科医療を提供させて頂きたいという思いで、お子様をお持ちの保護者様が安心して治療に専念できるような無料託児サービスや、通院困難な患者様への訪問診療、お口のトレーニングを主体とした小児矯正歯科、予防処置など様々な診療項目と患者様へのサービスを提供させていただいております。
当院に通院して頂いている患者様は時にお口以外のお身体の部位の不調など歯科以外のお悩みも時には相談される患者様も多くいらっしゃいます。そんな『話しかけやすい 気軽に相談しやすい』をモットーにかつ専門的で先端の歯科医療を提供することを心がけています。
総合的に診療できる体制を整えて歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士、保育士、管理栄養士によって構成されていますチーム医療体制が当院にはあります。
まずはお気軽に当院にお越しください。皆様のご来院をスタッフ一同お待ちしてます。

略歴

2001年
南山高校女子部卒業
2007年
愛知学院大学歯学部歯学科卒業
2017年
日本成人矯正歯科学会認定専門医コース修了(2年)
2018年
Dr John flutter(ブリスベン開業)診査診断コース修了
2019年
おしむら歯科・こども矯正歯科クリニック院長就任
2020年
愛知県歯科医師会食育推進委員
ユマニテク歯科衛生士専門学校非常勤講師

資格・所属学会

  • 日本顎咬合学会認定医
  • 日本成人矯正学会会員
  • 摂食・嚥下学会会員
INTERVIEW WHITE CROSS
インタビューを受けました

MY WORK STYLE 小児矯正を突き詰めて

おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
押村侑希先生

今回は、愛知県名古屋市のおしむら歯科こども矯正歯科クリニック 院長の押村侑希先生にお話を伺いました。
押村先生は2007年に愛知学院大学歯学部を卒業後、実家であるおしむら歯科に努める傍ら、中部労災病院にて研修。口腔外科診療に従事しました。
その後、歯科医院の事業継承に携わり、ユニット数4台の医院を一般歯科診療用ユニット8台に加え、小児矯正歯科棟まで拡張(来年にはユニット10台に)。スタッフ数も5名から30名弱に拡大することに成功。
現在は、おしむら歯科こども矯正歯科クリニックとして再建し、毎月1,500人以上の患者さんが通う医院に。特に押村先生の専門である小児矯正は、毎月400人余りの患者さんが通院。現在も常に予約待ちの新規患者さんがいるという、地域でも評判の歯科医院に成長を遂げました。

Career Note

2007年
愛知学院大学歯学部 卒業
中部労災歯科口腔外科および市内の一般歯科診療所にて臨床研修
2008年
おしむら歯科 勤務
2010年
小児矯正治療をはじめる
2014年
ブリスベン開業 ジョンフラッター先生に矯正治療を学ぶ
成人矯正歯科学会認定医コース終了
2020年
おしむら歯科こども矯正歯科クリニック 院長就任

歯科医師を目指したきっかけ

ありがちですが、父親が歯科医師だったからです。
資格がなく、父の医院の手伝いをしていた母親には、小さい頃から「自分一人でも身を立てられるような資格を取りなさい」と教えられていたので、母親のアドバイスで中高一貫の女子校に中学から進学しました。その学校は女子校でありながら東大や京大の医学部進学を目指すのが当たり前のような環境でした。校風はとても自由でしたが、最終的に自主自立独立した女性を養成する目的の高校で、卒業生も女性でありながら医師や弁護士、企業の社長など名だたるOGばかり。
当然、高校生の頃は理系頭でしたので、私も疑問を抱くことなく医学部を目指していました。そんな中、高校3年の夏休みに父親から実家の歯科医院をできれば継いでほしいと言われて、はじめて歯科医師になるということを考えはじめました。

また、当時は進学校で私よりもはるかに賢い子たちに囲まれていたので、劣等感を感じることも多く、当然医師の世界では私のような人間はその中に埋もれてしまうのではと考えることもしばしばあり、「自立した女性になるのに、医師でなくても良いのでは」と考えるように。そこで私は歯学部を目指すことを決めました。
そんな状況で、歯科医師に対しての思い入れはさほどなく、とりあえずペーパー試験に受かり、国家資格をいただければいいと思っていたんですよね。しかし、実際に講義がはじまると、手先が不器用だったこともあり、実技部分で不安があって、この先職業人としてやっていけるのかなと学生時代は不安に思いました。
大学生生活は、今考えると資格を取らせてくれる学校なので当たり前なんでしょうが、わりと厳し目の校風で。
自由な校風だった中学高校生活とのギャップが苦しかったです(笑)

地元だったので、中学からの同級生たちが近くにいて、すぐに会える環境だったこともあり、春休みなどの長期休暇には、その友人たちと1か月くらいの長期の海外旅行に何回も行きました。部活もゴルフ部に入っていましたが、休みはなにせほとんど海外に旅行していましたので、合宿などもさほど参加してないダメな部員でした(笑)

小児矯正の専門になるまで

研修医時代、口腔外科でオペをする様子

歯科医師になり、まずは口腔外科を教えていただくきっかけが最初にあったので、インプラントの勉強や全身疾患に力を入れて学んでいました。
卒業してからも、上司の先生に教えてもらったりセミナーを受けたりしていましたが、一般的な歯科の知識や全身疾患についての内容がほとんど。矯正の勉強はまったくしていませんでしたね。
しかし、実際に実家の診療所に戻ってくると、患者さんは父と同年代のご高齢の方の割合が多く、新患がすごく少なくて。歯科衛生士も一人しかいない状況でした。
その時に、「そもそも歯科医院を継承するために歯科医師になったのに、このままだと患者さんがいつか途絶えてしまうのでは」と思ったんです。
医院を継承し繁栄させるためには何からアプローチしたらいいんだろうと考え、様々な本を読むようになりました。

また、大学を出てからは学術の勉強ばかりしていましたが、経営の勉強もスタートしました。多くの歯科医師は開業するにもかかわらず、歯科大学では経営は教えてくれませんから(笑)。その後、女性目線で必要な設備を考え、保育士さんを採用して、託児システムを導入することを決めました。そうすることで子供さんの患者がすごく増えてきて。小児のニーズが増えて、そこから小児の咬合誘導の症例など、小児矯正治療に携わる機会が増えていきました。実家の診療所は在宅診療もやっていたので、まさにゆりかごから墓場まで、幅広い年齢層の患者さんを診療する機会がありました。

その中で、特に自分の中で興味を持って学びに入ることができたのが、偶然知った「Myobrace(マイオブレイス)」という小児矯正治療だったんです。Myobraceはオーストラリア発祥の治療法。口呼吸や間違った飲み込み方、間違った舌位などといった、子どもの歯や顎、顔面の正常な発育を妨げている根本的な原因を改善することで、顎を正しく発育させる治療です。
私自身が2度のブラケットによる矯正治療を痛みに耐えて受けた経験があり、永久歯を4本抜歯したのにもかかわらず理由のわからない後戻りに悩んでいたので、この矯正のコンセプトのひとつである『二度と後戻りしない』というフレーズがとても胸に刺さりました。
そんな方法があったのかと衝撃を受けました。

もっともMyobraceの歴史は学ぶほど深く、ヨーロッパの機能矯正から治療の流れがあります。実際に治療していく中で、歯槽骨の中で綺麗に歯胚の位置が動くことに驚きました。その治療を行っている先生に、オーストラリアのブリスベンで開業されているジョンフラッター先生とクリスファレル先生という小児矯正治療の専門医がいらっしゃることを知りました。
当時、日本語で学ぶ方法がほとんどなく、どうしても先生方の治療を深く知りたくて、ある日直接メールしたんです。そうしたらすごく良くしてくださって、それをきっかけに頻繁に海外に行くようになりました。30代前半くらいの時ですね。

ジョンフラッター先生(左)と

そこから日本矯正歯科学会の指導医をされている、マッスルウインで世界的に有名な近藤悦子先生の存在も知りました。近藤先生のお考えも、歯列不正を原因から治すというコンセプト。
私は思いつくと行動が早いので、近藤先生に講演会の後にお声がけさせていただき、気づいたらマッスルウイン勉強会に飛び込んでいました(笑)。
今ではご自宅まで行って教えていただいたり、先生の韓国語の翻訳本の出版記念講演会にソウルまで同行させていただいたりして、どんどん矯正の道にのめり込んでいきました。

近藤悦子先生(左)と

矯正治療を通して、他にもいい師匠たちに出会わせていただき、患者さんも口コミを中心にどんどん増えて、結果的に医院の収益が上がってきたんです。
その結果として一般診療にも良い影響が。歯科衛生士の増員や、管理栄養士の採用、歯周治療の強化など、マイクロエンド、CT、光学スキャナーの導入など、それまでなかなか力を入れられていなかった部分にも力を注げるようになり、歯科医院として当たり前にやらなきゃいけないこともしっかりとやれる医院の体制ができていきました。
また、この学びは、自分自身や医院の成長だけでなく、その治療を受ける患者さんや、医院で働くスタッフたちにもいい影響を与えられたと思っています。たとえば、彼女たちも矯正治療に携わることで、その道の専門家になってきたんですよね。
最近は各地からスタッフさんとご一緒に見学にいらっしゃるドクターも多いので、交流の機会も多く、患者さんだけでなくスタッフたちの活性化にもなっています。

経営改革成功の道のり

20代後半の時には、異業種の経営者が集まる勉強会にも参加していました。父が若い頃から入会していて、地元を知るためにすすめてくれたのがきっかけです。
そこでは経営に関する様々な講座を受けたり、いただいたテーマについて大勢の前で講演する体験をさせていただいたりしました。貴重な経験でした。
その勉強会での学びの中でいちばん得たものは、社員を家族のように大切にし、社員の成長とともに経営者も成長して会社を強くするという考え方でした。そういった医療以外の業種の方々と交流して学んだことを生かして、当院の核となる「得意分野」を作りたいと思うようになりました。
あとは本を読んだりいろんな医院に見学に伺わせていただいたり、岩渕龍正さんの実践塾にも行きましたよ。基本的にはまずやってみるという精神の持ち主で、何としてでも繁栄させたいという思いがあったので、ありとあらゆる手は尽くしました。

深く考えていないと言われればそうなんですが…(笑)。やってみてうまくいかないことは、その都度協議しながら軌道修正していけばいいという考えなんです。でも結局は自分自身が得た知識を元に、思いついたアイデアがベースになっているかなと思います。
今の病院の仕組みは、Myobraceの開発者の一人であるオーストラリアのクリスファレル先生が作った仕組みを、私なりにアレンジしています。海外で作られたシステムなので、当院に通う子供さんたちが矯正治療に対してやる気を出してくれるにはどうしたらいいかを追求して、今の形に変化させてきました。

医院の経営改革に乗り出すことを決意した時から、ここまで成長させるまでに7~8年くらいかかってます。私の場合、医院継承ですので、古きを大切にしながらやってきました。急激に変化させることは簡単ですが、それではスタッフも患者さんも驚いてしまいます。
最近では、「スタッフさんがとてもいきいきと働いていらっしゃいますね。どうしたら先生のクリニックみたいになれますか?」と聞かれる機会がすごく増えました。とても嬉しいお言葉です。
私自身まだまだですし、同じやり方を実践したとしてもうまくいくかはわかりませんから、アドバイスって難しいんですが…(笑)。
私にとってスタッフさんたちは家族同然の存在。そのため、クリニックではスタッフみんながいきいきと働くためのサポートに徹することにいちばん力を入れています。

それから、今歯科医の世界では、小児矯正のムーブメントが起きているように感じます。
しかし、実は小児矯正はものすごく奥が深く、学べば学ぶほどやらないといけない勉強が増えていきます。もしこれからトライしていこうとお考えの先生方には、学びに対しての情熱を持ってトライしてほしいですね。ただ片手間で収益のためだけに小児矯正をやろうという気持ちでは、続けていくことはとても難しいと思いますし、私と同じやり方を実践したとしても、そこに対する「思い」がないと、絶対成功できないと思います。

睡眠医学や耳鼻咽喉科、遺伝子、発達発育…私自身もまだまだ勉強中ですが、やればやるほど様々な分野のトップランナーの先生方との出会いも交流もありますし、何より患者さんに幸せを届けられるのが私の幸せになっています。根本原因から歯並びを治したいと思って診療していますから、歯並びが良くなってさらに風邪を引きにくくなりましたとか、集中力が良くなりましたとか、鼻づまりが治りましたといったお声をいただくと、私も患者さんのお子さんや親御さんたちと一緒に喜びを分かち合えます。

今後の目標

世代交代です。
もともと父がチェア3台で始めたクリニックですが、今ではチェアは10台まで増え、小児矯正専用の別棟もある状況です。
先日、自分が決済権者になりましたので、さらに改革に乗り出したいという気持ちがあります。自分の同級生で、学生時代からとても優秀だった先生たちが子育てから復帰するタイミングに、当院で一緒に働いてくださっています。信頼の置ける同級生だけでなく、当院は他にも優秀な先生方に働いていただいています。
歯科雑誌でダイレクトボンディングのレクチャーをする勤務医の先生も在籍いただいてます。成人矯正の専門の宮島悠旗先生は本もご出版されているような方で、皆さん立派な先生ばかりです。分野によっては私よりも卓越した先生方に多く在籍していただいているため、分野を細分化し、歯科医師同士で力を合わせる。これが当院の今の形です。
これからはさらに細かく分化し、今もはじめている管理栄養士による食育講座などにも、さらに力を入れて行く予定です。

これからの女性ドクターへ

クリニックのスタッフと

女性ドクターは、ご両親のどちらかが歯科医師であることが多いと思います。
そうすると、自分の実家の医院をどうするのかと、結婚出産で一生続けていけるのか、家事と両立できるのかなど、一度はみんなこの問題にぶつかるんですよね。いまだに悩みが尽きないです。
私は、女性の仕事の“協力者”を見つけることが上手なんです。
管理栄養士は田中美智子先生という乳幼児期の食と栄養の専門家に来ていただいているし、歯科衛生士は、全国で活躍する黒川綾さんが相談役。定期的にスタッフ研修に来てもらったり、マナー研修は、黒川さんに紹介してもらった歯科専門の接遇講師の久保先生にやってもらっています。
様々な分野のスペシャリストの先生方に、はるばる名古屋までお越しいただき、お力をお借りしています。

私生活だと、料理は基本的に毎日自分で作っていますが、たとえば自宅の掃除は家政婦さんのお力をお借りしています。
職場でも先生方やスタッフの子たちに助けてもらったり、彼女たちは彼女たちで新しい仲間を連れてきてくれて。
そういう方々にすごい助けてもらっているんです。
歯学部卒業生の半分が女性でも、実際に現場に出る人が少なければ、歯科医師は不足したままです。自分だけでやれることには限りがあるので、人に頼ることはすごく大事です。女性ドクターには女性ドクターなりのやり方で、クリニックを成長させる方法があると思います。

WORK STYLE

  • 6:00
    起床
  • 7:30
    出勤、診療準備
  • 8:30
    朝礼
  • 9:00
    診療開始
  • 19:00
    診療終了
  • 20:00
    帰宅、買い物、

    夕飯の支度
  • 21:00
    ジム、夕飯
  • 23:00
    就寝

仕事の日は、フルタイムで診療にあたっています。クリニックには1日あたり100人以上、毎月400人以上の小児矯正の患者さんを全ドクターで診ていますね。お昼休みには来客の対応やスタッフとの打ち合わせを行ったり、往診に出ることもあります。
診療終了後は定刻ぴったりにみんなが帰れるように、テキパキと片付けや翌日の準備をしています。
オフの日は朝からジムにトレーニングに行ったり、ゴルフに行ったり、友人と食事したりもしています。
最近は、コロナの影響で旅行や出張がほとんどないので、ゴルフのプロコーチについて毎週練習しています。
また、医院の事務作業や講演のスライド製作も休日にしています。

休日は趣味の釣りにも

おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
歯科医師
押村 侑希

⇒院長の経歴はこちら