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0歳から始めるベビーデンタル



こんにちは。おしむら歯科 院長の押村侑希です。


最近では0歳で定期検診(ベビーデンタル)にみえる方も多く、乳幼児期からの予防意識が高まっています。


「0歳からなんて…乳歯が生えそろった後でもいいんじゃないの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、乳歯が生えそろった後で定期検診を受けていただくのも素晴らしい姿勢だと思います。


乳歯が生えそろった後でも十分ですが、乳歯が生えそろう前の0歳からベビーデンタルを受けて正しいお口の使い方を身につけ、むし歯を予防することにより、大人になった後も生涯にわたってお口の健康を維持しやすくなります。


歯が生えそろう前の赤ちゃんの時期から歯並びやむし歯に気をつけておくことで、将来、お子さまが歯やお口のことで悩む心配を少なくするのがベビーデンタルの目的です。


今回は「0歳から始めるベビーデンタル」についてご紹介します。


■ベビーデンタルで行うこと


①母乳(ミルク瓶)の飲み方、離乳食の食べ方のアドバイス

②保護者様による赤ちゃんへの歯の磨き方のアドバイス

③お子さまにむし歯菌を感染させないためのアドバイス


おしむら歯科では、母乳(ミルク瓶)の飲み方、離乳食の食べ方のアドバイスを中心としたベビーデンタルを行っています。0歳からの飲み方・食べ方に加え、ベビーデンタルではお子さまのむし歯予防のためのアドバイスもさせていただきます。


■①母乳(ミルク瓶)の飲み方、離乳食の食べ方のアドバイス


◎赤ちゃんの時期から「正しく飲む・正しく噛む」を意識しましょう

歯が生える前の赤ちゃんの時期から母乳(ミルク瓶)の飲み方、離乳食の食べ方に気をつけることで、お口周りの筋肉(飲む筋肉・噛む筋肉)の正常な発達につながります。


お口周りの筋肉が正しく発達するとあごが健全に成長しやすくなります。あごが健全に成長してあごの骨格が適切に広がることでスペースが確保され、乳歯がまっすぐ綺麗に生えてくる効果を期待できます。


赤ちゃんの時期からお口周りの筋肉の使い方を意識する、と聞き「赤ちゃんだから、まだ、歯並びのことを考えるのは早いのでは?」と感じる保護者様もいらっしゃるかと思います。


赤ちゃんのうち、小さなこどもうちから正しいお口の使い方を身につけることはとても大切です。けっして、「早すぎる」ということはありません。


乳歯のうちから正しいお口の使い方を身につけ、歯並びの準備をしておくと、永久歯の生え変わりがスムーズに進みやすくなります。生え変わりがスムーズに進むことで永久歯がまっすぐ綺麗に生えやすくなり、大人になった後の歯並びの美しさ、および、あごの骨格を含めたお顔立ち全体のバランスの良さにつながります。


<赤ちゃんの飲み方・食べ方で気をつけたいポイント>


・母乳やミルク瓶は「深飲み」をさせる

・母乳やミルク瓶での授乳時には赤ちゃんの身体をお母さんの身体にぴったり添わせる

・離乳食を食べさせるときは「薄いスプーン」を使う

・具材を大きく切る

・赤ちゃんの頭と床が直角になるような姿勢で食べる


上記のほか、赤ちゃんの飲み方・食べ方には気をつけたいいくつかのポイントがあります。当院のベビーデンタルではお口周りの筋肉の発達やあごの健全な成長をうながすための飲み方・食べ方について、歯科医師がアドバイスいたします。


■②保護者様による赤ちゃんへの歯の磨き方のアドバイス


◎生え始めた乳歯を保護者様による歯みがきでケアしてあげましょう

個人差はありますが、生後6~9ヶ月頃になると最初の乳歯が生えてきます。乳歯が生え始めたら、保護者様による歯みがきで赤ちゃんの歯をケアしてあげてください。


<赤ちゃんへ行う歯みがきのポイント>


・ふだんから赤ちゃんの口元にふれておく

・仕上げ磨き専用の歯ブラシを使う

・仕上げ磨きはやさしい力で行う

・前歯を磨くときは上唇の「スジ」を指でカバーしてあげる

・奥歯を磨くときは「奥から手前」に歯ブラシを動かす

・短時間で丁寧に、を心がける

・お歌を歌ったりスキンシップをして、赤ちゃんへの歯みがきを「楽しい時間」にする


赤ちゃんへ行う保護者様の歯みがきのポイントについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。併せてご参照ください。


■③お子さまにむし歯菌を感染させないためのアドバイス


◎3歳頃までむし歯菌に感染させない努力をすることでむし歯菌が増えにくい口内環境を作りやすくなります

むし歯は感染症です。ほとんどの場合、ご両親や周りの方からの口移し、キス、回し食べ・回し飲みなどが原因で赤ちゃんにむし歯菌がうつります。


赤ちゃんが生まれてから3歳頃になるまでのあいだは保護者様をはじめとする周りの方が意識し、赤ちゃんへむし歯菌をうつさないように努力することが大切です。


3歳頃まで赤ちゃんへむし歯菌をうつさないように努力することでお口の中の善玉菌と悪玉菌のバランスが整い、大人になった後もむし歯菌が増えにくい口内環境を作りやすくなります。


<赤ちゃんへむし歯菌をうつさないためのポイント>


・赤ちゃんが3歳頃になるまでは口移し、キス、回し食べ・回し飲み、食器の共有をしない


赤ちゃんにむし歯菌をうつさないためのポイントについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。併せてご参照ください。


【赤ちゃんから始めるベビーデンタルで将来のお口の健康につなげましょう】


おしむら歯科ではお子さまのむし歯を予防し、お口の健康を守るために以下のさまざまな取り組みを行っています。


・定期検診(検診、歯のクリーニング、フッ素塗布、シーラント)

・歯科衛生士によるブラッシング指導

歯の学校

食育教室


歯の学校は6~12歳のお子さまがご参加対象です。お子さまがご自身で歯と身体の健康を守れるよう、おやつの内容や食べ方、歯のケア方法についてアドバイスいたします。


食育教室は0~3歳のお子さまをお持ちの保護者様がご参加対象です。管理栄養士がお子さまの生活習慣・食習慣に関係する食べ方や食事内容をアドバイスさせていただくほか、歯科衛生士がお子さまの歯のケア方法をアドバイスいたします。食育教室は保育士による託児付きです。小さなお子さまをお持ちの方も安心してご参加いただけます。


定期検診と合わせ、ぜひ、「歯の学校」「食育教室」にご参加ください。


おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
院長
押村 侑希

⇒院長の経歴はこちら