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入れ歯の黒ずみ… これって、カビ? 入れ歯の黒ずみの落とし方 入れ歯洗浄剤のほか、漂白剤は使ってもOK?


「あら… 部分入れ歯の金具が黒くなってる… 何だろう…」

「入れ歯の黒ずみは金属の錆び?それとも、カビ?」


こんにちは。おしむら歯科 院長の押村侑希です。


気になる方も多い、黒ずみなどの入れ歯の汚れ。

入れ歯を使い続けていると、


  • 部分入れ歯の金具

  • 部分入れ歯・総入れ歯の本体(ピンク色の部分+人工の歯の部分)


が黒ずんでくることがあります。

今回は、「入れ歯が黒ずむ原因」「入れ歯の黒ずみの落とし方」のお話です。


■入れ歯の黒ずみは何が原因? 錆び?カビ?


入れ歯の黒ずみは、主に以下のようなものが原因の場合が多いです。


①部分入れ歯の金具部分(クラスプ)の酸化(金属の錆び)

部分入れ歯はクラスプと呼ばれる金具を残っている歯にかけ、使用します。


金属が用いられているため、部分入れ歯はクラスプの金具が経年劣化で酸化し(錆びる)、金具が黒ずむことも。


②カビ(黒カビなど)

保険の部分入れ歯・総入れ歯は、レジンというプラスチック樹脂で作られています。


プラスチック製のため、保険の入れ歯は吸水性が高く、細菌や汚れが入れ歯につきやすいです。


入れ歯に付着したカビ菌(黒カビなど)が原因で、入れ歯が黒ずむことも少なくありません。


{入れ歯にカビが付着し、入れ歯が黒ずんでしまう主な理由}

 

  • 入れ歯のお手入れ不足(毎日、入れ歯を取り外して洗っていないなど)

  • 入れ歯の裏面(歯茎や顎の粘膜に当たる部分)の磨き忘れ・磨き残し

  • 経年劣化に伴い、入れ歯の表面の傷(溝)の中でカビ菌などの細菌が繁殖している(保険の入れ歯はプラスチック樹脂製のため、使い続けていると、入れ歯の表面が傷つき、カビ菌などの細菌が繁殖しやすいです)


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次の項では、お困りの方も多い「入れ歯の黒ずみ」の落とし方について、ご説明します。


■入れ歯の黒ずみの落とし方 入れ歯洗浄剤のほか、ハイターは使ってもOK?


◎入れ歯洗浄剤を用いることで、カビなどが原因の入れ歯の黒ずみを落としやすくなる効果を期待できます

{カビによる入れ歯の黒ずみの除去に有効とされているのは「次亜塩素酸ナトリウム」}


主にカビ菌などの細菌が原因の入れ歯の黒ずみ。

黒ずみが気になりますし、そもそも、入れ歯にカビがついていたら不衛生ですよね。


カビによる入れ歯の黒ずみに対しては、殺菌力が高く、カビの除去に有効な成分である


次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸系)を含んだ「次亜塩素酸系」の入れ歯洗浄剤の使用でカビを取り除く効果が期待できます。


次亜塩素酸ナトリウムの優れた殺菌力により、カビ菌を含む細菌を殺菌。カビなどが原因の入れ歯の黒ずみを落としやすくなります。


{部分入れ歯には、酵素系などの「部分入れ歯用」と書かれた入れ歯洗浄剤を用いましょう}


カビ菌など、細菌の殺菌力に優れた次亜塩素酸系の入れ歯洗浄剤ですが、次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させる作用も。


部分入れ歯は金具(金属)がついているため、次亜塩素酸系の入れ歯洗浄剤の使用は避けた方が良いです。


部分入れ歯に対しては、酵素系、または、過酸化物系を含んだ入れ歯洗浄剤の使用がオススメです。


酵素系や過酸化物系の入れ歯洗浄剤は、入れ歯についた食べかすを分解し、食べかす汚れを落としやすくする効果を期待できます。食べかす汚れのほか、酵素系の入れ歯洗浄剤は入れ歯に歯石をつきにくくする効果も期待できます(歯石を除去するほどの洗浄能力はありません)。


なお、入れ歯に歯石がついている場合は、ご自身では落とすのが難しいことが多いです。定期検診の際に、入れ歯のクリーニングで歯石を落としてもらいましょう。


ご自身では落としにくい、歯石。入れ歯が傷つくおそれがあるため、入れ歯に歯石がついてしまったときは、ご自身で無理に歯石を落とそうとするのはやめましょう。


◎入れ歯への漂白剤の使用は控えましょう

ハイターなどの漂白剤(「塩素系」の漂白剤)は次亜塩素酸ナトリウムが主成分です。

塩素系漂白剤の主成分が次亜塩素酸ナトリウムと聞いて、患者様によっては


「次亜塩素酸ナトリウムって、入れ歯洗浄剤にも含まれているよね?なら、ハイターの中に入れ歯をつけておいてもイイ?」


と思う方もいらっしゃるかもしれません。

結論から言いますと、入れ歯への漂白剤の使用は控えましょう。


理由は、塩素系漂白剤は次亜塩素酸ナトリウムの濃度が濃く、成分(アルカリ性)が強すぎ、入れ歯が変色・変形するおそれがあるためです。


{酸素系ハイターの使用もやめましょう}


塩素系の漂白剤のほか、市販の漂白剤には酸素系の漂白剤もあります(「酸素(さんそ)」系の漂白剤です。入れ歯洗浄剤の酵素(こうそ)系と字面が似ており、ちょっと、間違いやすいですね)。


酸素系のハイターは、次亜塩素酸ナトリウムは含まれていません。酸素系のハイターは過酸化水素などの漂白剤やポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの界面活性剤が主成分です。


次亜塩素酸ナトリウムは含まれていませんが、入れ歯洗浄剤と比べて、酸素系の漂白剤は濃度が濃いです。


酸素系の漂白剤を入れ歯洗浄に使うと、成分(酸性、弱アルカリ性)が強すぎ、入れ歯が変色・変形するおそれがあります。塩素系だけではなく、酸素系であっても、入れ歯を洗うために漂白剤を使用するのはやめておくのが無難です。


【毎日、入れ歯洗浄剤を用いて入れ歯を洗浄しましょう】


入れ歯洗浄剤の使用頻度についてですが、基本的には毎日、入れ歯洗浄剤を用いて入れ歯を洗浄しましょう。


入れ歯洗浄剤を用いず、手洗いや入れ歯用のブラシのみの洗浄だと、入れ歯に付着したカビ菌や食べかすなどの汚れを十分に落とせない可能性があります。


入れ歯の適切な洗い方


– ご希望・お口の状態に合った、保険・自費の入れ歯をお選びいただけます –


今回は、「入れ歯の黒ずみ(カビが原因の入れ歯の黒ずみ)の落とし方」のお話をさせていただきました。


おしむら歯科では、保険・自費の入れ歯をご用意しています。


[おしむら歯科の入れ歯ラインナップ]


  • レジン床義歯(保険)

  • 金属床義歯(自費)

  • ノンクラスプデンチャー(自費)

  • インプラントオーバーデンチャー(自費)


適切な入れ歯の選び方とは?


保険の入れ歯の使い心地の悪さや、入れ歯への汚れのつきやすさでお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。


診察では、患者様のご希望・お口の状態に合った入れ歯をご提案させていただきます。

おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
歯科医師
押村 侑希

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