こんにちは。おしむら歯科 院長の押村侑希です。
当院では、妊娠中のお母様とおなかの中の赤ちゃんに配慮したレントゲン撮影を行っています。
今回は「レントゲン撮影の安全性」についてご説明します。
目次
■歯科用レントゲンは放射線量が少なく、きわめて安全です
◎歯科用レントゲンの放射線量は1回の撮影につき約0.01~0.05ミリシーベルト
歯科用レントゲンからでる放射線量は1回の撮影につき、お口を局部的に撮影するデンタルレントゲンが約0.01ミリシーベルト、お口を中心にあごの周辺を撮影するパノラマレントゲンが約0.03~0.05ミリシーベルトです。
比較として、医科用レントゲンの放射線量は撮影することが多い胸部X線の1回の撮影につき、約0.06ミリシーベルトです。
歯科用レントゲンの放射線量は医科用レントゲンより低く、非常に少ない数値です。撮影範囲もお口~あごの周辺のみと小さいため、歯科用レントゲンが原因でお母様とおなかの中の赤ちゃんの健康に悪影響がでる心配はまずありません。ご安心ください。
■歯科用レントゲンの0.01~0.05ミリシーベルトってどれくらい少ないの?
◎日本人の1年間の平均被ばく量は1年間で約1.5ミリシーベルトです
日本人の1年間の平均被ばく量は1年間で約1.5ミリシーベルトとされています。これは、歯科用のデンタルレントゲン撮影の150回分です。たとえば、歯科用レントゲンを150回撮影しても、日本人の1年間の平均被ばく量程度にとどまります。
ご参考までに、健康に悪影響をおよぼす(ガンの発症率など)可能性がある被ばく量が1年間に100ミリシーベルトです(歯科用レントゲン撮影1万回分)。100ミリシーベルト以下であれば、健康に悪影響はないとされています。
■レントゲン撮影時には防護エプロンを着用していただきます
◎防護エプロンの着用で被ばく量が軽減されます
当院では、レントゲン撮影の際にすべての患者様に防護エプロンを着用していただいております。
もともとの放射線量が約0.01~0.05ミリシーベルトと少ない歯科用レントゲンが、防護エプロンを着用することでさらに被ばく量が軽減されます。
【検査・治療に不安があるときはご相談ください】
歯科用レントゲンは放射線量が非常に少なく撮影範囲も小さいため、きわめて安全です。
おしむら歯科では、検査時にレントゲン撮影をすることを患者様にお伝えしています。
「安全と分かっていても、どうしても不安がある」「おなかの中の赤ちゃんへの影響が心配」という方はご遠慮なくお申し出ください。患者様のご意向を尊重した検査・治療をご提案させていただきます。無理にレントゲン撮影を行うことはありませんのでご安心ください。