「親知らずは抜いた方がイイって言うけど…なぜ?」
「親知らずが歯並びに影響を与えるってホント?」
こんにちは。おしむら歯科 院長の押村侑希です。
親知らずを抜くかどうかで迷われている方は少なくありません。親知らずはかならずしも抜かなくてもOKな場合もあります。ただし、周りの歯に影響を与えている親知らずは抜いた方が良いです。
目次
■抜いた方が良い親知らずを放置すると起きるデメリット
抜いた方が良い親知らずは以下になります。
・斜めに生えており前の奥歯を押している親知らず
・歯ぐきの中に一部または全部が埋まっている親知らず
上記2つの親知らずを抜かずに放置していると、以下のようなデメリットが発生しやすくなります。
デメリット①「全体の歯並びが乱れ、噛み合わせに悪影響が出る」
斜めに生えており前の奥歯を押している親知らずは、全体の歯並びを乱れさせる原因になります。最初は親知らずの前にある奥歯だけが押されているのですが、親知らずに押された奥歯がその前の奥歯を押し、また次の歯を押す…という形で全体の歯並びが乱れてしまうのです。
歯並びが乱れると噛み合わせも乱れます。噛み合わせが乱れると食べ物を噛みにくくなったり、噛み合わせの乱れによって歯根が折れる歯根破折や顎関節症をひきおこすこともあります。
デメリット②「親知らずがむし歯や歯周病にかかりやすくなる」
歯ぐきの中に一部または全部が埋まっている親知らずは、歯ブラシがすみずみまで届きません。歯ブラシが届かないと磨き残しが出てしまい、むし歯にかかりやすくなります。歯ぐきに埋まっている親知らずは歯と歯ぐきの境目の歯周ポケットも磨きにくく、歯周病を発症するリスクも高まります。
歯ぐきに埋まっている親知らずはしっかり歯磨きしにくいため、むし歯を繰り返すことも少なくありません。何度もむし歯を繰り返している親知らずは抜いた方が良いです。
抜いた方が良い親知らずを放置すると歯並びや噛み合わせに悪影響をおよぼすほか、むし歯を繰り返すなどのデメリットが発生しやすくなります。
まっすぐに生えており歯並びや噛み合わせに悪影響を与えていない親知らず、しっかりと親知らずを磨けておりむし歯になっていない場合は、抜かなくてもOKです。
抜いた方が良い親知らず、抜かなくても良い親知らずについては、こちらの記事で詳しくご説明しています。ぜひご参照ください。
■親知らずがあると前の奥歯がむし歯にかかりやすくなります
◎親知らずの前にある奥歯3本はむし歯になりやすいです
親知らずの前にある第2大臼歯、その前にある第1大臼歯、第2小臼歯はむし歯になりやすいです。親知らずが斜めに生えており前にある第2大臼歯を押している場合、親知らずおよび第2大臼歯の接している部分が共にむし歯にかかりやすくなります。
上記の奥歯3本および親知らずの外側部分はほっぺたの中に歯ブラシを通しにくいため、歯の外側(頬の内側の粘膜にふれている側)もむし歯になりやすいです。上記の奥歯3本と親知らずのほっぺた側は、特に意識してしっかり磨くようにしましょう。ヘッドが小さい歯ブラシを使うと奥歯や親知らずを磨きやすくなります。
【親知らずのお悩みはおしむら歯科へご相談ください】
おしむら歯科では、親知らず外来を設置しています。斜めに生えていたり歯ぐきの中に埋まっている親知らずの抜歯も可能です。歯ぐきの切開が必要な親知らずは口腔外科の資格を持つ歯科医師が抜歯を行います。
ご自身の親知らずを抜いた方が良いか、抜かなくてもOKなのか知りたい場合は、当院までお気軽にご相談ください。