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口の中が痛い原因とは? ヒリヒリ・白い・荒れる症状から考えられる病気


■口の中の痛みや異変、放置していませんか?


「口の中がヒリヒリして気になる」

「白っぽいものができている」

「粘膜が荒れて、なんだかただれているような気がする」


こうした症状があっても、「しばらくすれば治るだろう」とやり過ごしてしまう方は少なくありません。


けれど、口の中のトラブルは口内炎だけとは限らないもの。白い変色やしつこく続く痛みの背景に、思いがけない粘膜の病気が潜んでいることもあります。そもそも何科を受診すればいいのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。


この記事では、口の中が痛い・ヒリヒリする・白い・荒れるといった代表的な症状ごとに、考えられる病気の特徴をわかりやすくまとめています。


ご自身の状態と照らし合わせながら読み進めていただければ、受診の目安や適切な相談先を見つけるヒントにしてみてください。


■口の中が痛い・ヒリヒリする症状から考えられる病気



口の中に痛みや違和感があるとき、その原因は一つではありません。ここでは症状の特徴ごとに代表的な疾患をまとめました。ご自身の状態と比べながら確認してみてください。


◎ズキズキ・ピリピリ痛む場合――口内炎・ヘルペス性口内炎の特徴

もっとも身近なのがアフタ性口内炎です。直径数ミリほどの丸い潰瘍が1〜2個あらわれ、中心部は白っぽく、まわりが赤く腫れるのが典型的なパターンとなります。


食事や会話のたびにズキズキ痛み、日常生活でもかなり気になるものの、多くの場合は1〜2週間ほどで自然に落ち着いていきます。


これに対し、ヘルペス性口内炎では小さな水ぶくれがまとまって出現し、破れた後に浅い潰瘍へ変わるのが特徴です。


発熱やだるさを伴うこともあり、アフタ性口内炎とは痛み方も経過も異なります。「水ぶくれがあるかどうか」が見分ける際の手がかりの一つといえるでしょう。


◎口の中が白い・こすっても取れない場合――白板症・口腔カンジダ症の見分け方

口の中に白い部分を見つけたとき、まず疑われるのが口腔カンジダ症と白板症です。


口腔カンジダ症は、もともと口の中にいるカンジダ菌が増えすぎることで、白い苔のような膜が粘膜に張りつくもの。ガーゼなどでこすると取れるのが一つの目安です。免疫力が低下しているときや、口の中が乾燥しやすい状態のときに起こりやすい傾向があります。


一方、白板症は粘膜の一部が白く厚みを帯びて変化し、こすっても取れない点が大きく異なります。痛みをほとんど感じないケースもありますが、将来的に悪性変化の可能性が指摘されている病変として注意が必要です。白い部分に気づいたら自己判断に頼らず、歯科で一度診てもらうことをおすすめします。


◎赤く荒れる・ただれる場合――扁平苔癬・やけど・義歯による損傷

粘膜が赤くただれるタイプの症状で代表的なのが、扁平苔癬(へんぺいたいせん)です。頬の内側などに白い網目状の模様と赤いただれが入り混じり、ヒリヒリとした痛みが長期にわたって続くことがあります。


原因がはっきりしないことも多く、慢性的な経過をたどりやすい疾患として知られています。


そのほか、熱い飲食物によるやけどや、合わない義歯・被せ物がこすれることで粘膜が傷つく物理的な刺激も原因として挙げられます。やけどや摩擦による荒れは原因を取り除けば比較的早く落ち着く傾向がありますが、同じ場所に刺激が繰り返しかかると慢性化しやすくなるため、歯科で調整してもらうことが大切です。


■「ただの口内炎」と思い込んでいませんか?見落としやすい口腔粘膜の病気


口の中にできものや痛みがあると、ほとんどの方がまず「口内炎かな」と考えるものです。ただ、すべてが口内炎というわけではありません。


ここでは、つい見落としがちなサインと、受診先の選び方について整理してみましょう。


◎2週間以上治らない口内炎は要注意――早めの受診が大切な理由

一般的なアフタ性口内炎であれば、多くの場合1〜2週間で自然に落ち着きます。ところが、2週間を過ぎても治まらない、あるいは同じ場所に何度も繰り返しできるときは、別の疾患が隠れている可能性を考えたほうがよいかもしれません。


たとえば口腔がんは、初期の段階では痛みが乏しく、見た目も口内炎と似た印象を受けることがあるとされています。


自己判断だけで区別するのは容易ではないため、「痛くないから大丈夫」と決めつけず、長引く異変や白い病変に気づいた段階で早めに歯科を受診することが適切な対応への第一歩になります。


◎口の中が痛いときは何科を受診すべき?歯科と口腔外科の使い分け

口の中の粘膜トラブルで「何科に行けばいいの?」と迷う方はとても多いです。受診先のおおまかな目安をまとめると、次のようになります。


  • 歯科・歯科口腔外科:口の中の粘膜全般のトラブル、できもの、白い変色、長引く口内炎など幅広く対応が可能

  • 耳鼻咽喉科:舌の奥やのどに近い部分に痛みや違和感がある場合

  • 皮膚科:口のまわりや唇の皮膚にまで症状が広がっている場合


日常的に口腔内を診ている歯科医師であれば粘膜の変化にも気づきやすく、必要があれば専門の医療機関への紹介も行えます。「こんなことで受診していいのかな」と遠慮する必要はまったくありません。気になったら早めに相談してみてください。


■口の中の痛みや異変が気になったら早めにご相談ください


症状の特徴をあらかじめ知っておくことは大切ですが、最終的にはやはり専門家の目で確認してもらうことが欠かせません。


◎セルフチェックには限界がある? 歯科で口腔粘膜を診てもらうメリット

鏡で口の中を覗いても、奥歯の裏側や頬の粘膜のわずかな変化まで自分で確認するのは簡単ではありません。


歯科では視診や触診を通じて、ご自身では見つけにくい粘膜の異変を早い段階でキャッチすることが期待できます。定期検診のついでに口腔粘膜もチェックしてもらえれば、日頃の安心感もぐっと高まるのではないでしょうか。


◎おしむら歯科・こども矯正歯科クリニックでの口腔粘膜のご相談について

当院では、むし歯や歯周病の治療に加え、口腔粘膜の気になる症状についてもご相談をお受けしております。


「口の中がずっと痛い」「白い部分がある」「荒れがなかなか治らない」など、少しでも気になることがあれば遠慮なくお声がけください。状態に応じて適切な医療機関へのご紹介も行っております。まずはお気軽にご予約・お問い合わせいただければ幸いです。


■よくある質問


Q. 口内炎と口腔がんはどうやって見分ければよいですか?


A. 見た目だけでご自身が判断するのは難しいとされています。アフタ性口内炎は通常1〜2週間で自然に治まりますが、2週間を過ぎても治らない・硬いしこりがある・出血しやすいといった場合は、早めに歯科を受診されることをおすすめします。


Q. 口の中が白くなっているのですが、痛みがなくても受診したほうがよいですか?


A. 痛みがなくても、一度受診しておくと安心です。白板症のように自覚症状がほとんどない疾患でも、経過観察が必要とされるケースがあります。白い部分に気づいた段階でご相談ください。


Q. 口の中のヒリヒリ感が続いていますが、何科に相談すればよいですか?


A. まずは歯科や歯科口腔外科を受診されるとよいでしょう。口腔内の粘膜を日常的に診ている歯科医師が、症状に合わせた対応や、必要に応じた専門機関への紹介を行えます。


Q. 市販の口内炎薬を使っても治らない場合はどうすればよいですか?


A. 市販薬で一時的に症状がやわらぐことはありますが、原因によっては十分な効果が得られないこともあります。1〜2週間ほど使っても改善が感じられないときは、自己判断を続けず歯科を受診しましょう。

おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
歯科医師
押村 侑希

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