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口臭が気になる…そんなとき、どうすれば良いの?


「近頃、口臭が気になる…」

「歯医者さんに行けば口臭は治せるのかな?」


口臭はさまざまな原因によってひき起こされます。むし歯・歯周病などのお口の病気から胃腸の病気などの身体の不調まで、口臭の原因は多種多様です。


口臭が気になるとき、原因によってはご自身でできる口臭対策もあります。ただし、口臭の原因がむし歯・歯周病や身体の不調の場合は症状に合わせて歯科、または、医科で治療を受けることが大切です。


今回は「口臭が気になるときにできる対策」についてお話しします。


■口臭の原因


◎口臭の原因はさまざまです

以下のような原因により、口臭がひき起こされることがあります。


1.病的口臭


むし歯・歯周病などお口の病気や、胃腸の病気などの身体の不調が原因で口臭が起きることがあります。


2.生理的口臭


唾液の分泌を低下させる原因には以下のようなものがあります。以下の原因によって唾液が減りお口の中が乾燥すると唾液による自浄作用(臭いの元になる細菌をやっつける殺菌作用)が弱まってしまい、細菌が増加して口臭が起きることがあります。


・喫煙

・飲酒

・カフェインの摂り過ぎ

・口呼吸

・ストレス

・過度の糖質制限


3.飲食物や嗜好品による口臭


コーヒーやキムチ、カレー、にんにくなどの飲食物、タバコやお酒などの嗜好品を摂取することで一時的に口臭がすることがあります。


■口臭が気になるときにするべきことは?


◎まずは、歯科医院で診察を受けましょう

飲食物や嗜好品が原因ではなく、病的口臭、または、生理的口臭が起きている可能性がある場合はまずは歯科医院で診察を受けましょう。


歯科医院でお口の中を検査してむし歯・歯周病の有無を確認することで口臭がお口の病気によるものなのか、お口の病気以外の原因なのかを区別しやすくなります。


なお、飲食物や嗜好品による口臭は一時的なものであり、時間が経てば口臭はなくなります。


■歯科医院で行う口臭対策


◎むし歯・歯周病治療を行います

歯科医院で行う主な口臭対策はむし歯・歯周病治療です。


むし歯・歯周病になると細菌によって歯や歯周組織(歯ぐき、歯槽骨など)が腐敗し、口臭がひき起こされることがあります。むし歯・歯周病が原因の口臭は治療によって腐敗した組織を取り除き、歯のクリーニング(歯石取りを含む)を行うことで口臭の改善につながります。


◎歯並びの乱れによって口臭がひき起こされている場合は歯科矯正を行うことがあります

歯並びの乱れが原因で歯みがきが行き届かず、歯垢や汚れなどの磨き残しが増えて口臭がひき起こされるケースがあります。歯並びの乱れが原因の口臭は歯科矯正で歯並びを整えることですみずみまで歯を磨けるようになり、口臭の改善につながります。


■ご自身で行える口臭対策

 

口臭の原因が生理的なもの(喫煙やストレス、過度の糖質制限など)の場合は、ご自身で以下のような対策をすることで口臭の改善につながります。


1.禁煙・禁酒する、カフェインの摂取を減らす


タバコに含まれるニコチンやお酒に含まれるアルコールは唾液の分泌を低下させる作用があり、お口の中が乾燥することで口臭がひき起こされる場合があります。また、コーヒーやエナジードリンクなどに含まれるカフェインも唾液の分泌を低下させる作用があるため、カフェインの摂り過ぎによって口臭が起きることがあります。


タバコやお酒(アルコール)が原因の口臭はそれらの嗜好品をやめることで口臭の改善につながります。禁煙・禁酒が望ましいですが、いきなりやめるのが難しい場合は徐々に量を減らすことで少しずつ口臭を改善していくことをおすすめします。カフェインが原因の場合はコーヒーやエナジードリンクなどカフェインを多く含む飲料の摂取を減らすことで口臭の改善につながります。


2.鼻呼吸する


口呼吸の癖がある方はお口の中が乾いてしまい、唾液の分泌が減って口臭が起きやすくなります。


口呼吸が原因で口臭が起きている場合は鼻呼吸にすることで唾液の分泌がうながされ、口臭の改善につながります。


3.できるだけストレスを溜めないようにする


ストレスがあると交感神経の働きが活発になり、神経が刺激されることで唾液の分泌が低下して口臭がひき起こされる場合があります。


ストレスが原因の口臭はできるだけストレスを溜めないようにすることで唾液の分泌がうながされ、口臭の改善につながります。


とは言うものの、ストレス社会である日本で「ストレスを溜めない」というのは難しいかもしれません。難しいですが、毎日の生活の中で「小さなことを気にしない」「リラックスできる時間を作る」「趣味を見つける」「睡眠時間を多めに取る」などのちょっとした対策を行うことでストレスの軽減につながります。


4.過度の糖質制限はせず、適切な量の炭水化物を摂取する


過度の糖質制限により体内の水分量が不足すると唾液の分泌が低下し、お口の中が乾燥して口臭がひき起こされることがあります。


過度の糖質制限が原因で口臭が起きている場合は適切な量の炭水化物を摂取することで唾液の分泌がうながされ、口臭の改善につながります(※)。


(※)1日あたりの炭水化物の必要量は個人差があります。

炭水化物の必要量についてはかかりつけの内科などの

医療機関や厚生労働省のHPにてご確認ください。


5.正しい方法でブラッシングする(舌苔もお掃除する)


歯みがきが行き届いていないと歯垢や食べカスなどの汚れが残り、細菌が増えて口臭が起きやすくなります。特に「自己流のブラッシング」で歯みがきしており口臭がする方は誤ったブラッシングによる磨き残しが原因で口臭がひき起こされている可能性があります。


磨き残しが原因の口臭は正しい方法でブラッシングすることで口臭の改善につながります。正しい方法でのブラッシングと併せ、やわらかい毛先の歯ブラシや舌用ブラシで舌苔(ぜったい(舌の汚れ))も軽くこすってあげることで臭いの元になる細菌が減り、口臭の改善を期待できます。


{歯みがき指導を行っています}


おしむら歯科では歯科衛生士による歯みがき指導を行っています。正しいブラッシング方法を知りたい・身につけたい方は歯科医師までお申し出ください。


■身体の病気や精神的疾患が原因の口臭対策について


◎歯科医院で診察を受けた後、内科・精神科の受診が必要になることも

口臭はさまざまな原因によってひき起こされます。口臭の原因を特定するには、まずは歯科医院で診察を受けて口臭がむし歯・歯周病、または、歯並びの乱れ(磨き残し)によるものなのかを歯科医師に検査・診断してもらうことが重要です。


歯科医院の検査で口臭がお口の病気や歯並びの乱れによるものではないと診断された場合は、胃腸の病気などの身体的原因によって口臭がひき起こされている可能性があります。身体的原因の口臭は内科など、それぞれの器官に対応した医科での受診が必要です。


{ストレスが原因の口臭は精神的疾患が関係しているケースがあります}


ストレスが原因の口臭は精神的な疾患が関係しているケースがあります。精神的な疾患とストレスとの相関関係(心身相関)が疑われる場合は、心療内科や精神科での受診が必要になることがあります。


【口臭が気になるときはおしむら歯科までお気軽にご相談ください】


口臭が気になるときは、まずは歯科医院で診察を受けることが大切です。歯科医院で診察を受けることで口臭がお口の病気や歯並びの乱れによるものなのかを検査・診断でき、口臭の原因の問題分けをしやすくなります。


口臭、むし歯・歯周病、歯並びの乱れなどお口のことでお困りの方はおしむら歯科までお気軽にご相談ください

おしむら歯科こども矯正歯科クリニック
歯科医師
押村 侑希

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