こんにちは。おしむら歯科 院長の押村侑希です。
当院ではマイクロスコープを用いて歯科治療を行っています。
マイクロスコープは視野を4~20倍の高倍率に拡大できる歯科用顕微鏡です。
根管治療やインプラントなど、さまざまな場面でマイクロスコープを用いることで歯科治療の精度を高められます。
目次
■マイクロスコープを用いる歯科治療の種類
以下のような歯科治療でマイクロスコープが活躍します。
1.むし歯治療
むし歯治療でマイクロスコープを用いることで、むし歯に感染した部分とそうでない部分を見分けるのに役立ちます(不必要に歯を削るリスクが低減されます)。
また、詰め物・被せ物を作る際にマイクロスコープを用いることで補綴物と歯が接する部分をより精密に見極められ、精度が高い補綴物の作製につながります。
2.根管治療(重度のむし歯治療)(歯の根っこのお掃除)
マイクロスコープは精度の高い根管治療に欠かせない精密機器です。
複雑で細い形をしている根管の内部は、肉眼では確認できません。肉眼では確認できない複雑な根管の内部をマイクロスコープで拡大することで、根管のお掃除・拡張の精度を高められます。
また、マイクロスコープを用いて精密に根管をお掃除・拡張することによって細菌を取り残すリスクが低減し、再治療になる確率を減らせます。
3.歯周病治療
歯石を取る際、マイクロスコープを用いることでスケーラーを正確な位置に当てることができ、歯根や歯ぐきを傷つけにくくなります。
4.インプラント治療
インプラント治療では小さなメスや手術用の細いドリルを用いるため、精密な手技が必須です。精密な手技が欠かせないインプラント手術においてマイクロスコープを活用することで視野を拡大でき、手術の精度を高められます。
また、マイクロスコープを用いた精密な手術により顎の骨や歯ぐきに与えるダメージを少ない範囲に抑えられ、傷の治りが早くなる効果を期待できます。
サイナスリフトなどの骨造成手術においても、細かな作業をする際にマイクロスコープが役立ちます。
5.知覚過敏・矯正
歯ぎしりや食いしばりなどが原因で歯に過剰な負荷がかかると歯のエナメル質がひび割れることがあります(クラック)。また、ワイヤー矯正で装置を外すときに歯のエナメル質に微細なひびが入ることも(マイクロクラック)。
エナメル質にひびが入ると象牙質が外部からの刺激を受けやすくなり、知覚過敏が起きる場合があります。
エナメル質のひび割れは肉眼で確認するのはむずかしいです。その点、マイクロスコープがあれば視野を拡大できるためひび割れを発見しやすくなり、適切な治療につながります。
6.歯のメンテナンス
マイクロスコープを用いることで歯についた歯垢や歯石を細かくチェックでき、歯のクリーニングの精度を高められます。歯のクリーニングの精度が高まることにより、むし歯や歯周病、インプラント周囲炎の進行を抑えやすくなる効果を期待できます(※)。
(※)歯科医院での歯のクリーニングに加え、お口の健康を守るためには患者様
ご自身で行う毎日のセルフケア(歯みがき+歯間清掃)が必須になります。
■拡大鏡(歯科用ルーペ)も用います
◎歯科治療の種類によっては拡大鏡が向いている場合も
おしむら歯科ではマイクロスコープと共に、拡大鏡(歯科用ルーペ)を用いて歯科治療を行っています。
拡大鏡は歯科医師の頭に装着するタイプの拡大機器です。倍率は数倍程度でマイクロスコープより低いのですが、頭に装着でき取り回しに優れている点や事前準備が少ない点など、メリットが多く、むし歯治療などのさまざまな場面で拡大鏡が活躍します。
【経験や勘のみに頼らない、精度を高めた歯科治療をご提供いたします】
マイクロスコープを用いることで歯科医師の経験や勘のみに頼らない、精度が高い歯科治療につながります。
「何度も根管治療をやり直している」
「歯石取りで歯や歯ぐきが傷ついてしまった」
など、歯の治療でお困りの方はおしむら歯科までご相談ください。
カウンセリングでは歯科医師が患者様の歯やあごの状態をじっくりと確認し、お悩み・ご希望をお伺いした上でお1人お1人に合った治療方法をご提案させていただきます。